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麻辣湯

 この夏、少し前から流行っているものということも知らずに中華料理店でデビューした麻辣湯マーラータン





挿絵(By みてみん)



 こちらはお店の麻辣湯。

 白菜、青梗菜チンゲンサイ、ねぎ、干し椎茸、木耳キクラゲ、干し豆腐、中国の湯葉ゆば、れんこん、春雨、中華麺、えびの練り物、うずらの卵、ハム。あとなんだっけ? こんなもんだったかな。

 具だくさん。

 食べられないものの方が圧倒的に多いから、スープに沈むハムの存在に気がついたときはどうなることかと思ったけれど、このハムは無事だった。やったね。

 花椒ホアジャオと唐辛子が効いたしび辛が麻辣の由来。「麻」が花椒、「辣」が唐辛子の辛さをあらわしている。




 家でも作れるよな。

 地道に材料を揃えて。といっても近所のスーパーで入手できるもののみになるけれど。



挿絵(By みてみん)



 気がついたらいつものように鍋いっぱいになっていたので、苦肉の取り分け方式。

「よう入れたな、わたし」

「通常運転じゃん」

 だまれ小童。


 わたしが作っていたのは「スープ」ではなかったか。


 鍋じゃん。

 しかも、赤くならない。


 豚肉、白菜、小松菜、ねぎ、しいたけ、木耳、厚揚げ、れんこん、もやし、えびしんじょう、甘くないさつま揚げ、春雨、焼そば麺、うずらの卵。

 春雨はたまたま買ってあった韓国の春雨。さつまいもでんぷんのやつ。うずらの卵は数いらないから水煮を利用。

 薬膳スープでもあるみたいだし、クコの実も入れちゃえ。干し豆腐と湯葉は入手を諦めた。


 花椒(ホール)を袋に入れて瓶の底で押し潰す。古い花椒塩が残っているからパウダーを買う気になれなかったのもある。足りなかったらこっち入れとこうと思って。

 鷹の爪は種を除いておく。生姜とにんにくはみじん切り。木耳はパッケージ記載の指示にしたがって戻しておく。

 他の材料は食べやすい大きさに切っておく。


 鍋に胡麻油、花椒、鷹の爪を入れて弱火の中火にかけ、ゆっくりとあたためていく。

 適当なタイミングで生姜とにんにくを加えて香りが立つまで炒めたら、豆板醤トウバンジャン甜麺醤テンメンジャンを入れてさらに炒める。

 水と練りタイプ中華スープの素、酒、しょうゆを注いで火を強め、白菜の芯、しいたけなど火の通りにくいものから順に加えていく。沸いたら豚肉を入れる。

 韓国春雨は茹で時間が長めなので、早めかなと思うタイミングで入れておく。スープで煮るから茹でるより時間がかかる。事前に下茹でしたものなら最後の方で。


 うん。具材入れすぎて麻も辣もどっかいったよ。花椒も豆板醤もけっこう入れたんだけどなあ。野菜の甘さを舐めてるよね、わたし。

 白菜の芯が麻をちょっと吸ってくれてるけど。花椒もっと入れてよかったなあ。

 花椒パウダー、買っちゃう?


 でも食べ終わる頃には花椒と唐辛子効果でぽっかぽか。お店じゃないから少なめくらいがちょうどいいのかもしれない。


 本来(?)は1人前ずつ鍋で煮ていくものとのこと。それもそうか。

 うちの人たち、どれだけ食べるかわからないから1人前ずつ作っていたらいつ作り終われるのかわからないし、何人前用意すればいいのかもわからない。


 最終的に、1人前のスープと半人前くらいの具が残った。

 別日に小松菜と厚揚げの残り、春雨と焼そば麺を足して食べたらすごいボリュームになった。


 あれ?


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― 新着の感想 ―
花椒と唐辛子だけだとそんなに赤くならないのかな、ってそもそも一般家庭で赤くなるだけ唐辛子とか入れないよな。入れる人は入れるだろうけど。 お店は演出の赤なのかも知れない。
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