24 三十日間の様子
結局、リリアのお説教は前の倍ぐらいの時間続きました。
途中イリスが余計な事を言ったので、余計にお説教が長くなったので、イリスを睨みつけておきました。
しかし、イリスは気にした様子もなくクイナと会話してましたが。
そういえば、クイナの事を言っておかないといけないよね。でも、なんだかいい感じになってるから問題ないかな。
で、ハクは私がお説教されている間に馬小屋に連れて行かれた。途中で、ハクを見たイリスとクイナが驚いているようだったけど何かあったのかな?
あ、後私をクソガキと呼んでいた衛兵は、給料を減額されて、隊長からキツイシゴキを受けたそうです。
ま、それは置いておくとして、私は久しぶりにお風呂に入って侍女二人に服を着せてもらいました。
そして、私は、自分の部屋で私がいなかった三十日間の話を四人ですることにした。あ、四人というのは、私、イリス、リリア、クイナの四人です。
「とりあえずお嬢様、山賊についていった後どうなったのか話してもらえますか」
「ええ、分かったわ。あの日、私をクイナが連れ去って、山賊のアジトに行き、少し山賊の話を聞いて、一暴れしたの。そこで、クイナの事を気に入ったから私の下女にしたのよ。そうよね?」
「はい、おっしゃる通りですにゃ」
私は、クイナに言葉の最後に『にゃ』をつけるという罰を与えた。
ずっとこの三十日、どんな罰を与えるのか迷って他のよね。
「ま、山賊をやったときに少し力加減を間違えて二人殺しちゃったのだけど、他は、捕まえてくれたのよね」
「はいにゃ。あの後すぐにイリス様が来られて、その後私兵がきて山賊たちを連行していきましたにゃ」
クイナは、イリスとリリアの事を様付けて呼ぶ。私たちの力関係は、私>イリス=リリア>クイナということになっている。
「分かったわ。で、その後自然の中で遊びたくなって、いっそのこと山籠りでもしちゃいましょうということで、山籠りしたの」
「はあ、そんな軽いノリで、ですか」
リリアは、ため息をつき、イリスは微笑んだ。
「そうよ。で、まず水場を探したのだけど、そこで私がここまで乗ってきた馬のハクに会ったの。で、私はハクの寝床で寝起きして、山の中で遊んでいたのよ」
「はあ。まあ、だいたい分かりました」
リリアは何だかんだ疲れているようだった。ま、多分私には関係ないことで疲れたのだろう。
「お嬢様、少し質問してもいいですか」
「何?イリス」
「山の中でお食事は、どうされていたのですか」
「それはね、山の中の動物を狩ったり、果物を取ったりして食べていたのよ。あ、帰りに一匹鹿を狩ったから、今日は鹿肉料理ね」
意外と楽しみにしているのよ。山の中じゃあ焼くぐらいしかできなくて、味付けも殆ど出来なかったからね。
「それじゃあ、今度は私から質問ね。
私がいなかった三十日間、何かあった?」
「いいえ、特には。
ただし、王都にいる旦那様と奥様に手紙を送ったときに少しごたごたしましたね」
「そうね。お父様とお母様には心配をかけてしまったわ。次に会ったときに謝らないといけないわな」
お父様とお母様のこと一切考えていなかったわ。
ああ、お母様には、悪いことしちゃったかな。
あのお父様のことだから私が行方不明になった事を知れば、仕事を放ったらかしにしてこちらに来ようとする。それをお母様はどうにかして沈めてくださったのだわ。
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