表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
choice0S-1  作者: 陽芹 孝介
小林順平
12/13

「順平っ!カクテル持ってきてよ」


またか……。

この島にきて結城愛美(ゆうきまなみ)には度々このような、使いっぱしりにされる。


「わかったっす…ちょっと待ってて下さい」


はっきり断らない俺にも問題があったかも知れないけど、日増に扱いが酷くなっている様な気がする。


俺は溜め息をつきながら、厨房に向かった。


「これじゃあ…ここに来る前と変わらないな…」


しかし、俺に親切に接してくれてる人もいる。愛美の友人、岸川容子(きしかわようこ)と、葵の幼馴染みの藤崎美夢(ふじさきみゆ)だ。


愛美とは違い、俺の事をずさんな扱いは決してしない。特に容子は愛美の友人とは思えない程、おしとやかで…親切だ。


「何で愛美さんと、容子さんは友達なんだろ?」


俺はブツブツ言いながら厨房に入った。


厨房に入ると船長の山村崇(やまむらたかし)が、昼食の準備をしていた。


山村が言った。

「どうしました?小林様…」


「あっ、船長……すみませんが、適当にカクテルを3つ…作って貰えないっすか?」


山村は笑顔で答えてくれた。

「承りました…少々お待ち下さい…」


山村も親切な人だった。もてなす側なので当然なのだが、彼の雰囲気には、好感が持てた。


よくよく考えれば愛美以外は、とても好感が持てる。


あの有名な九条でさえ、好感を持てるのに、俺は愛美はどうしても苦手だった。


俺は山村からカクテルを受けとり、愛美らが待つプールへ向かった。


「皆、親切だなぁ…ずっとこの島にいたいよ…」


確かに愛美は苦手だが、時間が経てば経つほど、この島に俺は執着するようになった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ