表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

女の子の恋

作者: 枝豆

「小説仲間になりませんか?」

俺のホームページに届いたある人からのメール。

それは、私の尊敬するネット小説家からのメールでした。



俺は、なぜか男の子から「女の子」扱いされたことがありませんでした。


「おい、那加一緒に遊ぼうぜ!」

「ハ、いや。」

「まぁまぁ。ほら行こうよ。」

上の階に住んでいる男の子が毎日のように遊びに来ていた、小学校低学年のころ。

女の子の友達なんかいなかった。


「おい、那加足閉じろ。」

「は?オレの勝手だろ。」


「俺」と自分のことを呼び始めた小学校高学年。



そんな俺が、たった一通のメールで変りはじめた。



「なぁ、真奈。」

「何?」

「オレ、好きな人できた。」

「へぇ。」

「何、そのうっすい反応。」

「え、何詳しく聞いて欲しい?」

「いや、聞かないで。」

「どうせあのネットで小説書いてる直仁さん(?)だっけ??

その人なんじゃないの?」

「え、何で分かるわけ?」

「なんとなく」


中学校で友達になった、真奈も同じように小説サイトで物語を書いている。

あんまり上手じゃないけれど。

でも、なぜか人の恋愛の事には、その人以上にすぐ気付く。

自分の事には、人一番疎いのに。

俺は、いつもそのことが不思議で不思議でたまらない。

人が、精一杯勇気を出して告白したのにこんなにさらっと返されるとは・・・。


何か、悲しくなってくる。


「で、今どんな感じ?」

俺が、顔を赤くして答える。

「うん、いい感じよ。今度、メール見せてあげるよ。」

にこりと笑うその顔は、誰が見ても男の子だとは思わない、

普通の恋をしている女の子の笑顔だった。



それから、数日後。

俺は、真奈に相談する事にした。

俺が最近ずっと悩んでいる事を。


「なおさんが、鈍感すぎる!」

「は、いきなり何よ?」

「だ、か、ら。なおさんにいくら、アピールしても気付いてくれない。」

「なおさん、ねぇ。そんな風に呼んでいるんだ、へぇ。」

那加の顔が再び、赤くなる。

「そんな風に、呼べって言われたんだもん。」

「だもん、かぁ。お前そんな言葉遣いだっだっけ?まぁ、恋は女を変えるって言うけどね。」

俺の背筋に、悪寒が走った。

「何、その身震い。でも、気付いて欲しいんだったら告白でもしたら?」

ここで、真奈は俺に叩かれると思っただろう。

そうしなかったのは、俺の選択肢の中に

「告白」も入っていたからである。



「はぁ、どうしよう・・・。」

パソコンの前で悩む俺。

なおさんに、送るメールの内容を考えている最中だ。

悩みに悩み、彼氏のいる友達に相談してできたメール。

内容は、こんな感じ。

『メールありがとうございます。東京に出張ですか・・・。

なおさんからのメールが、来なくなると思うととっても悲しいです。

なおさんのメールは、とっても大事にしてるので。

話は変わるのですが、

私には、好きな人がいて、告白しようと思うのですがどのような状況だったらなおさんは

思わずOKを出しますか?

ぜひ、教えてください。


この前、「告白されたのに、まったく気付かなかった」言っていましたね。

そんな、なおさんも好きです。


返事を、楽しみに待っています。』



このメールに返ってきたの、的確なアドバイスと告白を応援する言葉だった・・・。



「告白したいなぁ。」

と思う今日この頃。



「本当にはっきり言わないと気が付かないんだろうな、直仁さんって人は。」

真奈は、那加に同情していた・・・。

こんな初初しい恋がしたいです。

ちなみに、これは友達の話を元につくりました。

これを見て、相手の方が気が付いてくれたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] よくわかりませんでした。もうちょっと読みやすく。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ