報復
絵里さんがテニスをしているとき、アンダースコートがもろに見えている写真を闇サイトに送ったのは何と絵里さんの彼氏の岩井信二郎だった。
私と絵里さんはその絵里さんの彼氏である岩井信二郎の所に行く。
岩井信二郎は今日は部活もお休みだからオフの日だ。
岩井信二郎の家は両国にあった。
私と絵里さんは岩井信二郎に会いに行く。
私は岩井信二郎に言いたいことがたくさんある。
そしてバスに揺られて二十分くらいで両国駅に到着した。
とりあえず岩井信二郎はマンションに住んでいて、オートロック式のマンションで岩井の家に呼び鈴を鳴らす。
すると岩井信二郎のお母さんが出てきた。
「あの私、岩井信二郎君と同じ城東高校に通っている者ですが、信二郎君は今いますか?」
「ごめんなさいね。今しんちゃんは今家を離れているところなの、とりあえずせっかく来たんだから、そろそろ帰ってくる頃だから、家で待っていますか?」
絵里さんは私の方を向いて、
「どうする?」
「上がらせて貰いましょうよ」
そうして私と絵里さんは岩井信二郎の家に上がらせて待っている事にした。
私は絵里さんに報復するために、トイレを借りて、トイレに小さな防犯カメラを設置した。それと彼の部屋にも。
「何をしているの奈々ちゃん」
「いや、何でもないよ。ちょっとね」
相変わらずに、絵里は悲しそうな顔をしている。
そして少し待っても彼は岩井信二郎は帰ってこなかった。
時計は午後六時を示している。
とりあえず私達は帰ることにした。
「まさか岩井君が私のあんな姿をネットにアップしていたなんて」
奈々瀬は怒りが浸透して、岩井信二郎を許せなかった。
だから奈々瀬はトイレと彼の部屋に防犯カメラを設置したのだ。
恋愛相談室の管理者である奈々瀬のパソコンの技術は伊達じゃない。
その防犯カメラは奈々瀬の家のパソコンにも繋げられる事が出来る。
奈々瀬はクラッキングもハッキングも出来るパソコンのエキスパートである。父親と母親が共働きなので、一人で何でも出来るような子に育ってしまった。それに二回の失恋を経て。本当はこの小型カメラを失恋した相手に取り付けて辱めようとして奈々瀬の顔の利くパソコン店で手に入れたのだった。
でも自分もそんな事をしたら岩井と一緒だ。
でも彼女、絵里は今回岩井にアンダースコートをもろに見えた写真を闇サイトに載せて、酷いことをしたのだ。もしかしたら、絵里さんが彼と付き合って悪評を浴びたのも彼の仕業かもしれない。
とりあえず、岩井の部屋に防犯カメラを設置したので、奈々瀬のパソコンでその全容が見ることが出来る。
とにかく岩井のやったことは許されない事だ。
絵里さんが許しても私が許さない。そして一言言ってやりたいと思っている。
奈々瀬の部屋にはパソコンのモニターが三台ある。その二つを防犯カメラが写っている。
そして岩井信二郎は帰ってきた。
岩井は服を脱ぎ生まれた時の姿になってさすがの奈々瀬もこれには衝撃を受けたが、その姿を録画している。
さらにトイレではお母さんが使っているが、その姿は映さないで置こう。
岩井が今トイレで小便を垂らしている。その姿を録画した。
後はこの録画した映像を闇サイトにアップする前に、やることがある。
岩井は今何しているのか分からないが部屋に戻ってきていないみたいだ。
そして部屋に戻ってきて、岩井はYouTubeでも聞くのか?パソコンを開いて起動させた。
よし、今だ。
彼のパソコンにハッキングすることに成功した。
『岩井君岩井君ちょっと話し合おうか?』
とメッセージを送った。
防犯カメラで岩井の様子を見てみると凄くオロオロとしている。
『信二郎君落ち着いて落ち着いて、とにかく私と話し合おうよ。とりあえずキーボードで会話出来る状態だからさ』
『何だ。これは?』
彼の部屋を防犯カメラで見てみると彼は凄く動揺しているみたいだ。
『とりあえず、私と語り合おうよ』
『語り合うって何を』
『これ何だけどさ』
そう言ってモニターに彼女がアンダースコートをもろに見えている写真を送り彼のパソコンに映した。
『これは確か・・・』
『確か何?』
『何でもないよ』
『何でもなくはないでしょ。絵里さんがこの写真をあなたがやった事だと知って凄く悲しんでいたよ』
『何なんだよお前は、そう言えば、今日家に絵里と小さな女の子が俺の部屋で待っていて貰ったとお袋から聞いたけれど・・・』
『お袋さんはいい人なんだけれどもね。単刀直入に聞くよ。この写真を闇サイトに載せたのはあなたね?』
『何でそんな事が分かるんだよ』
『分かる人には分かってしまうのよ。とにかくもう一度聞くよ。この写真をアップしたのはあなたね』
応答がなくなる信二郎。
彼の部屋のモニターを見てみると、自分のパソコンの画面を見て驚いていた。
『返事くらいはしなさいよ』
『俺はやってないよ。俺がそんな事をする奴だと思うのかよ』
『証拠はあるんだよ。この闇サイトにクラッキングをかけたら、あなたの名前が出てきたわ』
『お前いったい何者なんだ?』
『どうでも良いでしょそんなこと、それよりもこの画像を闇サイトに乗せたのはあなたね』
何も答えられないようにキーボードを押す事をやめた。
『何とか言いなさいよ』
それでも岩井信二郎はキーボードを打たない。
するとモニターを見てみると、何やら携帯を持ち始めた。
『警察にでも訴えるつもり?』
『どうして俺がやろうとしていることが全部筒抜けになっているんだよ』
『やっとメッセージを送る気になってきたわね、警察に言ったらあなたも同罪になるよ。証拠ならもうこっちで手にしているから』
『分かった竹下のこの画像を闇サイトに送ったのは俺だ。認めるからそれだけは勘弁してくれよ』
『何でこんな事をしたの?』
またキーボードを打つ手を止めてしまう岩井信二郎。
『シカトしたら、今度はこちらの画像を私が闇サイトに乗せるよ』
そして私は岩井信二郎が用を足しているときや裸になった写真を見せつけた。
『やめてくれ、俺が悪かった。仲間の中で俺は脅されてやらされていたんだよ』
『脅された?』
『そう俺は脅されてやらされていたんだよ。竹下はかなりの人気者で俺と付き合い始めたら嫉妬する奴らがわんさかと増えてきて俺もこんな事はしたくなかったんだけれども仕方なくやったんだ。こんな事がばれたら俺は先輩達に何を言われるか分からない。もしかしたら殺されてしまうかもしれない』
『岩井君の言っている事には信憑性がないな』
『本当だ。こんな事がばれてしまったら俺の人生むちゃくちゃになってしまうよ。だからこの事は他言無用で』
『もう絵里さんは知っているよ』
『絵里はもう知っているのか?』
モニターを見てみると、岩井信二郎は愕然とした、感じでパソコンの前に座っている。
『絵里さん、あなたがこの画像を送ったことを知ったら、凄く落胆して、その場で泣き崩れてしまったわよ』
『それはそうだよな。俺みたいな奴がこんな事をしているなんて聞いたら、落胆してしまうのも無理ないよ』
『単刀直入に聞きます。あなたは絵里さんの事を愛しているんですか?』
『愛しているよ。愛していなかったら、こんな事はしないよ』
『でも、あなたは男として最低な事をしているのを分かっているのかしら?』
『分かっているよ。でも先輩達に脅されてこうするしかなかったんだ』
『その先輩達のせいにするのは良くないじゃない?』
モニターを見てみると、本当に岩井は悔やみきれないほどの態度をとっていた。
どうやら、岩井がその先輩達に脅されてやっていたことは本当の事のようだ。
『絵里にこんな事をしたんだ。俺は何でもするから、謝罪でも裸になって土下座でもしてやるよ。それを闇サイトでもどこでも送れば良いだろう』
すると岩井の部屋に防犯カメラを設置したのが分かったのか?裸になって土下座をした。
なるほど、本当に先輩達に翻弄されてやらされていた事が分かった。その証拠に彼は今部屋の中で裸で土下座をしている。
どうやら絵里さんの事を愛している事も先輩達に脅されてやっている事も本当の事みたいだ。
これで制裁を加えなきゃいけない人物は岩井君の先輩達だと言う事が分かった。
『じゃあ、岩井君。その先輩の名前と写真をこのモニターに向かって見せてくれないかな?』
『そんな事をしてどうするんだよ』
『そいつらに制裁を送ってやるのさ、私は絵里さんにやられた気持ちを思うと、許せない気持ちでいっぱいなんだよ。だから、その先輩達の写真と名前をモニターに見せてくれないかな?』
『分かったよ』
そう言ってモニターを見てみると本棚から、アルバムを取り出した。そしてその先輩達の顔と写真を送って貰った。それと住所も。
『ありがとう、これで連中に一泡喰わせる事が出来るよ』
『一泡喰わせるっていったい何をするつもりなの?』
『まあ、見ていなさいよ。それとあなたの部屋とトイレの防犯カメラはあなたのパソコンに座っているエアコンの所にあるから、それとお便所の防犯カメラは照明にあるから』
すると岩井は防犯カメラを取り除いているのが分かる。
『それとその防犯カメラを先輩達の部屋に取り付けて来てよ』
『そんな事をしたら、俺が先輩達に殺されてしまうよ』
『大丈夫。その先輩達にやられてもあなたは絵里さんの事を愛しているんでしょ。そうだったらこの写真を闇サイトに立ち上げろって言ったのはあなたの先輩達なんでしょ。だったらぶっ飛ばされる事を覚悟してその防犯カメラを先輩の家に設置してきなさいよ』
そうして三日後の事だった。岩井は先輩の家に防犯カメラを設置して、彼のあられのない姿を闇サイトに送った。
その後絵里さんと岩井君は別れてしまった。
それも仕方がないことである。
いくら先輩の命令だからと言って彼女のあんなあられもない姿を闇サイトにアップさせたのだから。
それからの話、先輩は引きこもりになってしまったらしい。
まあ、ざまあないよね。




