『遥か彼方の声を聞きながら……、2年目』8話「新入生の中に竜がいる」
道場に行くと、ラックスがゴズに倒されていた。
「確かに行けばわかった」
「そんなこと言ってる場合か」
ドーゴエに言われて、ラックスに駆け寄った。息はしているし、目もちゃんと開いている。魔力が切れただけのようだ。
「すまん。コウジ、ちょっと立たせてくれるか。筋肉の断絶と魔力切れを同時に起こした。でも、ようやくゴズの背中が見えてきた。前まで何をやられているのかすらわからなかったが、見えたぞ」
俺は笑って、ラックスの腕を引っ張って立たせた。
「肩貸そうか?」
珍しくドーゴエがラックスを助けていた。
「悪いな」
ラックスとドーゴエはそのまま廊下を進んで医務室へと向かっていった。
「コウジ、お前ラックスに何をした?」
汗もかいていないゴズが聞いてきた。
「ちょっとした訓練ですよ。特別なことはしていない」
「本当か?」
「ええ。体育祭で優勝できる程度です」
「なんだと……!? 新学期が始まって数日だぞ」
「でも体育祭に向けて皆、動き出してますよ。ラックスさんの情熱に影響されて」
「そうか。もう始まっているか。よちよち歩きの新入生に施設を紹介している場合ではなかったな……」
「先輩、そりゃないですよ。新入生にだって強い奴はいますよ!」
「俺たちだってやる時はやりますよ!」
新入生たちから声が上がった。
「そうか? 今俺たちの戦いをどれくらいの者が目で追えていた? どうしてラックスが吹っ飛んだのか、俺がどこを殴ったのかわかった者はいるかい?」
ゴズは優しくも厳しい口調で聞いていた。中には傭兵の国からやって来た新入生もいれば、冒険者上がりの学生もいるだろう。エルフの国の留学生だっている。それでも全員が口をつぐんだ。
「……これでも俺たちは7年この学校にいて、ずっと訓練をしてきたんだ。訓練のレベルがそこら辺の冒険者とはわけが違うのさ。去年みたく、このコウジ・コムロのような新入生がいれば別だが、こういう者は稀にしか学校には来ない。学生になる必要がないからな」
道場にゴズの声が響き、新入生が押し黙ってしまった。厳しいがこれが現実だ、とでも言いたいようだが、言われている本人としては「普通を学びに来たんだけどな」という気分ではある。
「新入生への案内もこれで終わりだ。施設の使い方は一通り説明し終えたかな。もし誰かこのコウジを倒したい者がいたら、今のうちに喧嘩を売っておいた方がいい。彼には君たちの姿が見えてすらいないからな」
そんなことはない。あまり気にならないだけだ。
「俺でもいい。いつでもかかってきてくれ。学校への不満、文句があれば、我々、特待十生の胸なら貸せるぞ」
ゴズが胸を叩いた。最高学年としての威厳だろう。
グルルル……。
重苦しい空気を打ち破るように、誰かの腹が盛大に鳴った。
「すまん。先輩」
道場の隅で、魔力が爆発したように膨れ上がった。眼鏡をかけた老け顔の爬虫類系獣人。どこかで見たことがある、と思った時にはゴズが裏拳で壁まで吹っ飛ばされていた。
パンッ!
音が後からやってくる。ゴズが白目をむいていた。
「すまん、コウジ。空腹の限界で……」
「堅物リュージか?」
その新入生は竜の学校時代の先輩だった。俺は何もしていないというのに、リュージはひっくり返って倒れた。
「リュージ、お前、何をやってるんだこんなところで!?」
新入生たちが壁に張り付いた。どうやら俺が二人を一瞬で倒したと思ったらしい。
「ちょっと待ってくれ。何もしていない。リュージの知り合いなだけで」
「お、お、落ち着いてください。喧嘩を売るつもりはありません」
「我々新入生は学校への文句はありませんから」
手を上げて訴えかけてくる。
「だから、何もしないってば。ああ、もう……、悪いんだけど誰かゴズさんを医務室に運んであげてくれ。俺はリュージに飯を食わせてくるから。頼むね!」
俺は伸びているゴズを置いて、リュージを担ぎ上げて窓から出た。
もしリュージの人化の魔法が切れたら部屋ごと破壊しかねない。大方、人間の食べる量に合わせて食事制限でもしていたのだろう。
俺は屋根の上にリュージを寝かせた。
「ちょっとここで待ってろ。魔石齧ってていいから」
俺はリュージの口の中にダンジョンで拾った魔石を詰め込んだ。竜なら少しは回復するだろう。もしかして魔力が足りないのか。
俺は屋根から飛び降りて、厨房の裏口の戸を叩いた。
料理人がすぐに出てきてくれた。
「どうかしたか?」
「すみません。新入生の中に知り合いの竜がいまして空腹で倒れてしまい、何か食べ物を恵んでもらえませんか? 何でもいいんです。残飯でもなんでも……」
「竜だってぇ!? レビィちゃんに言って、スープ頼んできな。それからコウジは外の森に行って魔物でも狩ってきておくれ! その竜は今どこにいるんだい?」
奥から料理長のエリザベスさんが出てきた。
「屋根です!」
「わかった。こっちは解体の準備しておくから! 夕飯の支度は済んで調理場に余っている食材はないよ!」
「すみません。お願いします!」
俺は壁を走り、家庭科室へと向かう。窓をノックして中の学生たちに報せた。
「あら? コウジくんじゃない? どうかした?」
去年お世話になった先生が窓を開けてくれた。
「すみません。竜の新入生が空腹で倒れました。レビィさん、あのマズいスープを作ってくれませんか?」
「マズいっていうな! 美味しくしてあげるから待ってな! 新入生に竜がいるのかい!?」
「はい。知り合いです。ものすごい堅物で、決まってることなら出来るんですけど……、応用が利かないので、たぶん食事が足りなかったんだと思います」
「わかった。調理場には行った?」
「行きました。今から外で魔物を狩ってきます」
「それがいい。こっちはやっておく! 皆、竜の胃袋を満たすよ!」
レビィの掛け声で、学生たちが一斉に動き出した。
「すみません。授業の邪魔して」
「いいのよ。こういう日もあるわ」
家庭科の先生は、融通が利く。
俺は屋根を飛び越えて門を駆け抜け、一気に町の外へ走った。
王都付近の森には猪の魔物であるフィールドボアや鹿の魔物・グリーンディアなどが生息している。軍の演習が多いので管理されている森なのかもしれないが、今は緊急事態ということで勘弁してもらおう。
フゴゴゴ……。
フィールドボアを樹上からさっくりと倒し、グリーンディアの群れを川沿いに罠を張って嵌め蔓で縛り上げた。
王都に住んで二年目。ほとんどの人たちが学生がいることを知っているし、ラジオ放送もしているので学生に力持ちがいるくらいでは驚かないだろう。
俺はフィールドボア一頭、グリーンディア6頭を担ぎ上げ、自分の背中に縛りつけた。そのまま、街道を出て王都の街中を疾走。門兵に声を掛けられる前に学校へ辿り着いていた。
「狩ってきました!」
厨房の裏庭に解体の用意をしている料理人たちに、魔物を見せた。
「記録更新じゃないですか?」
「大幅に更新だよ」
背中の魔物を下ろしていたら、料理人たちが口々に何か言っていた。
「コウジは気にしなくていいよ。歴代、魔物を獲ってくる学生がいるけど、どれだけ獲ってこられるのかランキングにしているだけ」
料理長のエリザベスさんが狩ってきた魔物をフックに吊るしながら説明してくれた。
「コウジが時間でも量でも獲ってきちゃったから、もう終わりさ。ほらとっとと解体しちまうよ。悪いね。竜の学生なんて初めてだから皆慌てちまっているのさ」
「いえ、すみません。今度から自分で獲ってこさせますから」
「わかった。うちの方でも大物を解体する肉切り包丁を作ってもらうよ」
「重ね重ねご迷惑をおかけしましてすみません」
「いや、そういう学校だからね。そんな火力じゃ焼けないよ! もっと薪を持ってきな!」
エリザベスさんは料理人たちに指示を出していた。
俺は黙って頭を下げて家庭科室へ向かう。
ドアを開けると蜂蜜の香りが廊下に流れてきた。
「わっ! もう来たの? 今、蜂蜜で誤魔化しているところだから、とりあえずこれ食べてて」
俺はレビィさんから鍋を渡された。蓋を開けると、大量の煮物が入っている。
廊下の窓を開けて屋根に行くとリュージは相変わらず寝ていた。
「大丈夫か?」
「うっ! 美味そうな匂いがしているな」
リュージは真剣な表情で起き上がると、ぐぅぐぅと腹を鳴らした。
「これ、食べていいってさ」
「いいのか? 皆の分はなくならないか?」
他の学生のことを心配していたらしい。
「大丈夫だ。家庭科の授業を取っている学生も、調理場の料理人たちも竜の学生のために今料理を作ってくれているところさ」
「そんな……。自分だけ、特別扱いではないか!?」
「仕方ないだろ。胃袋が違うんだから」
リュージは鍋を抱えて煮物を食べながら、泣いていた。
「美味いか?」
「美味い。コウジが人間の学校に行ったと聞いたとき、『その手があったのか!』とすぐに黒竜さんに休職をお願いしたんだがな。引継ぎに一年もかかってしまった。まさか自分の準備が足りていなかったとは……」
堅物のリュージは、鼻をすすりながら煮物を口に入れていった。当然のように鍋の煮物は瞬く間に消えてしまう。
「ご馳走様でした」
「そんなんで腹いっぱいにはならないだろ?」
「いや、して見せる。これで腹いっぱいだ。じゃないと普通の学生生活を送れない。人間の生活を研究できないじゃないか!」
リュージは竜の学校時代から、ずっと人間の生活を研究している。竜の学校の卒業生は、竜の乗合馬車に就職するが、リュージは黒竜さんが営む塾に就職。人化の魔法も使えない竜たちに人間の生活を教えているはずだった。
「魔法は完璧だろう? 魔力も抑えてるんだ。この腕輪でな」
リュージは革製の腕輪を見せてきた。腕輪にはびっしりと魔法陣が描かれていて、体内の魔力を抑え込んでいるらしい。どうりで気づかなかったわけだ。
「おーい! 竜の学生!? どこ行ったぁ!?」
レビィの声がする。家庭科室の窓が開いていた。
「ほら、行くぞ。お礼を言ってこないと」
「わかった」
俺はリュージを連れて、窓から中に入った。
「此度は、大変美味しい煮物をありがとうございました!」
リュージは頭を下げて、お礼を言っていた。
「ああ、どうせつまみにもならなかっただろう? ほら、蜂蜜たっぷり魔力回復シロップのパンケーキだよ。先にデザートだけど、血糖値上げてから夕飯にしなよ」
テーブルの上には特大のパンケーキと、普通の大きさのパンケーキが並んでいる。たぶん皿が足りなかったのだろう。
「いいのですか!?」
「ああ、私たちも竜の食事を作ったなんて言ったら、鼻が高いからね」
「感謝します」
そう言いながら、リュージはばくばくパンケーキを平らげていった。
家庭科の授業を取っていた学生たちはリュージの食べっぷりに笑っている。
「ここまで食べてくれると、清々しいね。美味しいかい?」
「おいふぃいです!」
俺も一皿頂いたが、まったく苦みはなくむしろ甘さが増しているように感じた。
「どうだい? 苦くないだろ?」
「美味いです」
「ラジオショップでは、こっちを売るからね!」
「はい」
「蜂蜜代だってバカにならないんだから、採算合わないよ。まったく」
調理代を考えると、全然元は取れないのだとか。
「今度から薪か魔石を用意しておいてね」
「わかりました」
燃料が必要なのだとか。
そんな会話をしていたら、いつの間にかテーブルにあったパンケーキはすべてなくなり、シロップまできれいになくなっていた。
「大変美味しかったです」
「それならよかった。今度、食べる時は言ってね」
「わかりました」
リュージは「自分が食べたので」と、食器を片付け、すべての皿を洗っていた。竜なので魔法は全般的に得意。水魔法で一気に洗い、風魔法で乾かす。最後に生活魔法のクリーナップまでかけて、ちょっとした汚れまで全て拭き取っていた。
「さすが竜だね」
「はい。生活でお困りのことがあれば、言ってください。自分は人間の生活を学びに来ました。喜んで手伝いに伺いますから」
「そうなの!? じゃあ、あなた家庭科の授業を取りなさい。裁縫や料理、洗濯まで全て教えるわ」
「いいのですか!? リュージと申します。よろしくお願いいたします」
家庭科の先生に誘われて、リュージは家庭科の授業を取ることになっていた。
「おーい! 竜の学生はいるかぁ!?」
外からエリザベスさんの声がする。
「すぐに行きます! ありがとうございました! お邪魔しました!」
リュージを外にぶん投げて、俺も外に飛び出した。
「すみません。無理を言ってしまって」
俺とリュージは頭を下げて、料理人たちにお礼を言った。
「いいんだよ。こっちもまさか竜の学生がいると思わなくてね。一人お腹をすかせた学生がいたなんて気づいてあげられなくて悪かったよ」
「すみません。調整不足でした」
「調整するのはこちらの方さ。今、冒険者ギルドに言ってワイバーンの肉を定期的に届けるように依頼を出したよ」
「そんな……。わざわざ申し訳ありません」
「大丈夫だよ。どうせその依頼を請けるのは、コウジかアグリッパくんだろうからね。学生は持ちつ持たれつさ。気にすることはない」
知らぬ間に俺はリュージのために、定期的にワイバーンを狩りに行かないといけなくなった。なんかおかしい。どんどん俺の仕事が増えている気がする。
「すまんな、コウジ。世話になる」
「いや、世話をするつもりはないんだけど……。なんかおかしくないか?」
「おかしいのはコウジの狩りの腕だろう。ほぅら、肉が蒸しあがったみたいだよ」
エリザベスさんは地面から立ち上る煙を指した。
どうやら地面に穴を掘り、魔物を蒸し焼きにしたらしい。
スコップで掘り返すと、大きな葉に包まれた肉がきれいに焼けていた。香草の匂いもして、食べたばかりだというのに涎が出てくる。
「好きに食べてて。私たちは学生たちの夕飯を作っちゃうから」
「いただきます!」
リュージは料理人たちがいなくなったことを確認し、竜の姿に戻りバクバクと魔物の蒸し焼きを食べ始めた。
「美味いなぁ。ありがたいなぁ……。人間の優しさを噛み締めているよ」
夕日に照らされ、涙を流しながら竜が食べている姿は異様だ。
「リュージ、それはいいけどお前、自分の飯くらい自分で用意しろよ」
「いや、悪いが人間の生活を学ぶので忙しい。このまま自分はこの学校の用務員になるべく頑張っていくよ。応援してくれ」
「断る!」
「持つべきものは友なのだなぁ」
リュージは都合のいいこと以外聞こえない耳を持っていた。とにかく食べっぷりがいい。
次々と地面から肉を取り出して食べて行く様は圧巻で、俺も何も言えなくなった。
「コウジよ。もう一つ頼みを聞いてくれないか?」
「なんだよ。まだ俺に何かやらせるつもりか!?」
「実はこちらに来て、なかなか眠っていないのだ」
「そりゃそうだろうな。人化の魔法を使っているのだから」
「そこでな。ダンジョンの一室を使わせてほしい。そこでなら思う存分寝られるだろ?」
「俺は別にダンジョンマスターじゃないからさ。自分で頼んでみなよ」
「でも、コウジはダンジョン製作にも協力しているとゴズ先輩が言っていたぞ」
「わかったよ。ちょうど竜の巣が空いたところだから、上級者向けのダンジョンで寝ればいい」
「ありがとう。助かるよ」
こうして、新入生・リュージの噂は学院中に広まっていった。
「せっかくだから、ダンジョンに温泉を作らないか?」
「リュージが入りたいだけだろ?」
「頼んでみようじゃないか!」
骨まで食べつくしたリュージは、地面に開いた穴を土魔法できれいに均し、調理に使った葉も燃やしていた。
「ご馳走様でした!」
人化の魔法で人型に戻り、調理場の裏口を開けてお礼を言っていた。
「また、お腹がすいたら遠慮なく言うんだよ!」
エリザベスさんの言葉を鵜吞みにしてリュージは涙を流し「人の優しさが染みる」と喜んでいた。
俺はリュージをダンジョンに送り届け、自分の夕飯を持ってラジオ局に向かった。
「今日はすごい仕事をしている気分だ。どう考えても作業量が多いと思うんだよ。どうしてこうなった?」
「仕方ないよ。新学期が始まったばかりだから慣れてないんでしょう?」
ミストは放送の準備をしながら、真っ白な台本を指した。早く書けと言っているらしい。
「それよりコウジ、靴がないのよ。服は作れるんだけど、靴が大量にいるわ。どうしたらいい?」
「靴屋に行ってくれ。お金で解決できることはお金で解決しよう」
「お金がないって言ってるのよ。困ったわぁ」
ウインクはこの世にはない靴のデザインを考えている。
「コウジ、聞いたか!? 新入生に竜がいるってよ」
店番から帰ってきたグイルが噂話を聞きつけていた。
「今、そいつに飯食わせて寝床まで用意してやったんだ。今日はなんかめちゃくちゃ大変だった! 今日のテーマは、最近大変だった話にしよう」
すべてラジオに乗せて吐き出してしまおう。
その日、大量の手紙がラジオに届いた。ほぼ俺が書いた手紙だけど。
放送を終えて疲れ切った俺は、自室に戻りベッドにダイブしてそのまま泥のように眠った。
ふと目を覚ますと部屋に明かりがついていて、ミストが何か作業をしている。俺は風呂に入るため、起き上がった。
「ミスト、何してんの?」
「ん? 起きたの? 仕事よ。死霊術師のね」
カラフルなビーズで手首につけるお守りを作っているらしい。
「へぇ。こんな時間まで大変だな」
「そうでもないよ。エルフが発情中でしょ。生と死は表裏一体だから、死者の国では60年に一度の稼ぎ時なのよ」
そういうものか。ところ変われば文化も逆転するかもしれない。この時の俺はまだミストの言ったことをまるで理解していなかった。
風呂に入り、部屋に戻るとまだミストがお守りを作っていたので、椅子に座って手伝った。
「別にいいのに」
「じゃ、手伝ってもいいってことだろ」
「それじゃあ、言わせてもらうけど、隣同士で同じ色にしないでね。一応、石には魂が宿るって言われてるんだから、もうちょっと考えて作って」
「えぇ?」
「なにしてるんだ? こんな夜中に」
「誰かお風呂入ったでしょ? 私も入ってこよう」
グイルとウインクも起き出した。
結局、俺たち四人は夜が更けるまで、死霊術師のお守り作りを手伝っていた。




