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梅雨ってこの花のための季節だと時々思う。

雨の中、

そこだけ

光がぱっと差したよう


気高い紫、

雪の白、

夏の空の薄い青、

オオカミの瞳のアイスブルー。


それから、

ほかのどの青とも違う、

目の醒めるような

あざやかな、

けれども、やさしい、

青。


ああそうだ。

この季節、

灰色に濡れた街角では

この色に出会えるのだった。


土の性に合わせて色を変え

日を経るに従いうつろい、

目を引くそれは実際には花ですらない、


それでも、

この青は

今このとき

おまえだけの色だと


懐かしく

通りすぎる。

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― 新着の感想 ―
[一言]  綺麗な詩です……!  あの青紫が、雑多な混凝土の街並みの中で懸命に輝いている姿には、目を奪われるんですよね……。  しみじみとした趣深さがありました。ありがとうございました!
[一言] 紫陽花。まさにそうですね。
[良い点] 良い詩です(o^^o)
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