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老人と子供
その老人は金持ちで、古今東西の名画を有していた。
ある時、道端で絵を描いている子供に出会った。
クレーの天使に勝るとも劣らぬ、純真さの光る絵であった。
これをください、と老人は言った。
「代わりに、お金をあげるよ」
「ダメ、ばぁばにあげるの」
「ではもう1枚、描いてください」
「今日はもう飽きたの」
2人はまた会う約束をした。
2人が仲良くなった頃、老人はやっと絵を貰った。
どんな名画より素晴らしい、と老人は思った。
その老人は金持ちで、古今東西の名画を有していた。
ある時、道端で絵を描いている子供に出会った。
クレーの天使に勝るとも劣らぬ、純真さの光る絵であった。
これをください、と老人は言った。
「代わりに、お金をあげるよ」
「ダメ、ばぁばにあげるの」
「ではもう1枚、描いてください」
「今日はもう飽きたの」
2人はまた会う約束をした。
2人が仲良くなった頃、老人はやっと絵を貰った。
どんな名画より素晴らしい、と老人は思った。
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