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1匹だけなら良いんだが。

毎晩、あまどを閉める前に、

網戸の真ん中より少し上にいる君を

軽くはじいて追い払う。


追い払うと素直に飛んでいき、

またいつの間にか、そこに戻ってくる

君のことを、

決して嫌いでは、ない。


その、あざやかな、エメラルド色。

優しい菱形の、からだ。


毎晩、私は少し感心しながら

君を見ているのだ。



前の雨の晩から

君は、帰ってこなくなった。


今頃、君は何処にいるのだろう。


あじさいの葉の陰か。

咲きたての薔薇の中か。

それとも……?

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― 新着の感想 ―
[一言] (゜∀゜;) あれ?カナブンだと思ったら感想欄をみたらカメムシの方でした。 田舎の窓ガラスによくカナブンが突っ込んできてバチッって音がしました。 あ……カメムシのお話でしたよね、すみません …
[良い点] カメムシは害虫ですが、部屋蜘蛛のアダンソン君は良い奴なので、見逃してやってください。
[一言] ……百舌の腹の中。←こら。 自然はこうして回ってゆく……なんちゃって。 失礼しました。
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