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どれも しぜん だと 思いながら。
あおい うみ
あおい そら
よする なみ
なみの しろ。
どんどんと
すきとおって
かすかに しらむ
うえの、 ほう
ああ むかし
その いちばんきれいな
うえのほうの しろい ところに
大好きだった人が
きっといると
おもおうとした
ときが
あったっけ。
その
いちばんきれいな
うえのほうに いくために
わたしも
ただしく いきよう
と
そう おもったことが
あったっけ
ひとが
いきる りゆうを さがす
その ひっし さ に
にがく わらう
そんな ふうに なったのは
いつ…… から だったっけ。




