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37.お買い物はやっぱり楽しい

うっふふふ、本日のクエストで、狙っていたものがついにっきましたーっ

ぱんぱかぱーん


ティエリさんもすごいって拍手してくれた

皆さんがおごれって言ったけど、今から鬼のように使うのに

むしろおごってくださいと言いたい

いや、言ってみた

装備がないのに気付いた人たちが、あ゛ー・・・的な視線

うん、そうなんです、本気で今日散財します


まぁラムムンの中にもあるんですが

ギルド金こと、私の緊急資金

そして、ただ一つの狙いの為にためていたギルドカードへの貯金額

100万カチこと

大金様の1シーリ、通常王族金貨様の単位となりました


なんか、昔を思い出します

マケからカチの単位になった時も、かなり嬉しかったもんね

だけど、今回は本気でがんばった


希少鉱石、薬草、モンスター狩り

日々のお給料

その他もろもろ、本気で涙ぐましい貯金をして

ついにっ勝利を収めましたっ勝利なのです大勝ちなのです


と、いうことで、今まで貧乏ケチケチ生活をしてたんです

なぜそこまでするか・・・といえば

Cランク+1シーリ貯金者のダブル買い物優遇制度発動なのです


ギルドカードを持っていると、どのランクでも

宿や武器屋、魔法屋、道具屋さんいろんなところで

ちょっとだけおまけ&サービスがあるんだけど

ランクが上がれば上がるほど、サービスも、値下げ率も高くなる

だけど、もっとすごいのは、ギルド信頼度=貯金額

ランクはいわば実績度なんだよね

ギルドを信頼し、ギルドから信頼されているということで

お店側も信頼してくれ、かつギルドへの申請でキャッシュバックがあるらしく

私が払う金額が少なくなるのです


ううっ本気でいままでいろいろ辛かったけど

頑張ったかいはあるのです

すべて新調しちゃうぞーっ的に今日から心機一転って感じだよね


まずは精霊屋さん

幻想的で素敵なんだよねー


野生にいる精霊さんたちを捕まえて、契約精霊さんにしたり

御使いの為一時的に借りたりと精霊さんそのものを対象としたり

抜け落ちた羽や、粉などの副産物を採取して販売

その他は、精霊さんたちの為の道具やご飯を売ってるところで

学生時代に、精霊持ちの子たちと一緒に来たことがある


「こんにちは、おじゃましますー」

するりと隙間を開けて二重扉を入る

基本的には籠の中に入ってるけど、展示や、散歩中にあたると

ふわふわと飛んでたりするから、必ず、外に出てないか、ドアに挟まらないかと

注意、確認して入店


「うふふ~」

ふわりと、私のまわりを小さな精霊さんがくるんくるんまわって笑ってる

「こんにちは」

手のひらを上に向けて出すと、とん、と精霊さんが留ってくれた

可愛いー

ふよんっとラムムンが嫉妬という色

うんうん、ラムムンが一番可愛いからその点は心配しなくていいよ


「精霊籠を見に来たんだけど、あるかな?

 あと店主さんはどこかな?」

私は精霊さんに聞く

どっちが先がいいかなぁーという風に考えてると

遠くにいた精霊さんたちがこっちーとか

ぴかーとか光って8の字に飛んでくれたりする


どっちがどっちなのかはまったくわからんないけど

可愛くて癒されるよね~


「あらあら、噂の人が来なすった」

とん、とん、と重くゆっくりな足音と杖の音をさせながら

お婆さんがやってきた

失礼ながら、初めて見た時は、

精霊さんの人というより、魔法屋さんな雰囲気が似合う雰囲気だけど

精霊さんたちに囲まれてると、大樹に寄り添ってるみたいで

やっぱり素敵で、精霊と一緒がぴったりと思えてくる


「噂?ですか」

私は聞く、ラムムンもなーに?と揺れる

「どれ、この婆にも、ちょちょっと回復とお風呂とかいうのをしてもらえんかね

 もちろん御代は払うとも」

「あ、はい」

ふー、よかった治療院の件じゃないのね

フィルルンがやるーーって言ってるみたいなので、はい、とお婆さんの手のひらに置いて

椅子に腰かけてもらった


一応ふよふよするからたまに立ってられない人がいる

あと気持ち良すぎて弛緩しちゃう


あ゛ーーって、気持ちはわかるので

横になれるスペースがあるならベッド

ないなら椅子が、最近のスタイルなんだよね


「これは、いいもんだねぇ」

ん・・・ん・・・・

私は三度ほど、瞬きしてみた


あれ・・・なんかおかしい

ぴかー・・・?


「うふふー」とかくすくすという笑いが大きくなる

「女王様、綺麗ー」「きれー」

「元がいいー」


「え、元かい・・・ってあらまぁ・・・」

って美女がお婆さん口調されても似合いませんーーっ


「あらあら、ばれちゃったじゃない」

かとんっと、扉が閉まる音、しゅっと、入口のガラス窓にカーテンがかかり

臨時休業モード


たまに、そんな日があったので中は実はこんな感じだったのだろうか


「おちびちゃん、やってくれるわねぇ」

「すいません・・・」

フィルルンは嬉しそうに跳ねる

うっこれは意図的だね


「いいのよ、本来はこの姿なんですもの

 精霊持ちでもない人に見つかるとは思わなかったわ

 ね、噂のお人」

にこりと、光を放つような笑顔をされちゃいました


「アンと申します、精霊の女王さま」

私は、目を見たままお辞儀をする

「わたくしは、光の精霊の女王、クリファランレよ

 ファーレンって呼んで頂戴、アン」

ひろげた手を差し伸べられた

えーと、組むように合わせるだっけ・・・


「礼儀を知る良い子ね

 精霊は貴方を祝福をするわ」

合わさった手の中で光が煌めく

ぞくっと体を走る、怖いではない、嬉しいな感覚に近い


「貴方は、今まで精霊を殺してないのね

 冒険者としては珍しいわね」

そうなのかな?精霊殺しなクエストなんてなかったと思うけど

羽を集めてこいとか

精霊の作る雫とかお酒をーとかはあったけど

殺す必要はないよね


交渉して、代金代わりなことしたりしてクエスト完了だもん

クエスト中、怪我してる精霊さん見つけたら

治してあげて、恩は売っておきました

だって精霊関係のクエストって意外とお値段高いんだもん


「買い物に来た方にお願いするのは心苦しいけど

 お願いを聞いてもらえないかしら?」

「なんですか?」

「この子を治療できないかしら?」

ふわりと、手を放され、宙を握り手を開く

そこには、真黒な光を放つ精霊


ラムムンが、ぺっと、クロムンを吐き出す

久々に見たーーって思う間もなく


クロムンたち合体

そして、もぐり、と黒くなった精霊を包みこんだ


「ポイズンスライム!?」

ざわりと、騒然とし、距離を取られた

精霊さんたち、毒系苦手だったっけ?


「万能スライムからの毒特化ですけどね

 何もしませんよ?」

私はそう言うと、みんなが明らかにほっとした

ラムムーン、かなりみんな緊張しちゃったじゃないですか


しかし、ポイズンスライムってそんなに危ないのかな?

野生であっても、ラムムンたちがもぐぅーで

おしまいだから、いまいち実感がわかない


「すぐ、無理」

ラムムンはそういう

「しばらくこの子をお預かりしてもいいですか?

 少しずつ解毒と、解呪していきます」

「ええ、もちろんよ

 もし・・・その子が森に帰っても私は貴方たちを責めないわ」


精霊たちが言う森に帰るは、死んでもということ

それほど容態が悪いと知っていたと


「もし、その子が助かれば、私たちは貴方の望みをなんでも叶えるでしょう」

そう、私の手をもう一度とり、手を組みあわす

それは、精霊の約束、彼女たちは身を投じてまで

私に一縷の望みを託した

私は頷く、助ける約束はできない

だけど、クロムンたちは、今まで培ってきたすべて

そして、みんなが持ってる、杏印の魔石を使って

毒素0の状態まで持っていくだろう


あとは、私の持ってる解呪のアイテムのストックで足りるかの勝負

ファーレン様はここを出られないのかもしれない


なんらかの手段で、私や他の人に助けを求めたのかもしれない


「さぁ、いつもに戻りましょう」

そういうと、世界のきらめきは消え、ふっと静寂に近い雰囲気

そして目の前には老婆なファーレン様がいた


「何をお求めかね?」

私は答える

今までのことなかったように、まるで今来たばかりだというように

「精霊籠を55個お願いしたいんです

 それと、相談に乗ってほしいんです」

笑って伝えた

精霊殺しは、羽などを採取の時ぶちっとな・・・で

冒険者たちはそのようにするため、珍しいといわれました

アンちゃんの場合は、今度ぬけたらほしいなーとか

会話するので殺しが必要なかったので

そして、クロムンきたーっですね、やっとだよ・・・

--

今回ミス大杉ですね、クロムン直し、脱字なおしました

ご指摘サンクスです

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