表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄井君は気づいているけど、気づかないふりをする。~高校三年生に上がったはずが、二度目の高校二年生を過ごしている件~  作者: 池中織奈


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

102/121

乃愛とのクリスマス ①

2022/7/17 五話目



 期末テストが終わり、僕は一息つく。

 幸いにも成績は徐々に上がっている。二度目の高校二年生なので、少しズルをしている気持ちにはなるが、こうして成績が上がるのは嬉しい。




 そうこうしているうちにクリスマスである。

 クリスマスイブの今日は乃愛とのんびり過ごす。明日のクリスマスは乃愛と一緒にぶらぶらすることになっている。

 

 乃愛は僕と過ごすクリスマスが嬉しいのかクラスメイトたちに自慢していた。それもあって、すっかりクラスメイトたちには僕と乃愛は恋人認定されている。違うと否定しても、一緒にクリスマス過ごすなら恋人だなどと言われたし。


 ……乃愛は僕が他の誰かに現を抜かさないように外堀を埋めているのかもしれない。



 クリスマスイブに僕の家ではケーキを食べている。これは乃愛が作ったものである。二段重ねのいちごの乗ったショートケーキ。乗っている果物も僕の好きなものしかないのは、徹底している。

 ついでに家族で食べる用なのにチョコレートプレートにメリークリスマスと一緒に僕と乃愛の絵が描かれているし。

 母さんはニヤニヤしていたので、母さんも乃愛がそういう絵を描くのを楽しそうに見ていたのだろう。




「ほら、博人。一番大きく切り分けたからね!」

「僕、そんなに入らないよ?」

「博人が残したら私が食べるから大丈夫。それに明日も食べれるしね」



 スパゲティやローストビーフ、マッシュポテトなど様々なものが並んでいる。乃愛が張り切って準備をしていたので、美味しくいただくことにする。というか、乃愛の作るものは全部美味しいし。


 明日の分も含めてだろうけれど、これだけ準備するの大変だったんだろうなとは思う。



「乃愛、これだけ作るの大変だったでしょ。ありがとう」

「博人のためだもん。感謝しているなら、撫でて!」

「うん」


 何だか撫でてほしいらしい乃愛の頭を撫でれば、乃愛が嬉しそうに笑った。



 一度目の時は、こんなに豪華な料理ではなかった。というよりこれまでも毎年チキンを買ってきたりとかで終わってた気がする。もちろん、母さんが手を抜いているとかではない。毎年美味しくいただいていた。

 でも今年は今までよりも豪華なクリスマスの料理である。

 これからも乃愛が居るのならば毎年こうなるのだろうかと思うと楽しみだ。多分乃愛のことだから次も作るのならばまた凝ったものになっていく気がする。





「博人、美味しい?」

「うん、美味しい」

「腕によりをかけて作ったからね。あとこれクリスマスプレゼント」


 乃愛がそういいながら僕にラッピングされたプレゼントを差し出してくる。



 開けると中には、文房具が色々入っていた。あと靴下とかも。靴下も乃愛が作成したらしい。乃愛は何でも作りすぎじゃな気がする。それにしても乃愛は何処でもなんでも作れそうなので、自給自足とかも出来そうな気がする。





「ありがとう。乃愛、僕もこれ」

「ありがとう!!」



 僕もラッピングされたものを渡せば、乃愛が勢いよく受け取った。



 乃愛は期待したような表情で、あけていく。

 うん、そんなに期待されると正直こっちも緊張するな。乃愛は何でも喜びそうだけど、それでも気になるものは気になる。



 正直女の子に何か渡すなんて言うのはあまりないので、何をあげたらいいのかなど分からなかった。分からないなりに、日ごろの感謝も込めて購入した。


「わぁ!!」


 ……露店に売ってあったネックレス。もちろん、僕は学生だし安物のものしか買えなかったけれど。乃愛は嬉しそうな顔をしている。




「博人、これ、私、ずっとつける! 博人、これ、つけて」

「ええ? 僕がつけるの?」

「うん!」


 乃愛がそう言いながら背中を向けてくる。というかネックレスってどうやってつけるものなのだろうか……。僕はこういうものは詳しくないから、つけ方がよくわからない。


 ちょっとてこずりながらネックレスをつける。

 その中で僕は乃愛の首とか結構触ってしまった。でも乃愛はにこにこしていたけれど。




「博人、ありがとう! 大事にする」

「うん」

「壊れないようにする!」

「いや、乃愛、そんなことに何か力使おうとしないで」

「えー、でも博人がくれたものだよ??」

「また買ってあげるから」

「んー、でも全部取っておきたい」




 まぁ、周りに迷惑をかけていないのならば……いいか。

 大事にしてくれるならそれはそれで嬉しいし。





「ほら、おばさん見て」

「良かったわね。乃愛ちゃん」

「うん」



 目の前でもらったのに、母さんに自慢しまくっている乃愛。そして父さんも面白そうに笑っている。



 

「博人、明日のおでかけは私が博人の服選ぶからねー」

「うん」



 僕は着ていく服を選ぶのも面倒で適当なので、乃愛が選んでくれるならばそれはそれでいい。

 そういうわけでとりあえず頷いておく。



 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ