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第十八話 食事

こんばんは。五月雨葉月です。


よろしくお願いします。

 とんでもない事を言い出した王妃様は、にこにこしたまま私たちの様子を見ていた。


「私にもそろそろ孫も出来る年か…………」


 というしみじみと感動した様子の陛下の声を聞いて、理解をすることを拒否していた思考が再び動き出した。


「まままま、孫!? 」

「あのね、アリス……」

「なななな、何!? 」

「子供、作ろうか? 」

「えっ、ええっ!? 」

「お父様もお母様もああ言っているし、ね」

「ね、じゃないよぉ……」


 何を言い出すのミラは!!

 陛下も!!


「陛下!! 」

「陛下なんて他人行儀な呼び方をしないでくれ、アリス。お父様と読んでくれて良いんだよ」

「はい、お父様。ってえええっ!? 」


 お父様……お父様か…………

 なんか、良いかも。


「アリスは私だけを見て」


 突然、拗ねた顔でミラが私の両頬に手を当てて自分が私の視界の正面に来るように軽くクイッと顔の方向をずらした。


「私はミラしか見ないわ。だってミラが大好きだもの」


 恥ずかしさを惜しんで、ミラの目をじっと見つめながら答える。


 ポッと頬を染めたミラは、急に立ち上がり、私の手を引いて食堂から出ていこうといた。しかし、


「ミラ、流石にご飯は食べなさい」


 と王妃様に声を掛けられた。

 正直私はその言葉にホッとした。だって……いきなりは心の準備が出来ていないもの。


「もうっ、お母様のいじわる」

「何を言ってるの? ミラとアリスちゃんのためよ」

「どういうこと? 」


 私も意味か分からない。私たちの為?


「あら、ご飯を食べないと体力が持たないでしょ? ご飯抜きで一夜を過ごすなんて出来ないわよ。色々と(・・・)


 やっぱりとんでもない理由だった。

 しかしその言葉にミラは、あっという間に先程まで座っていた席に戻ると、


「あら、ご飯はまだかしら? 」


 と澄まし顔で言ったのだった。


 まったく、呆れる。


 ちなみにお姉様達とお父様は終始顔を赤くして私たちの会話を聞いていた。




 その後出てきた料理は、さすが王族が食べるもの。とっても美味しかった。


 一口食べた瞬間から普段食べれないような高級な味わいが広がって、感動しすぎてテーブルマナーが崩れていないか不安になった。


 そして、その後。

 デザートを食べ終わって軽く休んでいたとき。


「アリス、君って確か学校で嫌な事があったんだよね? 」

「……はい」


 お父様に声を掛けられた。

 出来れば思い出したくない嫌な思い出。でもお父様だから正直に答えないと。そう思って答えたら、小さな声になってしまった。


「そうか……ならばアリス、ミラと同じ学校に通ったらどうかね」

「ミラと同じ…………学校? 」

「そう。王立魔法学院ロイヤルマジックアカデミーだ」

「お父様! それよっ! アリス、そうしましょうよ! 」

「でも……」


 ミラと同じ学校に通えるのは嬉しい。ただ、王立魔法学院ロイヤルマジックアカデミーと聞いて、躊躇っている事がある。


「アリス、アリスの魔法ランクは私と同じA(マイナス)じゃない。どうして? 私と一緒は嫌? 」

「ううん、そうじゃないの。ただ……」

「ただ? 」

「私って魔法が上手く使えないじゃない……なのに王立魔法学院ロイヤルマジックアカデミーって…………」


 そう。私は魔法が上手くない。と言うより、ほぼ出来ないと言っても過言では無いと思う。


「だからミラの恋人は魔法が出来ないって言われたくないし」

「アリスぅ……でも大丈夫よ」

「うん。ミラの言うように大丈夫だ。ちゃんと専門の学校で学んだ方が魔法は上手くなる」

「そう……なのかな」

「そうよ! それに、同じ学校なんだし、いつも一緒に居られるし。魔法の教えあいも出来るわ! ね、行きましょう! 」


 ミラと一緒……そう思考を巡らせていた矢先。

 ミラがガバッと抱きついてきた。そして、耳元で囁かれる。


「お願い、アリス。一緒に王立魔法学院ロイヤルマジックアカデミーに通いましょう」

「う、うん」


 そして無意識に答えてしまった。


 どうしよう…………






ここまでお読み頂き、ありがとうございます。


書きながら思っていた近況を一つ。


――――僕っていちゃラブシーン描写苦手だなぁ……


そう。上手く書けないんですよ。近づけたいものに上手く近づかない。


うわぁぁ……


まあ、頑張って書いて載せますね。



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