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私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!?  作者: さいとう みさき
第八章お兄ちゃんは妹と今年もよろしくしなきゃいけないよ?
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8-6そんなもんです

長澤由紀恵15歳(中学三年生)。

根っからのお兄ちゃん大好きっ子。

そんなお兄ちゃん大好きっ子が学校見学で兄の高校に行くと‥‥‥


「私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!」


ここから始まるラブコメディー。

さいとう みさき が送る初のラブコメ小説!


紫乃許さん!(由紀恵談)


 「ふっくぶくろぉ~♪」



 私たちは目的の福袋を買ってきて家に戻て来た。

 お兄ちゃんも三百円の「拭く袋」なんてもの買って来た。


 最初印字間違えなのじゃないかと思っていたら注意書きで「お掃除用品」とか書いてある。


 拭くって、そう言う意味?



 「さて、開けてみるか‥‥‥ やっぱり予想通り、拭き取りシートとか埃拭きモップとかだな。まあゲーム機回りを掃除するのにちょうどいいけどね」


 そう言ってお兄ちゃんは笑っていた。


 「福」と「拭く」の掛け合わせダジャレかぁ。


 分かっているなら怒らないで済むもんね。

 そんな事を思いながら私は自分の買って来た福袋を開けてみる。



 そして意気揚々とそれらをテーブルに並べていく。



 シャープペンや消しゴム、ノートに下敷き、可愛いポーチやクリップとかも入っている。

 それと便せんセットとか筆箱、変わり種のスマホケース、電卓にシールセット、あとファンシーグッズのボイスレコーダーが入っていた!



 「このボイスレコーダーってどんな時に使うのかな?」


 「ん~、そうだな、説明会とか講習とかで録音しとくと後で役に立つときあるね。あとはカラオケとかで自分の歌録音しておいて良い所、悪い所を確認するなんて時に使えるね」



 お兄ちゃんは並べられた品々を見る。


  「基本売れ残りを詰め合わせるからなぁ。金額的にはお得でも微妙なラインナップだな‥‥‥」


 う~ん、可愛い文具とか嬉しいのは嬉しいのだけど統一感が無い?


 お兄ちゃんの言う通り猫やウサギ、映画に出てきた黄色いキャラクターのものがあるけど全てバラバラで入っているのでちょっと使い処に困りそう。


 「う~ん、確かに微妙だね」


 「まあ気長に上手く使うしかないだろう。あれ? 写真立てもあるな」


 一番端っこに置かれた写真立てにお兄ちゃんは気づく。

 そう言えば部屋の写真立てもそろそろ交換したいんだっけ。


 するとお兄ちゃんは何かを思い出したようで急いで何かを取りに部屋まで戻る。

 そしてしばらくすると数枚の写真を持ってきた。



 「こないだ紫乃ちゃんちでパーティーやった時の写真出来上がってたんだ。これなんかどうだ?」


 

 お兄ちゃんは笑いながらその一枚を取り出す。



 私がよだれ垂らして寝ている写真!?



 「お、お兄ちゃん! こんな写真何時撮ったのよ!?」


 「ああ、写真撮ったのは紫乃ちゃんな」




 「しぃのぉぉぉぉっ!!」





 思わず叫んでしまう私だったのだ。

 




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[一言] >私がよだれ垂らして寝ている写真!? うん。 これはゆ゛る゛さ゛ん゛! おのれゴ○ゴムッ! 又はディケ△ドォ!
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