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私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!?  作者: さいとう みさき
第七章クリスマスは家族で一緒にいなきゃいけないよ?
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7-5クリスマスプレゼント買い出しだよ

長澤由紀恵15歳(中学三年生)。

根っからのお兄ちゃん大好きっ子。

そんなお兄ちゃん大好きっ子が学校見学で兄の高校に行くと‥‥‥


「私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!」


ここから始まるラブコメディー。

さいとう みさき が送る初のラブコメ小説!


こ、これを着ればお兄ちゃんだっていちころのはず!(由紀恵談)



 私と紫乃は学校帰りにいつものショッピングモールで大型雑貨店に来ていた。



 「ドンドンドン、ドン〇~ぃ♪」



 紫乃はあの大型雑貨店で流れているテーマソングを口ずさんでいる。


 「でもなんであの店なの? もっと他にも良い店あるじゃない?」


 「う~ん、でもやっぱりあのお店なら色々あるし、見ているだけで面白いよ~」


 まあ確かに私もあの店で洗顔フォームとかリップとかよく買うけど。

 そう言えばお気に入りの文房具も最近はついでにあそこで買ったりとかもする。



 意外と行っていたんだなぁ、私。



 そんな事を思っていたらお店に着いた。

  

 相変わらず火事にでもなったら一巻の終わりの様なレイアウトだよね?

 しかも商品棚が迷路のようになっているので何度か迷子の子供を助けた事もある。



 「さあ、ついたぁ~。何があるかなぁ~?」


 嬉しそうにお店に突入する紫乃を追って私も店に入る。

 お小遣いの予算もあるからせいぜい千円前後の物しか買えない。


 ラッピングは自分でするとして、どうしたものか?

 無難に可愛い文具にでもしようかな?

 あ、でもお兄ちゃんにもしプレゼント交換で私のが行ったら可愛い文具じゃなぁ。



 そんな事を考えていると腕時計売り場に着いた。



 見ると男の子が好きそうなかっこいい腕時計がずらりと。


 そしてその値段を見て驚く。

 零が二つ多い‥‥‥



 ここってドン〇だよ!?

 お安くてちょっと変なものが置いてあるお店だよ!?



 なんでこんな高いもの売ってるの!?

 

 驚く私だったけどよくよく見るとブランドもの?

 そう言えばこっちにはあまり来た事無いけどこう言った高級品も取り扱っていたんだ‥‥‥


 あ、あのGの頭文字が着く時計って一万円台?

 それなら無理すれば何とか‥‥‥



 「ねぇねぇ由紀恵ちゃん、これ見てこれ!」


 私が悩んでいると紫乃が何やら商品を持ってきていた。


 「なによこれ?」


 「これであなたも夢の巨乳になれるだって!」


 見ればシリコンのパッドのようだ‥‥‥

 私は無言で紫乃のほっぺたを強めにムニムニするのだった。



 * * *



 「ほっぺたが取れるかと思ったよぉ~」


 「そのまま切り取ってあげましょうか?」


 「こぶとり爺さん?」


 全く反省の色が見えない。

 私は取りあえず文房具売り場に行ってみる。


 普通の物から変わり種のものとか、可愛らしいのもある。



 あ、あの苺柄のシャープペン可愛い!



 だんだんとそれらを見ているのが面白くなって自分の好きなものを熱心に見始めてしまった。



 「ねぇねぇ、由紀恵ちゃん。あっちにクリスマスイベント商品ってあるよ~」


 紫乃にそう言われ危うく当初の目的を忘れそうになる私だった。

 そして言われた方に視線を向ける。


 確かにクリスマスツリーの近くに専用の棚がある。

 私たちは試しにそちらに行ってみることにした。



 * * *



 「こ、これはっ!!」


 クリスマスのパーティーグッズも売っているここには有ろう事かミニスカサンタの衣装なんてのもまである!?


 「うわぁ~あれなんか面白いね、由紀恵ちゃん」


 見ればパーティーゲームのクリスマスツリー型のバランスゲームなんてのもある。

 確かに面白そうなんだけど、値段を見てびっくり。



 「紫乃、面白そうだけど私たちの予算じゃとてもじゃないけど買えないわよ?」


 「う~ん、面白そうなんだけどなぁ~」



 私たちは仕方なしに他の物を見に行く。

 と、私の視線にあるものが目に入る。



 『私をプレゼント!』



 そんな見出しのこれは‥‥‥


 「は、裸リボン!?」


 思わず見入ってしまう私。

 これって大事な所だけにリボン型の下着の様な物がくっついて「プレゼントは わ・た・し♡」ってやつだぁ!?


 私は思わずお値段を見る。



 千五百円‥‥‥



 いける、私のお小遣いでも行ける!!

 そしてこれを身に着けた私とお兄ちゃんは‥‥‥



 「きゃーっ! お兄ちゃん、駄目だよ! わ、私たち兄妹なんだよ? あ、でも、キスだけだったら、触るだけならお兄ちゃんだったら‥‥‥」



 顔真っ赤に私は頬に手を付けいやんいやんしてしまう。



 「由紀恵ちゃん、どうしたの?」


 「うぴゃっ!!」



 先に行っていた紫乃が戻ってきてたようだ。

 私は慌てて妄想を振り払い額に汗をびっしりとかいて言う。



 「な、なんでもない! さあ紫乃行こう、あっち行こう!!」



 私は思い切り焦りながら紫乃を連れて向こうへと行くのだった。











 ‥‥‥後で一人で内緒に買いに来よっと。

 

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