表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!?  作者: さいとう みさき
第七章クリスマスは家族で一緒にいなきゃいけないよ?
48/75

7-3本題です

長澤由紀恵15歳(中学三年生)。

根っからのお兄ちゃん大好きっ子。

そんなお兄ちゃん大好きっ子が学校見学で兄の高校に行くと‥‥‥


「私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!」


ここから始まるラブコメディー。

さいとう みさき が送る初のラブコメ小説!


恋人のイベント!!(由紀恵談)


 私は陽子ちゃんの操の事で心底心配していると高橋静恵は思い出したように窓の外を見る。



 「もう止んだかな? 長澤君もそろそろ帰ってくるのかな?」



 つられて私も窓の外を見る。

 本降りにはならなかった雪は既に止んでいて暗い空は日の短さを実感させてくれる。



 「お兄ちゃんもそろそろ帰ってくると思いますけどね」


 先月からお兄ちゃんはアルバイトを始めていた。

 なんか新しいゲーム機が出るのでそれが欲しいから頑張っているのだとか。


 バイトの時間もそろそろ終わる。



 「なんでバイトなんか始めちゃったんだろうね?」


 「部活に影響はないとか言ってましたけど、体育館使えない日にバイトをするとか先輩と会える時間が減っちゃいます」


 「長澤君のバイト先は賑やか。あそこは電線柱無い場所‥‥‥」



 各々が何となくお兄ちゃんの事を思う。

 そして高橋静恵は爆弾発言をする。



 「長澤君ってクリスマス暇かな?」



 がたっ!



 みんな一斉に高橋静恵を見る。

 そしてすぐに今度は私を見る。


 「え、ええとぉ、お兄ちゃんは例年家でクリスマスを過ごしますけど‥‥‥」


 「じゃあ暇って事ね!」


 「先輩、よぉしっ!」


 「‥‥‥ホテルの予約しなきゃ」



 ちょっとマテおまえら。

 お兄ちゃんは例年家でクリスマスを過ごすと言っているだろうにっ!



 「あの、私の話聞いてます?」


 「勿論、だからクリスマスは長澤君をデートに誘うわ!」

 

 「あ、高橋さん、それなら私だって!」


 「‥‥‥下着は赤いのにしようかな?」



 おいこら、聞いてないじゃない!!

 だめだからね、お兄ちゃんは家で私とクリスマスを過ごすんだからね!!


  

 「駄目ですからね! 毎年恒例で家族でクリスマス過すんですから!」



 「でも選ぶのは長澤君でしょ? もう高校なんだから」


 「カラオケとか誘って‥‥‥」


 「‥‥‥二人っきりで熱い夜を」



 だ、駄目だこいつら。

 完全に肉食獣の目だ!!


 い、いけないこのままではお兄ちゃんの貞操が!!



 ふるふると戦慄する私だったがちょうど玄関の方から音がする。

 どうやらお兄ちゃんが帰ってきたようだ!



 「長澤君帰って来たみたいね!」


 「先輩!」


 「長澤君‥‥‥ 未来の旦那様‥‥‥」


 「お兄ちゃん!!」




 みんな一斉に廊下に出るのだった。

  

評価、ブックマーク、ご意見、ご感想いただけますと励みになります。

誤字、脱字ありましたらご指摘いただけますようお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 安心できる家に帰ってきたら、そこには複数の肉食な猛獣が目をギラギラさせて……。 考えると身震いしちまうぜ。 まあ、自分にはそんな生活なんて縁がまっっったく無いけどねぇ(背景に雲、頭にキノ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ