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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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96話 ドキドキの体育館裏

 さて体育の部も無事に閉会し…明日の文化の部の準備に取り掛かります。


「森野さんの衣装はこれね。美山さんはこっち」


「「ありがとう」ございます」


「・・・灯、輝夜、どう?」


 ブラッディの声に振り返ってみるともう執事服に身を包んだブラッディが立っていた。


「もう試着したの?可愛いー!」


「すごく似合ってますよ!」


 服に合うようにポニーテールにしてるブラッディは新鮮だった。結構似合ってるなぁ…ひょっとしてメイドじゃなく執事にしたのは正解だったかも?


「灯たちは料理もするの?」


「料理は私で輝夜ちゃんはフロアだよ。ブラッディは?」


「私もフロア。料理無理」


 まぁ…普段食べない人が作れるワケないよね…。


 ・・・あっヤバっもう19時になっちゃうじゃん!


「ちょっとトイレ〜」


 というわけで1年ぶりの体育館トイレ!久しぶりだなぁ〜っていうのと私ここで致したんだなぁーという罪悪感が混ざった感情がぐるぐると…。


「『マジカルインストール!』」


 さてと…ナイトはウチの生徒だから今日はすぐにでも合流できそうだね。

 ガチャッとトイレのドアを開けると人影が…。なんだ、ナイト案外近くにいたんじゃん!


「・・・む?」


「・・・ほへ?」


 そこにいたのはナイトでらなく袴姿の侍…【テールインペリアル】だった。


「え、えええええ!?」


「なるほど…【ハニーランプ】殿もこの学校の生徒でござったか。これは失礼、しかしこれは事故のようなもの。暗に互いを探るのはなしとしようかと思うでござるが?」


「うん。それでいいよ」


 まぁ探ったところでわかるかって話ではあるけど。


「あ、ここにいたのねテール。さ、行くよ…ってあれ?」


「え?」


 ニコニコ笑顔で現れたのは…【ドレスチェリー】! ディスポンがいたらマズイとは思ったけど7月デビューだからもう連れてないんだった。危なかったぁ…。


 ・・・って危なかったぁ じゃないよ!普通に大ピンチじゃん!

 たぶんナイトは今グラウンドで遅いなぁと思いながら待ってるはず。まさか体育館前の廊下で【テールインペリアル】【ドレスチェリー】に遭遇しているなんて思ってもいないだろうし、これヤバイじゃん!


 というか…サラッと流したけどもしかして…。


「もしかしてペア組んでるの?【テールインペリアル】と【ドレスチェリー】で」


「そうでござる。2ヶ月ほど前から組んでいるでござるよ」


 ひえぇ…すごいな【ドレスチェリー】は。デビューして半年もせずに最強格とペアを組むなんて…。いや私も即席だけどナイトと一回組んだか。


「まぁ話もこれくらいにしておいて覚悟するでござる。行くでござるよ![真剣:守人丸]」


「行くよ…[千本桜]」


「行くよ![メルヘンロッド]」


 いやこの2人に勝てるわけない!・・・けど派手に戦えばナイトが駆けつけてくれるかも。


「『サンダーウィップ!』」


 雷のムチで体育館をボコボコに壊す!こうすれば結構大きな音が出るでしょ?


「なんのつもりかは存ぜぬが…ガラ空きでござる!」


 ギリギリジャーンップ!


「付与もしないで攻撃なんて慢心じゃないの?」


「そちらこそ慢心ではござらぬか?」


 言われてハッとした。最強格の侍に気を取られてたけど【ドレスチェリー】はどこに…。


「『チェリーバレット!』」


「うあっ!」


 いつの間に体育館の雨よけに…!ユニーク魔法なんだろうけどダメージは少なくて助かったぁ〜!


「『雷付与!』さぁ、覚悟でござる!」


「ただの通常攻撃に当たるほど弱くはないよ!」


 ナイトと死線を戦い抜いてきたしね!


 カッコいいセリフを吐いてジャンプで逃げようとしたその瞬間、


「『チェリーバレット』は2度咲く!」


「え?」


 さっき桜色の弾丸を受けた場所が淡く光って…小さな爆発を起こした。


「うわっっ!」


「討ち取ったりぃ!」


 マズイ!避けきれない!


「武器[名槍:月姫]・・・」


 こ、この声は!


「スキル発動『三日月!』」


「なっ!?」


 驚愕する【テールインペリアル】の雷剣を受け止めたのはーーーナイトの輝く槍!


「ナイト!」


「なるほど…2人に囲まれてよく頑張りましたね、ランプ」


「ふむ…【ネイベルナイト】殿は彼女と組んでいるでござるか?」


「はい。そういうあなたも?」


「左様でござる。彼女は【ドレスチェリー】。新人でござる」


 そっか…9月1日…【イヤーエンジェル】と戦った日に見た【テールインペリアル】と【ドレスチェリー】は戦ってたんじゃなくて組んでたってことなのか!冷静になった今気づいたよ…。


「・・・ランプ」


「は、はい!」


「正直言って今回は勝てるかわかりません…。いつも以上にあなたの力が必要です。力を貸してくれますね?」


「そんなこと、いまさら言われなくてもだよ!」


 私の言葉にナイトは一瞬ニコッと微笑んで…


「【テールインペリアル】さん。様子見や小出しにしていても仕方がないでしょう。初めから全力で戦いませんか?」


「・・・ふむ」


「あなたとは本気で戦ってみたかったんですよ。あの武者含めてですが」


「武士として受けないわけにはいかないでござるな。チェリー!本気でやるでござるよ!」


「…わかった。こっちは任せて」


「ランプ。援護を頼みます」


「・・・うん!」


 その言葉に応じるように一呼吸置いて…


「『イグジストナイトメア!』」


 漆黒の立方体が大量に出現してナイトの青白の服を黒に染める。


「『インペリアルモンスター!』」


 中身のない鎧武者が召喚される。今から起こる戦いはきっと、今の魔法少女界で最高の戦いになる。そんな気がした。その戦いの始まりを告げる最初の声はーーー


「・・・移動しない?」


 あまりに狭い体育館裏で戦ってたことに対する【ドレスチェリー】の冷静な提案でした。

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