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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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87話 バースデー計画!

 私、美山輝夜は人生の中で両手両足では数え切れないほどの失敗を経験してきました。ただそのどの失敗も霞むほど後悔したのが、去年灯の誕生日を知らずに過ごしてしまったことです。今年こそはちゃんと祝いたい…その思いから今日、9月26日土曜日、私の家には…。


「・・・輝夜と2人は珍しい」


 そう、ブラッディさんをお呼びしました。本当は私だけで祝おうかとも思いましたが、最近の3人でいる日数を考えたらブラッディさんを呼ばないのは不自然かと思ったので2人で計画を立てることになったのです。


「私とブラッディさん2人は初めてですかね?」


「・・・だと思う」


 灯は最近ブラッディさんのことがよくわかってきたと言っていましたが…正直私はまだ掴めていません。これを機にブラッディさんとも仲良くなれたらいいのですが…。


「それで?今日はなんで灯はいないの?」


「灯の誕生日が10月1日にあるからです。今日は誕生日祝いの計画をブラッディさんと立てようかと思いまして」


「なるほど…?」


 いまいち納得していない感じでしょうか。もしかして…


「ルーマニアでは誕生日を祝う文化が無かったのですか?」


「ルーマニア?何そ…あっ、う、うん。無かった」


 ん? 珍しくブラッディさんが表情を崩してましたね…。何ででしょう。


「そうでしたか。日本では誕生日にはお祝いをする文化がありまして…去年私はそれを忘れてしまいまして、今年はちゃんと成功したいんです!力を貸してください!」


「頭あげて。大げさ。灯が喜ぶんでしょ?なら私も協力する」


「ありがとうございます!ブラッディさん!」


「・・・ただし条件がある」


「な、なんでしょう…」


 これは意外でした…まさか条件付きとは…!


「ブラッディ『さん』はやめて。輝夜もブラッディでいい」


「は、はい!ブラッディ?」


「うん。それでいい」


 良かった…すごくいい子で…。


「それでは本題に移りましょう!灯は何をしてあげたら喜ぶでしょうか…」


「輝夜がキスするとか」


「なっ、なな!何言ってるんですか!」


 そんなことブラッディの前でできるわけ…ないじゃないですか!


「いや冗談だけど…」


 じょ、冗談…?


「灯は…漫画なら喜ぶと思う」


「確かに喜ぶでしょうけど誕生日としてのムードとしてはちょっと…」


「ムード…難しい」


 それから沈黙が数十秒……。思えば私は誰かの誕生日を祝うほど友達に囲まれていたことなんてないし…というか灯が初めての友達ですし…。ブラッディに至っては誕生日を祝う文化がないらしいですし…。あれ?これもしかしてTHE ENDじゃないですか?


「灯は何をしても喜んでもらえると思う。特に輝夜がすることなら」


「そ、そうでしょうか…」


 そうでしょうか、とは言うものの正直なところその確信はある。きっと灯は私のことが好きだ。でも私の「好き」と灯の「好き」が同じ意味とは限らない。だから私は魔法に頼るしかない。


「うん。だから自信持って」


 励ましてくれるブラッディ…あれ?


「いや、ブラッディも灯を祝うんですよ」


「・・・バレたか」


 この子…タダ乗りする気でしたね!? 恐ろしい子…。


 その後もうーんうーんと、あーでもないこーでもないと話し合いを続け…。


「・・・もう輝夜が裸にリボン巻いて『プレゼントは私』でいい」


「何言ってるんですか!!」


 でも私の誕生日に灯がそんなことをしてきたら私…ハッ!いけないいけない…。今は煩悩に支配されている場合じゃない!


 それにしても「プレゼントは私」ですか。かなり有名になったフレーズですけど最初に言ったのは誰なんでしょう…。言ってて恥ずかしくなかったのですかね?


 ん…?「プレゼントは私」……そうだ!


「それです!」


「な、何が?」


「本当に私たちをプレゼントしてしまえばいいんですよ!」


「・・・え?私も脱ぐの?」


「は、裸にリボンは一旦忘れてください!そうじゃなくてですね…」


 とりあえず私のイメージした灯の誕生日計画をブラッディに伝える。


「うん…いいかも。どうなっても灯の好きなようになるのがいい」


「そうですよね?ではそれで行きましょう!」


「・・・ねぇ」


 話がまとまったというのにブラッディはまだ質問があるみたいです。


「どうしました?」


「輝夜は灯のことが…好きなの?」


「ふぇ!? あっ…えっと…その…」


「どうなの?」


 ジッと私の目を見つめてくる…。


「す…きですよ?」


「そう…がんばれ」


「何をですか!!!」


「いや。面白くなってきた」


 その時初めてブラッディの笑顔を、というかニヤッとした顔を見た気がしました。


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