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異世界召喚が多すぎて女神様がぶちギレました【連載版】  作者: 湯立向日/ガタガタ震えて立ち向かう


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魚が食べられないのに寿司屋に連行されるという拷問

 毎週日曜日に更新すると言ったな(言ってない)。

 アレは嘘だ!(言ってない)


 ファミ通文庫様の公式ホームページにて特集が組まれています。また公式ブログの方でも情報が公開されています。

 詳しくは活動報告にて。あるいはそのままファミ通文庫公式ホームページにレッツゴー☆

 回転寿司。

 庶民にとっての寿司と言えばこちらというくらいメジャーなお店であり「寿司食いに行こうぜ」と言って回らない方の寿司屋に行っちゃう人は「このブルジョワが!」と罵倒されるくらい一般的です。

 時価とか何それ恐い。


「だからって、元皇帝やら王女様連れて回転寿司もどうなんだよ」

「まあまあ。最近の回転寿司も馬鹿にしたもんじゃありませんよ」


 そしてそんな回転寿司に団体で訪れているのは、安達くんと柳楽くん。そして異世界人の面々です。


 安達くんの言う通り、以前はこれ何時間回ってんだと言いたくなるようなのが回っていたりしていた回転寿司も、最近では皿にバーコードやらICチップをつけて高度な品質管理を行っていたりします。

 さらに一部では、写真だけ回して実際には注文されてから握るという斬新な回転寿司まで存在するのです。


 ……それもう回す必要なくね?


「うむ。アダチの言う通り中々いけるではないか。この国の食べ物はどれも美味いが、それが富裕層に限定されず庶民の手に届くというのが素晴らしい所であるな」

「確かに。贅をこらしたものが美味であるのは当然ですが、場末の食堂のような場所でもしっかりとした料理が出てきますからね」


 そして柳楽くんの懸念を無視するように寿司を貪っているのは、グライオスさんとローマンさんのフィッツガルドコンビです。

 どこからどう見ても異邦人なのに、グライオスさんに湯呑が似合いすぎます。どんだけ日本に馴染んでるのでしょうかこのおっさんは。


「あの、店員の方にわさび抜きを頼んでも大丈夫でしょうか?」

「ああ、頼まなくてもわさびが入ってないものも回ってますよ。どれがいいですか?」


 対してシーナさんはわさびが苦手なようです。

 ちなみに外国人は苦手だと思われがちなわさびですが案外受け入れられており、サンドイッチに塗るという暴挙にでる人までいるそうです。

 マスタードみたいなものと考えればありかもしれませんが、作者に試す度胸はありません。

 実践して報告してくれる勇者様求む。


「さて、またこの面子に集まってもらったのは、向こうの世界の事で報告と相談があるからだ」

「ほう。何か情勢に変化でもあったか?」


 イクラをとりながら話し始めた柳楽くんに、グライオスさんが生ビール片手に聞きます。


「リィンベルさんがアマテラス様経由で聞いた話だから、どこまで信憑性があるか分からねえけどな。とりあえずフィッツガルドの方は安定してきてるそうだ。新皇帝が堅実派なのもあるが、戦争のために召喚されたマサトって坊主が、各地を回って不正やってる連中を叩きのめしてるのが地味に効いてるらしい。まあ本人は冒険者やってるだけで、何故か各地で騒動に巻き込まれてるみてえだがな」


 どうやら召喚勇者であるマサトくんは、根っからの主人公体質だったようです。

 旅の各地で騒動に巻き込まれ悪人退治。水戸黄門もにっこりです。


「ほう。皇帝の権威を削るために召喚された勇者が息子の治世を支えているわけか。神官連中も歯ぎしりしているであろうな」

「実際宮廷で神官の力は落ちてましたよ。勇者を囲おうにも、妙に鋭くて逆に嫌われたらしいですからね」


 面白そうにビールを飲み干すグライオスさんと、頷きながら玉子に醤油をつけちゃってるローマンさん。

 玉子に醤油つけてもいいじゃない。日本人(フリーダムの化身)だもの。


「次に南のガルディアの方だが、最近急激にメルディアとの融和が進んでいて周辺国がピリピリしてるらしい。まあこの二カ国が自分から戦争しかけることはなさそうだから、大事にはならねえだろうよ」

「まあ、お兄様ったらハインツ様と仲が悪かったのに、どういった心境の変化でしょうか」


 柳楽くんの報告にハマチを片手に驚くシーナさんですが、リチャード陛下とハインツ王子はいわゆる喧嘩するほど仲がいい間柄なので当然の流れだったりします。

 もっともリチャード陛下がハインツ王子を目の敵にしていた最大の理由は、シーナさんが輿入れする話があったからなのですが。


「あとは西の方だが。最近新しく魔王に就任したのが日本人らしい」

『……はい?』


 柳楽くんの報告に一斉に首を傾げる異世界人たち。


「新しい。魔王。日本人」


 対して何故か片言で繰り返す柳楽くん。実に分かりやすいです。


「……日本人の中に魔族が紛れていたのですか?」

「いやいねえよ。俺も何がどうしてそうなったのかは知らねえが、向こうに召喚されて魔族とかいうのになっちまったらしいな」

「いや、それ今までの事故とか拉致とかが大人しく見えるレベルの問題では?」


 シーナさんの問いにかっぱ巻きを摘まみながら答える柳楽くんと、珍しく本気の真顔で言うローマンさん。

 しかし対する安達くんと柳楽くんは楽観的です。


「まあ本人は納得しちまってるみたいだしな。むしろ他の魔族完全に従えて人間の国と和平結んじまったらしいし」

「本当に異世界に召喚される人は優秀な方が多いですね」


 感心したように言う安達くんですが、どちらかというと優秀な人間ではなく変な人間ばかりが召喚されているのは気のせいでしょうか。

 でも日本人は変人ばかりだから仕方ない気もします。


「ちなみに最近フィッツガルドとも同盟を結んだらしい」

『どうしてそうなった!?』


 祖国のまさかの状況に同時に叫ぶ元皇帝と侯爵子息。

 大体マサトくんのせいです。


「まあ総合すると、日本人の召喚は大体いい方向カオスに回ってるってことだ」

「そうですね。いい方向(面白)に向かっているようですね」


 そう言って本音を隠して報告を終了する(腹が)黒い狐と灰色の狸。

 今日も日本は平和です。


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