【恋愛設定】オドゥ・ユーリ・ヴェリガン・ウブルグ・テルジオ
☆☆ネタバレ注意☆☆
コミカライズに際し、各キャラクターの恋愛設定についてまとめたものです。
本編未読でネタバレを気にする方は読まないでください。
【オドゥ】
愛情深い家庭に育ち、父を尊敬し母もよく手伝い、弟や妹のめんどうもよく見ていた。
亡くなった父を尊敬しつつも、なぜ家族を助けられなかったのか……という想いを抱える。
父の厳しい教えを受けて育ち、命に対する酷薄さは、グレンよりも上かもしれない。
優しい言葉や気づかう態度は、すべて相手を思ってのことだが、その一方で計算高く隙を見せない。
オドゥはネリアの召喚に深く関わっており、根っこの部分で互いにしかわからない共通点がある。ネリアが光・命を象徴し、オドゥが闇・死を象徴している。
なぜネリアを手にいれようとしないのか、というユーリの疑問には『手にいれてしまうと……失うことがすごく怖くなるからかな』と答える。(259話)
愛する家族をすべて失った反動で、だれかを愛することをとても恐れている。
自分の能力を差しだす代わりに、地位や金銭的な見返りを得られる、損得でつながる関係の方が受けいれられる。
相手にどれほど尽くしても、愛することはないため、婚約者のことも不安にさせていた。
彼の心の傷はパートナーができても癒えることはない。自分の子どもを腕に抱き、彼自身が父親として成長していく段階になってはじめて、彼の中で折り合いがついて乗り越えられていく。
【ユーリ】
『魔術師の杖』で一番の悲恋属性。
恵まれた出自なのに、手の届かないものに憧れがち。「ぜいたくな望みだってのはわかってるけど」と不満を言う一方で、自分を磨く努力もちゃんとする。
おとなしい女性ではなく、自分も能力を認められて、芯の強い女性を求めている。
引っぱるより、引っぱられる方が好き。
ふだん自分がテルジオやまわりを振り回しがちなので、逆にペースを乱されて振り回されるとドキドキしてしまう。そこんとこ厄介。
でも肝心な場面では相手をリードしてカッコつけたい。
負けず嫌いなので、ユーリの気を惹くには、打ち負かして悔しがらせるといい。すぐ好意につながらなくとも意識はする。
学園時代は小ユーリとほぼ同じ、やんちゃ坊主といった感じ。
年上で背が高くカッコいい男性に憧れる、同級生たちからは見向きもされなかった。
(→顔には出さないけど、アイリに慕われるカディアンがうらやましい)
祖母である王太后にかわいがられ、貴婦人相手のそつない言動、キラキラした王子様スマイルは、そこで身につけた。
王太子としての言動は百点満点だが、自室や研究棟で見せる素とは、だいぶギャップがある。
心配性の母を苦手としているのは、自分もあれこれ先のことを考えてしまう癖があるため。不安に不安を重ねることになるから。
先を見越して準備は万全にするタイプ。でもネリアはその先を越えていく。
【ヴェリガン】
気弱でエクグラシアの公用語も、うまくしゃべれずどもりがち。ただし植物に関する魔術は、塔の魔術師もかなわない。別名〝緑の王〟。
人と接するのは苦手。植物の気持ちのほうがよくわかる。
時間にルーズというよりは、植物と対話する人なので、社会活動のリズムになじめていない。
モテたいという願望はあり、女の子のことはチラチラと横目で見て、気持ち悪いと思われたのでは……とひとり落ち込んで自己完結。植物になぐさめてもらう。
そんなだから頼まれごとは喜んでやってしまう。その親切が報われたことはあまりない。
そもそも自信がなくて、人間関係を構築するのも苦手。何か注意されるとすぐしょぼくれる。けれど学園ではジグナバ先生に追いかけられるほど、何かやっちゃう問題児でもあった。
ヌーメリアに見惚れても、話しかけるとか口説くとか、おつき合いするとか、想像するだけでも絶対に無理。それぐらいならだれかと幸せになるのを見届けたい。
自分を磨く……という努力はしないズボラなところもあり、アレクにいちいち注意されて、ようやく見られる感じになった。6巻SS以降はレオポルドにまでビシビシ鍛えられている。
ネリアやアレクの働きかけで、少しずつ自信を身につけ、ヌーメリアにアプローチ……はせず、手順をすっ飛ばしてプロポーズをした。
対抗戦で変なアドレナリンがどばっと出たから、プロポーズできただけで、ウブルグのヘリックスニ号がなかったら、たぶん今もうつむいて何も言えなかった。
【ウブルグ】
食い気に走っているものの、『来る者は拒まず、去る者は追わず』。
自分のカタツムリ研究の邪魔さえしなければ、だれかが側にいても気にしない。
審美眼はあり、美女にはちゃんと反応する。
けれど、カタツムリ>美女。
グルメだから……カタツムリ、時々グルメ>美女。
男性についてはカタツムリの話を、どれだけしたかで覚えている。
カタツムリとグルメ以外は気にしない人なので、実は女性にとっては一緒にいるのがとても楽。ご飯をペロリと食べるところは、かわいいらしい。
【テルジオ】
王太子筆頭補佐官という仕事を、さっそうとこなしている自分が好き。責任感もある。
どうしても仕事中心なため、自分の恋愛も第一王子にどう影響するかを考える。
王太子に相手を見つけてから!……と思っているうちに、まわりの女性はどんどん相手を見つけていく。
石橋を叩いて渡るタイプ。気になる相手を見つけても、自分に気があるか、もしも将来を描くとしたらどんな未来像か、とか細かく考えてから行動する。
リサーチ能力が抜群なだけに、相手のリサーチだけで終わってしまうことも。
デートプランは完璧に考える。女性との会話を勉強するためにロマンス小説を読みはじめ、華やかな恋愛模様を気楽に読める気安さにハマった。
バーチェ夫人(どうやら貴婦人の仮面作家らしい)の新作は楽しみにしている。
王城ではキビキビ働くが、家での彼はだらしないかもしれない。
こっちの世界なら休日はのんびり、昼間っからストロング缶プシューッと開けて、「うぇ~い♪」とゴロゴロしているかも。
カーター副団長については、後で追記します。









