【恋愛設定】ネリア・ライアス・レオポルド
☆☆ネタバレ注意☆☆
コミカライズに際し、各キャラクターの恋愛設定についてまとめたものです。
本編未読でネタバレを気にする方は読まないでください。
『バルザムの血筋は初恋相手に執着する』という記述が本文中にありますが、初恋相手を忘れないというよりは、『幸せにできなかった心残り』というものが、心の内に残っている状態……として表現しています。
【ネリア】
恋愛に関しては慎重で、王都にきたばかりのころは、はじめての仕事である師団長職をこなしつつ、きちんと生活していけるかで頭がいっぱいで、本人としてはそれどころじゃなかった。
彼女がようやく自分の恋愛に目を向けるのは、ヌーメリアやニーナ、メレッタといったまわりの女性たちに、きちんと相手ができてから。
三人組と同い年になる三つ上の兄がいるため、ライアスやレオポルドに対しても変に構えることなく、気安くグイグイいける。
よく笑うし、よく怒るし、喜怒哀楽がハッキリしていてわかりやすい。
食べている時の幸せそうな顔は、ユーリやオドゥにも観察されてなごまれている。
感情を表に出さないレオポルドは、ネリアの自由な言動にあきれつつも、憧れている。(それも表に出さない)
ライアスとはお互いに好意しかない。
ネリアはライアスに対しては、よりよく見せようと背伸びをするし、いい子にふるまう。あまりにもカッコよすぎて、スキンシップは緊張すると感じている。
初対面の印象が最悪なレオポルドに対しては、好意なんてものを最初から期待せず素で接する。頼りになるヤツだとは認識している。
日本では自分の髪を大事に伸ばしていたネリアは、髪に対するこだわりがあり、レオポルドのサラサラした銀髪を、さわったりいじったりしたい願望がある。
(6巻の書籍オリジナルエピソードにて野望達成)
スキンシップをしたいというより、髪にさわったりさわられたり、という関係なら受け入れる。(親しい間柄でないとそういうことはしない、という認識あり)
オドゥはネリアの召喚に深く関わっており、根っこの部分で互いにしかわからない共通点がある。ネリアが光・命を象徴し、オドゥが闇・死を象徴している。
奈々にはこっちの世界に、ちょっと意識するイイ感じの男子がいた。
バス事故に遭わなければ、もしかしたら未来に何か始まっていたかもしれない。
【ライアス】
男兄弟だったせいか、女性と接するのは苦手。
なのに兄のオーランドには、ちゃっかり彼女がいる。
オーランドの方が女性に対してマメで気遣いも見せるため、恋愛偏差値はライアスより高い。
しかも兄が脳筋なところを遺憾なく発揮して、つまり趣味に走ってライアスを鍛えたため、弟は彼の考える理想の竜騎士に育ってしまった。
オーランドにとって父も理想の竜騎士であり、父のダグは母のマグダに一途だったため、ライアスの恋愛脳を育てようとは思いもしなかった。
学園時代のライアスは鍛錬に明け暮れ、汗と泥にまみれていたし、竜騎士見習いになっても血と汗と泥にまみれていた。→あまりパッとしなかった。
ところが騎士団長になって、キラキラした甲冑を身にまとったり、きちんと騎士服を着こなすようになったとたん、本人も困るぐらいモテだした。
生真面目で任務にも真摯に取り組む好青年。騎士らしいキビキビとした身のこなしに、均整の取れた体つき……くしゃりと笑うと、とたんに甘くなる笑顔。これでモテないわけがない。
ただしモテすぎるために受け身のことが多く、自分からあまり積極的に行かない。彼の恋愛に関しては、彼がどこまで積極的になるかが鍵。
等身大のかわいい女の子である〝ネリィ〟は、庇護する対象に見えて恋愛感情を抱ける。
父のダグが仕事を家庭に持ちこまないよう気をつけていたように、ライアスも緊張する仕事と、リラックスできるプライベートはわけておきたい。
錬金術師団長の〝ネリア〟には、自分も竜騎士団長としてふるまうため、抱くのは尊敬の念や親愛の感情になってしまい、恋愛感情に育ちにくい。
『きみが〝魔道具師のネリィ〟ならよかった』とは、7巻でこぼれるライアスの本音。
ちなみにライアスは、ネリアが仕事をすることには賛成でも、オドゥやユーリといった魅力的な男性がいつも側にいるのには、口に出さなくても心理的な抵抗を感じる。→関係が進めば居住区をでることを望んだ。
レオポルドは肩書きを気にせずネリアを見ていたし、オドゥやユーリ、ライアスの存在すらも受けいれている。その差がある。
【レオポルド】
無表情なのは雪に閉ざされる北のアルバーン領だと、寒すぎて顔が凍るため。
美麗な外見とは裏腹に、両親の関係について誤った知識を持って育ち、本人は自分のことを〝不自然でいびつな、醜い存在〟と感じている。
恋愛や結婚に対しても斜に構えていて、前向きになれない。
「自分と一緒になってもうまくいくはずがない」と考えている。
母を失ったことによる生活の変化、アルバーン領での暮らしの記憶が強く、幼少時の記憶はあいまい。研究棟に出入りするようになって、ポロリと思いだすことも。
親しいライアスや彼の家族、オドゥには打ち解けた態度をとるが、それ以外の人物には母の従兄であるアーネスト国王にも一線を引いて接する。
一方で魔術師団長の仕事には熱心に取り組み、部下たちのこともしっかり観察していて面倒見はいい。
『魔術師団に入った魔女たちは、一度はレオポルドに恋をして、相手にされず諦める』と言われている。
塔の美魔女たちによる親衛隊が存在するが、平均年齢は彼の死んだ母より上なので、美女に囲まれていても本人は嬉しくない。
貴公子としてのふるまいは、アルバーン公爵邸で厳しくしつけられた。ミラに茶会へ引っぱりだされた経験から、お茶を淹れるのも上手。
不愛想なくせに彼が淹れるお茶は、塔のバルマ副団長やマリス女史だけでなく、学園時代のオドゥやカーター副団長、ネリアの心まで和ませる。
彼が恋愛に対して前向きになるのは、7巻で自分の疑問を国王アーネストにぶつけ、両親が大恋愛で結ばれたことを確信できたから。
(なろう387話~過去編『レイメリアと魔術師の杖』あたり)
それまで〝不自然でいびつな、醜い存在〟だった自分を、肯定的にとらえることができた。その上で相手を幸せにすることも考えるようになる。
真剣になったらとたんに行動的。
腰が重いのに、火がついたら火の玉小僧。
軽くまとめるだけのつもりが(汗
少数派になるけれど「オドゥの味わいがいい」「ユーリは背伸びしてる感じがいい」「ヴェリガンに癒される」「ウブルグ推しです」「テルジオを幸せにして」「カーター副団長が今のイチオシ!」というご意見もあって、彼らについてはまた次回!









