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相棒が現代の乗り物に変形できる【万乗ビークル】でした!~剣と魔法の異世界で、今日は何に乗ってどこへ行く?~  作者: タジリユウ@6作品書籍化


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第32話 出発準備


「ふあ~あ」


『おはようございます、マスター』


「おはよう、ノア」


 目が覚めると、そこにはいつものようにノアがいた。だが、そこはキッチンカーでも安宿でもなく、立派な宿のベッドだった。


「おはようなのじゃ」


「おはよう、マーテル」


 そういえば昨日はマーテルが泊っている宿に泊めてもらったのか。マーテルの方はすでに起きていてノアの隣にいる。もしかすると俺がまだ寝ている間にノアと話をしていたのかもしれないな。


 昨日はいろいろとあったのと、いつもよりもふかふかなベッドで寝られたので、ぐっすりと爆睡していたらしい。


「今日はこの街を出るのじゃろう。妾はもう準備完了じゃぞ」


「早いな。俺も荷物は大丈夫だけど、いろいろと寄ってからで大丈夫かな?」


「うむ、もちろんなのじゃ」


 マーテルの荷物はリュックひとつに収まるくらいだった。魔法で水や火を出せるから荷物も少なくてすむのかもしれない。俺も寝袋や防具などはキッチンカーの中に収納しているので、リュックひとつで大丈夫だ。荷物を収納できるだけでもだいぶ助かっている。


 別の場所へ移動するなら、商業ギルドで荷物を運ぶ依頼がないかを確認していく。多少お金に余裕はできたとはいえ、まだまだお金は必要なのである。そしてハンバーガーの素材の余りはあるけれど、他の食材なども購入しておこう。キッチンカーの冷蔵庫で食材を保存できるのも嬉しいところだ。




「よし、こんなところでいいかな」


 商業ギルドでいくつかの依頼を受け、配送する荷物を受け取り、市場で軽食をとりつつ買い物をしてニフランの街を出た。この街には1週間ほど滞在したけれど、キッチンカーで初めて商売をして思い出深い街となったな。


 街から少し離れたところで、まずはノアにキッチンカーへと変形してもらう。


「ほお~何度見てもすごいのじゃ!」


「後ろの方に荷物は載せられるけれど、ノアが変形していないと取り出せないから、大切な物は自分で持っておいてくれ」


「うむ、了解なのじゃ。中はこんなふうになっているのじゃな」


 キッチンカーの後ろの扉を開け、購入してきた食材や受け取った荷物などを中へ積み込む。結構な荷物になってしまったので、ここまで持ってくるだけでもかなり大変だった。商業ギルドで受けた依頼はそれほど大きな荷物にしなくて正解だったな。


 これからしばらくはマーテルとも一緒に行動するので、荷物を後ろに積んでもらう。そういえばキッチンカーの中へ入るのは初めてだったか。


「なんじゃ、この箱は!? 魔力がないのに中が冷たいのじゃ!」


「これは冷蔵庫という道具だよ。電気という力で動いていて、物を冷やす力があるんだ。こっちのは蛇口といってひねるとタンクから水を出せる。どれも俺の世界では普通の家にあるものだよ」


「これはすごいのじゃ! ソウタの世界は本当に面白いのじゃ!」


 キッチンカーの中にあるものを紹介していくと、その度に驚いてくれるマーテル。確かに改めて考えるとどれも便利な道具だよなあ。いろいろと興味を持っていたようだけれど、時間がかかりそうだから、あとにしてもらって運転席へと移動する。


 ちなみに電力も水や調味料なんかと同じで夜に自動的に充電されるぞ。本当に便利な能力だ。


「それじゃあ東を目指して出発!」


『了解です、マスター』


「おお~なのじゃ!」


 助手席にはマーテルが座る。


 新たに同行者を加えて新しい場所を目指す。




『マスター、キッチンカーの走行距離が残り1キロメートルとなりました』


「了解、それじゃあ一度止まって今度は気球で進もう」


『了解しました』


 キッチンカーで走りつつ、残りが1キロメートルになったところで一度止める。もう1キロメートル走れるのだが、今日は野営をするため、念のため少しだけ走れるように残しておく。


 夜にマーテルでも対応できない魔物に襲われたら逃げるためだ。マーテルの力を信用してないわけではないが、他にも不測の事態が起こるかもしれないからな。


「さて、その前に一度マウンテンバイクへ変形を頼む」


『承知しました』


「おおっ、これは初めて見る乗り物じゃな」


 ノアが光り輝き、キッチンカーから小さくなってマウンテンバイクへと変形した。


「これは俺の世界の人力で動かせる乗り物だよ。こんなふうに足で漕いで進むんだ」


「ほう、これは面白いのう」


 マウンテンバイクに乗ってペダルを漕いでいる俺の姿を興味深そうに眺めているマーテル。


 なぜ一度マウンテンバイクに変形してもらったかというと、マウンテンバイクの能力である地図を確認するためだ。ナビを開いて以来の荷物を運ぶ先の村の位置を確認する。一応村までの道はあるのだが、気球で飛ぶ場合は一直線に進んだ方が早い。


「……この辺りの地図まで見ることができるのか。これはとんでもない能力じゃのう」


「いろいろと悪用もできそうだから秘密で頼むよ。あんまり目立って誰かに狙われるのは勘弁だ」


 ノアの出してくれた地図のウインドウはマーテルも見ることはできたが、操作をできるのは俺だけのようだな。ノアの変形先も見ることはできるのだが、日本語で書いてあるためマーテルには読むことができないらしい。


 マーテルのおかげで俺以外の人ができることも確認できて助かる。


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