第2章
旅に出たウィドル一行は…。
ウィドル「てやぁ!」
ザンッ!
モンスターと戦闘中だった。
ウィドル「ふう…」
マリー「やったわね、ウィドル」
ガルフ「しっかしモンスターてよ…どりゃ!」
ザシュッ!
ガルフ「こんなにちっちゃいものなのか?」
今ウィドル達が戦っているモンスターは小動物ぐらいの大きさしかなかった。
シェリィ「モンスターは通常、夜に活動するので昼に現れるモンスターはまだまだ弱いものなのです」
ガルフ「へぇ〜」
シェリィ「しかし、襲ってくるのはモンスターだけではありません」
マリー「どういうこと?」
シェリィ「盗賊や山賊など人間が襲ってくる場合もあるのです」
ウィドル「なるほど」
ガルフ「…んで、今向かってるベルネレってどんな場所なんだ」
その質問に呆れた顔でマリーは言う。
マリー「あんた、こないだ授業で習ったでしょ!?」
ガルフ「俺は頭が悪いからな!」
マリー「なに自慢げに言ってんのよ!」
ガルフ「ほばぁ!?」
マリーの鉄拳がガルフのわき腹に直撃した。
ガルフ「な、なにも殴ることないだろ!?」
マリー「もう一回殴られたい?」
ガルフ「………(泣」
シェリィ「まあまあ、お二人さん、ケンカはいけませんよ」
ガルフ「ケンカじゃなくて明らかなぎゃくた……はっ!?」
ガルフは後ろからくる殺気を感じとった。その殺気の元にいるのはマリーだった。
シェリィ「ガルフさん、何ですか?」
ガルフ「い、いえ、何でもないです…(泣」
ウィドル「…取りあえず僕が説明しよう。ベルネレとは色々な学者が集まる学問の町だ、ベルネレ大学ってのもあるって聞いたことあるが…」
シェリィ「それだけではありません。世界有数の博物館もあります」
ウィドル「詳しいな、シェリィ。言ったことあるのか?」
シェリィ「いえ、ウィガル様から話しを聞いただけで…」
ウィドル「ふーん…で、何の博物館なんだ?」
シェリィ「さすがにそこまでは…」
ウィドル「そうか、まあ行ってみれば分かることだし…」
ガルフ「そろそろ日が暮れてきたな…」
ウィドル「今日はこの辺でテントでも張って野宿だな」
マリー「はあ〜。また野宿かぁ…」
ガルフ「仕方ないだろ。…!?」
ガルフはいきなり驚きの顔をした。
ガルフ「…なぁ、この先はたしか森じゃなかったか?」
ウィドルは地図を確認して言う。
ウィドル「地図ではそうなっているな」
そしてガルフが叫ぶ。
ガルフ「なんで森があるはずなのに山があるんだぁー!?」
ウィドル「山だな…」
マリー「山ね…」
シェリィ「たしかにこれは山ですね…」
一同「………(汗」
ウィドル達が見る先は森ではなく山があった。
ウィドル「山越えか迂回するかだな…」
シェリィ「迂回するにも食料が…」
ウィドル「…とするとやっぱり山越えか…」
ガルフ「ま、まさか見るからに一度入ったら何かに襲われそうなこの不気味な山を越えるのか!?」
ウィドル「一度ここで野宿して朝から登れば日が暮れる前には降りれるだろう」
ガルフ「……やっぱり…(泣」
シェリィ「取りあえず今はキャンプの準備をしましょう」
ウィドル「そうだな」
ウィドル達は各それぞれに役割を分担していた。ウィドルはテント張り、ガルフは薪集め、シェリィとマリーは食事係りだった。
ウィドル「ふう、こんなものでいいだろ…ん?いい匂いが…」
マリー「ウィドルー、ご飯出来たわよー」
ウィドル「ああ、今いく」
そして焚き火を中心に晩御飯が始まる…。
ウィドル「………」
ウィドルが急に手を止めた。
マリー「…ウィドル、どうしたの?」
ウィドル「何かがこっちに来る」
マリー「え!?」
シェリィ「…来ます」
ウィドル「みんな、構えるんだ!」
ガサガサッ!
茂みの奥から現れたのは…
ウィドル「!?」
?「あぅ〜」
子供(?)だった。
マリー「な、なにこの子?」
ガルフ「人…か?」
子供(?)「お、お腹すいた」
パタン
急に倒れた。
ウィドル「あ、おい、大丈夫か?」
子供(?)「いい匂いがしたからこっちに…」
マリー「食べ物だったらあるけど…」
そう言ってマリーが食べるはずだった晩御飯を差し出した。
子供(?)「! がふがふがふがふ…」
マリーの持っていた晩御飯を取り、急いで食べ始めた。
子供(?)「ぷはぁ!ごちそうさま!死ぬかと思った〜」
満足そうにお腹をふくらませた子供(?)にウィドルが質問する。
ウィドル「君はいったい何者なんだい?」
子供(?)「オレか?オレっちの名前はハクタってんだ」
ウィドル「どうしてこんな所に?」
ハクタ「いや〜、遊びに村から出たのはいいんだけどそのまま迷子になっちまって…」
マリー「ねぇ、ウィドル、この子…」
ウィドル「ん?……あっ!」
マリーが見るその視線の先には…
ハクタ「ん?これか?これはシッポだぞ」
ガルフ「シッポだぞって…」
シェリィ「…どうやらこの子は亜人のようですね」
ウィドル「この子がか?」
シェリィ「はい、恐らく獣人かと…」
ハクタ「おう、ねーちゃんの言うとおりオレっちはほこりたかきじゅーじんだ」
ガルフ「…次の町でサーカス団かなにかに売り飛ばせば結構な金になるかも…」
マリー「なんてこと言ってんのよあんたは!」
ガルフ「ぐひゃ!?」
マリーの鉄拳が(以下略)
ガルフ「お、同じ所を殴るなんて…(泣」
ハクタ「あはは、おもしれーねーちゃんたちだな」
ウィドル「ハクタ、そういえばさっき村って言ったよな?」
ハクタ「うん、オレっちの村だ、山ん中にあるんだ」
マリー「山って…あの山?」
マリーがそう言って指差した山はあの山だった
ハクタ「うん、そうだ…ってオレっちこんな所まで来てたのか!?」
ガルフ「いったいどこから来たんだオメー…(汗」
ハクタ「どこってあの山の中にある村だけど…そうだ!オレっちの村にこねぇか?おんがえしがしたいんだ!」
ウィドル「君の村にかい?」
ハクタ「そうだ!」
マリー「いいの?」
ハクタ「オレっちはほこりたかきじゅーじんだ!恩はちゃんと返さなければならねぇんだ!」
ウィドル「じゃあ…甘えさせて頂こうかな」
ハクタ「そうとなれば決まりだな!」
シェリィ「明日の朝出発しましょう」
ウィドル「そうだな」
−翌朝−
マリー「う〜…ん。はあ、今日もいい感じ!」
ガルフ「俺の方はそうでもねえけどよ…」
ガルフがこう言うわけは寝る場所にあった。
ガルフ「なんで俺達は外で寝なきゃならないんだぁー…ち、力がでねぇ…」
マリー「仕方ないじゃない、あのテントは2人しか入れないし、それに着替えとかしないとヤだし」
テントに入る2人とはもちろんマリーとシェリィのことである。
ウィドル「おはよう、みんな」
ガルフ「お前も外なのにどうしてそんな元気なんだよ〜…」
シェリィ「おはようございます、ウィドル様」
ウィドル「シェリィ〜、頼むから…」
シェリィ「あ、すいません…」
ガルフ「んで〜…2人共着替えは終わったのかぁ?」
ガルフは鼻の下を伸ばしながら言った。
マリー「っのセクハラ野郎ー!!」
ガルフ「おぶ!?」
マリーの(以下略)
ガルフ「あ、朝からなんて…(泣」
ハクタ「あはは、朝から元気だナ!」
ウィドル「ははは」
ガルフ「2人共笑ってないで助けて…(泣」
ウィドル「それじゃ朝食を取ったら登ろうか」
−山道−
マリー「みんな〜、待って〜」
ウィドル「だらしないなぁ、マリー」
マリー「だ、だって、こんなケモノ道通るなんて、思わなかったもの」
ガルフ「マリーはともかくシェリィさんはスゲェな、ひょいひょい登っていくぞ」
ウィドル(本当、何者なんだろう?)
シェリィ「ウィドル、どうかしましたか?」
ウィドル「あ、いや、ハクタ、いつになったら着くんだい?」
ハクタ「もうすぐだ。あの向こうにオレっちの村があるんだ!」
マリー「や、やっと着くのね…」
ハクタ「見えた!」
ハクタは嬉しそうに村の門をくぐった。
ハクタ「ただいま!みんな!」
ハクタの存在に村人達は気づいた。
村人「おお、ハクタが帰ってきたぞ」
村人「ハクタじゃ」
村人達が驚く中、1人だけこっちに走って来る姿があった。
ハクタ「あ、あれは」
?「ハークーター!」
ハクタ「げ!ね、姉ちゃん!」
姉「このバカァ!」
ハクタ「ぐはッ!」
いきなり飛び蹴りをかました。
ハクタ「会うなりとびげりはねぇだろ!?」
姉「どれだけ心配したと思ってんの!?」
ハクタ「う…ご、ごめん…」
ウィドル「あはは…元気なお姉さんを持ってるんだな、ハクタ」
ハクタの姉は声でやっとウィドル達の存在に気づいた。
姉「ハクタ?このニンゲン達はだれ?」
ハクタ「オレっちの命の恩人だ!」
姉「そうなの?どうもバカな弟を助けて頂いてありがとうございます」
ウィドル「いやいや、困ったときはお互い様ですから」
マリー「それにしても2人ともそっくりねー。もしかして双子?」
ハクタ「うん、そうだ!」
姉「ハクタの姉、コロタと申します」
ウィドル「どうもご親切に。僕はウィドル、こっちがシェリィでこいつがガルフ、そっちにいるのはマリー、みんなで旅をしているんだ」
コロタ「皆さんこんにちは」
シェリィ「よろしくね、コロタさん」
ウィドル達が雑談を交わしていると…
村人「村長が来たぞ」
村人「村長だ」
急にあたりが静かになった。
ハクタ&コロタ「!」
ウィドル(あれがこの村の村長か、なんというか…渋い…)
村長のその姿は深い貫禄があり、渋かった。
ハクタは困ったような顔をしながら言う。
ハクタ「じっちゃん…ただいま…」
ウィドル「え…じっちゃん?…」
村長「このバカモンが!あれほど村から出てはならぬと言ったろうが!!」
いきなり罵声が飛んできた。
ハクタ「ひぅっ!」
村長「村の外は危険だと前々から言っていたはずだが…聞いてなかったのかぁ!?」
ハクタ「き、聞いてました…」
村長「ならばなぜ!村の外に出たのじゃ!?」
ハクタ「う…そ、それは…」
村長「お前のことじゃ、大方遊び半分で出たのじゃろう?」
ハクタ「…うん…」
村長「バカモンがぁ!!後でわしの家に来い!」
ハクタ「………」
村長「返事は!?」
ハクタ「は、はい!」
ハクタの返事を聞くと、そのまま自分の部屋に戻っていった。
そして、ハクタは今にも泣きそうな顔をしていた。
ウィドル「だ…大丈夫かい?」
コロタ「ご愁傷様ね、ハクタ」
ハクタ「だ…だって」
コロタ「だっても何もないだ。村から出たあんたが悪い」
ハクタ「うぅ〜(泣」
コロタ「じいちゃんとこちゃんと行きなよ?」
ハクタ「うん…」
そしてハクタはじいちゃんの所に行った。
コロタ「さてと…お兄さん達はどうする?」
ウィドル「?」
コロタ「この村に宿はないし、泊まるにしても村長の許しを乞うとかしないと泊まれないよ?」
マリー「え…(汗」
ガルフ「気合いで下りれるだろ」
コロタ「それはやめといた方がいいよ。ここの山は獣人じゃないと迷うから」
ウィドル「じゃあ僕達はどうやって山を下りればいいのかな?」
コロタ「多分村長が案内役を決めていっしょに下りると思う」
ウィドル「そうか…」
ズズン!
急に地響きが起きた。
ウィドル「な、何の音だ!?」
コロタ「じーちゃんが怒って地響きが起きてんだ。ハクタもだいぶ無茶したからなぁ…」
ウィドル「だからって地響きが起きるなんて…(汗」
ガルフ「お、来たぞ」
向こうから村長とハクタの姿が見えた。
しかしハクタの頭には大きなタンコブが出来ていた。
村長がウィドルに話しかけてきた。
村長「ハクタから話しは聞いた。我々は誇り高き獣人、恩は返す。お前達を客人として迎え入れたい、どうかな?」
ウィドル「ありがとうございます、村長」
村長「わしはお前と2人で話したいことがある。後で家に来てくれんか?」
ウィドル「分かりました」
村長「では家で待っているぞ」
村長はそう言ってまた自分の家に戻った。
コロタ「珍しいなあ。ハクタ何を話したの?」
ハクタ「ウィドル達のことだけど…」
コロタ「………」
ウィドル「さて、僕は村長のところに行かなきゃならないからここからは自由行動にしよう」
ガルフ「そうこなくっちゃな」
ウィドル「じゃ、行ってくるよ」
そしてウィドルは村長のところへ行った。
さて、ここからは各々の行動を見てみよう。
−シェリィの行動−
(自由行動かぁ…何すればいいんだろ?)
そう思いクスリと笑う。そして急に困ったような顔をする。
(そういえば私はウィガル様に拾われてからずっと言われたことだけをやってきた…でもそれを嫌になったことはない…)
そんな暗い顔をしているところに村人が話しかけてきた。
村人「お嬢ちゃん、そんな顔をしちゃだめだべ?」
「あ…」
村人「ほれ、これを食べな?」
そう言われシェリィは果物を渡された。
「…ありがとうございます…」
村人「食べてみな」
シェリィは果物にかじりついた。
「おいしい」
思わず顔がほころんだ。
村人「そうそう、若いお嬢ちゃんにはそういう顔が似合う」
「……(照」
村人「これからは暗い顔をしちゃいかんよ。それじゃ」
村人はそう言って去っていった。
「…うん…そうですよね…まだ私は」
私は、の続きは言わなかった。
思うだけ。
そう、が思うだけだった。
そしてそれは誰にも知られない。
−ガルフ&…の行動−
「自由行動ってもなー」
ガルフは不満げに歩いていた。
その原因は隣にいる人物だった。
マリー「あら、何か不満?」
ガルフ「い、いえ滅相もありません(汗」
ガルフ(何か言ったらまた殴られるからな)
そして機嫌を損なわないように話しかける。
ガルフ「マリー、どうして俺と一緒にいるのかな?」
マリー「あんたが変なことしないように見張ってるに決まってんでしょ!」
ガルフ「あ、そう…」
ガルフはマリーをじろじろと見ながら言った。
マリー「…な、何よ」
ガルフ「てっきり1人じゃ寂しいから俺と一緒にいるのかと思ったぜ(笑」
マリー「誰が寂しいのよ!!」
ブンッ!
マリーの鉄拳がガルフの顔に当たらず手で受け止められてしまった。
パシッ!
マリー「!?」
ガルフ「へへーん、甘い甘い。そう何度もくらってたまるかよ」
誇らしげにガルフは言った。
その時マリーの目が光った。
ブンッ!
ガルフ「え?ぐはゃッ!」
マリーの蹴りがガルフの顔面に直撃した。
マリー「甘いのはあんたよ」
ガルフは地面に倒れながら言う。
ガルフ「結局こうなるのね…(泣」
マリー「先行ってるわよ」
−ウィドルはというと…−
「ここが村長の家か…」
入り口に誰かがいた。
村人「ウィドル様ですね、村長が中でお待ちしています。どうぞ中へ」
そして中へ入ると村長が待っていた。
村長「そこにかけなさい」
「では失礼します」
椅子に座るとギシッと音がして年代を感じさせた。
村長「話しというのはなハクタとコロタのことじゃ」
「?」
村長「率直に言おう、ハクタとコロタを一緒に旅に連れて行ってほしいのじゃ」
「! な、何を突然言い出すんですか!?」
村長「あの子らには親がいないのじゃ」
「!」
村長「もう10年前のことじゃ、ここは結界に守られモンスターなど来るはずなかった。しかしあの日、この村はモンスターに襲われたのじゃ」
(10年前…)
村長「その時にハクタとコロタの両親は死んだ。わしは孫の2人を守るだけが精一杯だった」
「失礼ですが…その話しと連れて行くのに関係はあるのですか?」
村長「話しは最後まで聞くものじゃ。理由はちゃんとある、わしはあの時聞いたのじゃ」
「?」
村長「モンスターの頭らしき者が“神の子供を探せ”、と言うのを…」
「!?」
村長「あの頃にいた子供はハクタとコロタしかいなかった、そしてモンスターどもは“今度こそ見つける”と言って去っていった…」
「この事を2人には…?」
村長「いや…」
「なるほど…つまりあなたは恐らく災厄の元であろうあの2人を村から追い出そうということですね」
村長は椅子から立ち上がり、言う。
村長「何をバカな!わしはあの2人に生きて幸せになってほしいだけじゃ!!」
「村から追い出して見知らぬところでどう幸せになれと?」
村長「!」
「あの子達の幸せを考えるのならばただ生きるのではなく、あなたという家族といた方がまだ幸せになれる、と僕は考えますが…」
村長「…………」
村長は黙りこんでしまった。
「…酷だと…思いますか…?」
そして村長はゆっくりと口を開く。
村長「そう…じゃな…わしはただあの2人を追い出したかっただけかもしれんな…」
「………」
村長「…今日はもう下りるには遅い、泊まっていきなさい…」
「…ありがとうございます…」
−借り宿−
マリー「フカフカのベッドだー♪」
バフッ
久々のベッドに飛び込み、転がるマリー。
ウィドル「…マリー(照」
ウィドルが目をそらしながら言った。
マリー「ん〜?なに〜?」
ガルフ「…スカートめくれてパンツが丸見えだぞ(笑」
マリー「…え?…キャー!」
すぐに隠す…がすでに遅かった。
マリー「…見た?」
ウィドル「…ごめん(照」
ガルフ「フリフリのピンク♪」
マリー「…(怒」
ガルフ「うごッ!…なんで俺だけ…」
マリーの蹴りがガルフのあごに当たった。
マリー「ウィドルは謝ったからいいの!」
その時、
ガチャッ
ドアを開けて入って来たのはシェリィだった。
シェリィは必要な食料や道具を買いに行っていたのである。
ウィドル「あ、シェリィ、どうだった?」
シェリィ「はい、色々といいものがあって困りませんでした。…それよりも何かあったんですか?」
倒れているガルフを見て少し疑問に思った。
マリー「な、何もなかったわよ」
シェリィ「そうですか」
ガルフ(せめてもう少し疑問に思ってくれ…(泣)
そしてウィドル達は眠りにつく。
−翌朝−
ウィドル「村長、泊めていただいてありがとうございます」
村長「ハクタを助けてもらった恩じゃ。それと案内役はハクタとコロタじゃ」
ウィドル「よろしく、ハクタ、コロタ」
ハクタ「おう!“これから”よろしくな!」
ハクタの言葉の中におかしい言葉があった。
ウィドル「え…?これからって…?」
ハクタ「オレっち達みんなについていくことにしたんだ」
ウィドル達「!?」
コロタ「おじいちゃんから話しは聞いたよ…」
ハクタ「無理だって言ってもついていくからな!」
コロタ「それにこれはオレ達の意思だ!」
ウィドル「………」
ハクタ「それに…ウィドル達についていったらモンスターのことが解るかもしれないし…」
ウィドル「覚悟はあるんだな?」
ハクタ&コロタ「うん!」
ウィドルは2人の思いに根負けした。
ウィドル「仕方がない…か…」
村長「2人をよろしく頼む」
ウィドル「ああ」
村長「ハクタ、コロタ、これを持っていきなさい」
そう言って渡されたのは帽子だった。
村長「人間達の町では獣人の耳が目立つだろう、町に入るときはこれをかぶりなさい」
ハクタ「ありがとう、じっちゃん…」
コロタ「ありがとう」
ウィドル「さて、行くか!」
ハクタ&コロタ「みんな、よろしくな!」
−こうしてウィドル達は再びベルネレに向かうべく足を進めた。新しく仲間となった2人と共に…−
-キーワード2-
−ハクタ&コロタ−
獣人の双子。獣人の特徴はフサフサの耳と尻尾。それ以外は普通の人間となんら変わりはない。
ハクタの毛の色は緑色でコロタは赤茶色。
コロタは本編でわかるように一応女の子である。
性格は2人とも似たようなもので自分のことをハクタは「オレっち」と呼び、コロタは「オレ」と呼ぶ。
−村長−
ハクタとコロタのおじいちゃん。結構厳しい。
−ガルフその3−
こいつ…当初の予定と性格がだいぶ変わってしまったなぁ(汗。戦闘時の武器は斧。ちなみにマリーは拳や蹴りなど打撃を使う
−地響き(現象)−
コロタいわく村長が怒った時に起こることらしいが詳しいことは謎。
−果物−
シェリィが村人からもらった果物。梨に近い。
−テント−
ウィドル達が野宿する際に使用する4角錐の形をしたテント。定員は2名でマリーとシェリィが使用している。
−結界−
獣人の村を守っている結界。獣人でなければ村につかないようになっている。




