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殺戮のダンジョンマスター籠城記 ~ヒッキー美少女、ダンジョンマスターになってしまったので、引きこもり道を極める~  作者: 虎馬チキン


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59 同郷殺し

 オートマタが剣で刺し貫いた先生が息絶えて、膨大なDPと経験値が入ってきて、私のLvが上がった。

 あの低Lvで、この収入って。

 勇者凄いな。


「「「先生!?」」」


 血糊を払うように先生の死体を振り払えば、後に残るのは突然の事態に混乱する元クラスメイトが三人だけ。

 どういう事情かは知らないけど、この三人は先生に比べても尚、Lvが低い。

 せいぜい、Lv10ってところだ。

 しかも、三人の中の二人は、ユニークスキルが戦闘に向かないやつだし。

 いくら勇者とはいえ、こんな弱いならオートマタでも余裕だ。


 私はオートマタを操り、硬直する三人に向かって突撃させる。


「ッ!? 二人に手出しはさせない!」


 その中でいち早く正気に戻った石盾が、残り二人の盾になるように動いた。

 こいつだけ『鉄壁』っていう戦闘系のユニークスキル持ってて、Lv13のくせに防御と魔耐が2500もある。

 オートマタの攻撃よりも上だ。

 こいつの相手に手間取ってたら、残り二人に逃げられそうだし、とりあえず石盾を無視して後ろの二人を狙う。


「ヒッ!?」

「ッ!? 『神隠し』!」


 残りの二人は女子。

 その片方が、ユニークスキル『神隠し』を発動した。

 鑑定したところによると、このスキルは隠密の超上位互換みたいなもので、発動中は気配その他もろもろを消して、他者に探知されなくなるらしい。

 しかも、自分だけでなく味方にかける事までできる。

 普通にチートだ。


 ただし、私とは相性が悪い。

 私はダンジョンマスター。

 どれだけ気配を消そうとも、ダンジョン領域内のものを見失うなんて事はない。

 オートマタの半径10メートル以内、擬似ダンジョン領域の中に捉えてさえいれば、神隠しの効果を貫いて感知できる。


 オートマタの剣が、神隠しを発動した葉隠を貫いた。


「な……ん……で……!?」


 念の為に、驚愕する葉隠の首をはねてトドメ。

 そして次は、葉隠の首から溢れた血のシャワーを浴びて失禁してる作間に狙いをつける。


「やめろぉ!」


 後ろから石盾が殴りかかってきたけど、俯瞰視点モニターを持つ私に通じる筈もなく、あっさり避けて蹴り飛ばした。

 防御の高さでダメージは大してないけど、裏路地の壁にめり込んでるから、出てくるまでに少しは時間がかかるだろう。


「本城さん! ごめんなさい! ごめんなさい! 学校での事は謝るから! だから、許して! 命だけは!」


 そうして作間に再度向き合えば、作間は失禁しながら顔を涙と鼻水と血液で汚しまくった酷い姿で土下座してきた。

 気持ち悪い。

 でも、なんかちょっとスッとする。


 こんな事を言うって事は、こいつも私のイジメに参加してたんだろう。

 私をイジメてた奴は大勢いたから、こいつに関しては大して印象に残ってない。

 多分、他の奴がやってるから自分も、みたいな事を考えてた小物だと思う。

 それでも、私を傷付けてくれた奴をこうして、


「死ね☆」


 足蹴にするのは凄く楽しい。

 それがたとえ、オートマタ越しだとしても。


 オートマタの足で土下座する作間の頭を踏みつけ、そのまま踏み潰した。

 血と脳みそが汚い花を咲かせる。

 うわ、ばっちい。


(しのぶ)……!? 理科(りか)……!? そんな!?」


 そして、最後に残った石盾が、絶望の表情で膝をついた。

 そこに駆け寄り、その顔を地面に叩きつけて、上から押さえつける。


「ーーーー!? ーーーー!?」


 石盾は鉄壁のユニークスキルのせいで防御が高いから、オートマタの攻撃力だと、まともな攻撃は通らない。

 ただし、私の大魔導先輩を見てもわかる通り、いくらユニークスキルとはいえ、強化してくれる項目以外はLv相応の力にしかならないものだ。


 つまり、石盾は防御力こそ高いけど、それ以外のステータスは、普通の低Lvの奴らと大差ない。

 純魔法使いのリーフよりは、まだマシって程度。

 こうして押さえつけたオートマタの手を振り払う力はない。

 HPも低いから、こうして口と鼻を塞いで窒息させてしまえば、普通に死ぬ。


「ーーー! ーーーー…………」


 石盾を押さえつけながら、殺した三人の死体をアイテム回収機能で回収し、ダンジョン内でゾンビ化する。

 そうしている内、ジタバタとのたうち回っていた体が動かなくなり、石盾は失禁とか脱糞とかしながら気絶した。

 うわ、ばっちい。

 でも、死んではいない。

 HPはまだ残ってる。

 確か、窒息って1分もあれば気絶するけど、死ぬまでは数分かかるんだっけ?


 オートマタ越しとはいえ、さすがにこんな汚い物体を数分間も触っていたくなかったので、別の手段を使う。

 まず、気絶した石盾から離れ、擬似ダンジョン領域を半径1メートルのサイズにまで縮小して、内部に侵入者がいない状態にする。

 そして、転送機能によって、造りたてホヤホヤのハイゾンビを一体転送してきた。


 転送したのは、先生の死体を使って造った先生ゾンビ。

 先生ゾンビのユニークスキル『空間魔法』の試し撃ちと行こう。


 このスキルは、文字通り空間を操る魔法スキル。

 まあ、イメージ通り、空間を飛び越えてテレポートとかができるのだ。

 テレポートで行けるのは、自分が一度でも行った事のある場所。

 そして、テレポートで飛ばせる対象は、敵味方を問わない。


 私は先生ゾンビに指示し、石盾を対象にしてこの魔法を発動させた。


「《テレポート》」


 それによって、石盾の体は先生ゾンビが訪れた事のある場所、私のダンジョンの第二階層に転送された。

 そう。

 猛毒の蔓延する死のフロアに。


 念の為にゴーレムと、新しく造ったガーゴイル達に見張らせて、石盾を放置する事、30秒。

 予想以上に早く死んだ。

 窒息でHPが減ってたのが原因だと思う。


 なんにせよ、これにて全員殺害完了だ。


「ふぅ」


 私は居住スペースで軽く息を吐き、清々しい達成感を感じたのだった。

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殺戮のダンジョンマスター籠城記(1)
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