表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
理想の島/運命の赤い糸  作者: 大和香織子
運命の赤い糸
99/107

13

前に来た時には、仕事で、来ていたから高いとは思っていたけど値段までは知らなかったし。

 刺身の盛り合わせだけで2千円するし、他も大体同じくらいの値段がする。

 どうしよう、何を頼んだらいいんだろう?でも私だってお金持っているわけだし、足りなければクレジットがあるわけだし。

こうなったら好きなもの頼もう。

 「ええと、じゃあ刺身の盛り合わせとアナゴの天麩羅を……」

「じゃあ僕はタイと中トロとアサリの酒蒸しと……」

 げっ、その中トロ三千円もするよ……。

そんな事を思って見るけれど、もちろんそんな事は口に出来ない。

可憐、そんな事ばかり気にしていたら、面白くなくないぞ?貯金もあるし(10万円くらいしかないけど………)大丈夫。今を楽しもうじゃあないか。


「お休みの日は何しているの?」そんな質問をされて少しドキッとした。

お休みの日はゴロゴロしてますなんて言ったら引かれるよね⁈


「休みの日は、ジムに行ったりとか、友人と遊んだりとか、家に居る事もあるけど、外に出てる事が多いかな。蓮君は?」

「僕は映画観賞したり、音楽聴いたりとか、あと筋トレとかやってる」


「ええ?そうなの?もしかして脱いだら凄いんですってくらい筋肉あったりとか?」

「まあ、それなりには」

「ええ、カッコイイ。顔もカッコイイし、性格も良くて、その上筋肉もあるなんて、すごい完璧すぎて私なんだか申し訳なくなっちゃうじゃないの」

「完璧?全然そんなことないよ?僕だってもう少しこうだったらなあとか思う時もあるしさ、僕の場合は、それをうまく補う努力していたりするから見えづらいだけなのかも?」


「え~そうなの?全然そんな風に見えないよ。生まれた時から完璧ですって感じだよ」

だって本当にこれ以上パーフェクトな人を見た事ないよ⁈


「でも僕からしたら可憐だってそんな風に見えるよ」

「え?私が、ないない、どこが?」

「だから、なんかゆる~い感じとかさ、そういう所僕にはホッとするところというかさ」

「え、それってどうなの?ゆるいってなに?」


「なんかまっすぐし過ぎていないというかさ。例えば、この線の上を歩きなさいっていう競技みたいなのがあったとしたら、まっすぐし過ぎている人は、数センチはみ出しているだけでも気になってしまうけど、可憐の場合は、数十センチはみ出ても全然気にならない様な感じがする。僕の場合は前者だから可憐みたいなタイプっていいなって思う」


 それってさ、私が適当とか、雑とかさ、ただそう言う感じってだけだよね?褒められているような感じがしない……まっ本当の事だから仕方がないか。

でもそこを否定され無いのは有難い事よね⁈


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ