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理想の島/運命の赤い糸  作者: 大和香織子
第六章 理想の島
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4

「でも彼には結婚してすぐに奥さんがガス爆発で亡くなって死んだじゃないですか、その後にこっそり再婚してたってことですか?一体誰と?」


「本当は、その奥さん亡くなっていなかったんだよ。千田賢吾がそういう事にしたんだよ」


「一体何の為に?」

「それが、二人だけの世界を作り上げたかったらしいんだよ」


「二人だけの世界って、結婚したんだから二人だけの世界じゃないですか」


「この奥さんは島の人間関係に悩んでいたらしいんだよ。島や田舎ではすぐに噂が広がるだろう?だからそれに嫌気がさしたらしいんだよ」


「でも、だからって家からでなければいいだけの話じゃないですか?」


「いや、俺たち都会住みでは分からない苦労が田舎ではあるらしいんだ」


「それで、二人だけの世界を作って一体何をしようとしていたんですかね?」


「神になろうとしたらしいよ。自分が神になった世界を創りあげたかったらしい」

「自分にはそういう考えよく分からないです」


「それで二人には子供がいたらしいんだよ」

「まあ夫婦ですからね、でも死んだって事にしてたのによくバレませんでしたね」


「いや、島中に子供の泣き声が聞こえてたらしくてその記録がでてきたらしいけど、都市伝説とか言って」

「へえ、でもそんな話先輩良く知っていますね。もしかして刑事になりたいとかですか?」


「いや、そういうわけじゃないんだけどさ、お前に教えてあげようと思ってさ」

「なんで僕にわざわざ教えてくれるんすか?」

「ほら、実はさ、お前の付き合っている彼女のアダムちゃんがその二人の子供らしいよ」


「先輩、特別にもう一つ教えてあげましょうか?先輩が今話したアダムちゃんの実の兄がこの僕なんですよ……」


                   ――完――


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