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「神よ、最近あの2つの光がわしの創った果実を無断で荒らすのだ。なんとかならんものか」と、言った。
「はは、すぐに対処いたします」
神はどうこの2人に伝えるか悩んだが、直接話すことにした。
「光の結晶たちよ、いいか、その果実は、お前たちのものではないのだ。その果実を召し上がることを希望している神がおるのだ、いかなるときも誰かの希望は奪ってはならん」
そう、光の神は忠告をした。
その光の結晶である人間たちは「はい、申し訳ありません」と丁寧に誤ったのだったが、
そんなことはすっかり忘れてしまった頃、目の前の大きな白蛇が「これはうまいぞ」と言いながら、果実を食べていたのだ。「それを食べてはいけないのだぞ」と白蛇に言うが、白蛇は美味しそうに食べるのをやめなかった。
それを見て、ついに二人は、果実を荒らすどころか、果実を口に頬張ってしまったのだった。
それを見ていた光の神は、すぐに二人のもとへ行った。
「果実畑を荒らしてはならんといったではないか」
「はい、申し訳ありません」
「まさか、それを食ったりはしておらんな?」と聞かれた二人は「もちろんでございます」と答えたのだった。
「嘘をつくな、ええい、お前たちは恥というものを知るのだ」




