潜る姉 5(終)
※百合姉視点
あの時愛理が体験したのは紛れもなく心霊現象。実のところ、私は少し前に曰くつきの縄を通販で購入していた。愛理の両手を縛っていた縄だ。その縄には怪しい術がかかっている、という触れ込みだったから少し疑ってはいたけれど、愛理の反応から見て本物のそれだとわかった。本当は私が確かめたうえで愛理に使わせてみたかったが、彼女が想像以上に怖がっていたのでやめることにする。
あれから愛理は私の部屋に入るのが少し怖くなった様子。それも無理はないけれど、愛理が来てくれないせいで私はどうも寂しい生活を送っている。たまに将の所に行ってからかったり甘やかしたりしているけれど、やっぱり愛理もいなくてはいけない存在だ。
そこで一つ考えたことは、私が愛理の部屋に行くこと。日付が変わる時刻に、私は愛理の部屋のドアをこっそりと開けた。ドアを閉めて近くに身をかがめていると、愛理は「むむっ?」と寝言のような声を漏らす。しばらくして、彼女がもう一度寝静まったあたりで枕元に向かう。足元に行くのもいいけれど、愛理をあまり怖がらせてはいけない。
ゆっくりと布団をめくり、そこから中に入った。愛理はしばらくして目を開ける。
「……あ、百合姉」
「寂しいから来ちゃった」
優しく愛理を抱くと、彼女は私の胸に飛び込んできた。彼女を抱くだけで、今までの憂鬱が全部吹き飛んでいくように思える。あの縄で怖がらせるのも面白かったけれど、今のような安心感、満足感はない。こうしているだけで良い。
「ごめんね、あの縄を買っちゃって」
「いいよ、百合姉。……意外と、楽しかったし」
照れたように顔をうずめる愛理。それだけで私は報われたような気がした。愛理に顔を上げるように言い、私は唇を近づける。彼女も拒否せず、こちらへ近づけてきて、そして二人でキスをした。愛理の甘い味が口の中に広がり、自然と「その気」になっていた。
「百合姉、もっとして……」
「わかってるわよ」
布団の中で愛理を抱いたまま、彼女の背中にそっと手を通す。やわらかい素肌に触れた時、愛理が少しだけ震えた。それでも愛理は笑顔になっていて、私を受け入れてくれる。
脚を絡め、より彼女と密着した。今度は彼女のお尻に直に触れる。少し揉むと、愛理はゆっくりと息を吐いた。彼女の顔は赤くなっていて、上目づかいで私におねだりをしてくる。それに応えるように私は彼女をもっと攻め立てた。
「ああぁ……いいよぉ」
「どう?」
「やっぱり、百合姉、上手……ひゃぁっ」
夜は長い。もっと、彼女を可愛がってあげないと。
真面目な話を書きたいです(棒)
最近は愛理姉と百合姉の出番が多くて他の姉さんたちの嫉妬が




