友達込みの避暑地探訪 7
旅館に戻り、温泉に入った。分浴であったから、浴槽内での出来事は特にないので、省く。風呂から上がった頃にはすっかり夜になっていて、旅館の中にある和食屋さんでご飯を食べることになった。全員そばを頼んだ。
「あ、ここのそばおいしい」
「ここに来たら、温泉の後にそば。おいしいでしょ?」
「はい」
理子姉ともぐもぐしながらなぎささんの話を聞く。千秋さんと百合姉は酒を飲んでいた。それに希さんはウーロン茶で付き合っている様子。愛理姉と美香姉はそばを食べ終わると、そのまま机に突っ伏してむにゃむにゃと眠ってしまった。どちらもたいへんかわいらしい。
時間が経って部屋に戻ろうとした時、百合姉が顔を赤くしながら言った。
「将……私、立てない」
「え?」
「手伝って……お願い……」
理子姉や千秋さんたちはもう行ってしまった。俺と百合姉だけが残され、仕方なく俺は百合姉の肩を担ぐ。想定以上に酔った百合姉は安定しなく、フラフラと歩きながら部屋へと向かう。廊下で何回か抱き付かれた。
姉さんたちは皆布団の中にいたが、百合姉だけは様子が違った。布団に寝かせても俺を全く離してくれない。う、まさか、百合姉の策略にはまったのか。
「んっ……あぁ」
百合姉が俺を布団に引きずり込み、そのまま抱き枕にする。そのまま、酒の匂いのするキスを受けた。百合姉の脚と俺の脚が絡み、逃げられなくなってしまった。背中を押され、そのまま俺は百合姉の胸元に顔を突っ伏す。む。
「可愛い、可愛い、私だけの弟……」
「ゆ、百合姉?」
「やだ……もう、そんな顔で見つめないの」
百合姉の様子がさっきからおかしい。ただでさえおかs、いやエロい百合姉が、酒のおかげで五割増しになっている。タチが悪いのが、彼女は朝になるとこのようなことをどうも覚えていないらしいのだ。酒の力とは恐ろしい。
などと現実逃避している間にも俺は百合姉の抱き枕にされていて、気が付くと、俺は乗っかられていた。彼女は耳元でささやく。
「あぁ、固くなってる……」
「!?」
「欲しいわねぇ……駄目かしら?」
そのまま百合姉は腰を揺らす。むむ、耐えろ。耐えろ俺の脳よ。ここで持っていかれたら人生が終わる。と思っている間にも、百合姉は囁いてくる!
「もしかして、将は純潔だと思ってた?」
「え?」
「私の妄想では三十回も出しちゃってるのよ? もちろん、中にね」
「……まずいまずいこれはほんとうにまずいぞ」
百合姉の頭の中ではそんなことがあったのか。まだ現実で起きていないだけマシではあるが、とんでもない姉を持ったものである。が、しかし、それを現実にしてしまいたい、という自分もいる。やめろ、こっちくるな。
「将を虐めていると、その分だけ私も将に依存する。そうやって、将を虐め続けて、私もどんどん将に依存していく……気が付いたら、私は将の虜、奴隷になっていて、アナタの言う事なら何でも聞いちゃうのよ?」
「百合姉が……奴隷?」
「そう。将がいないと満足できないのよ」
百合姉の顔がドアップになる。そのまま百合姉は腰を少しずつ動かし始めた。う、服は着ているからいいが、感触がっ……




