悪魔世界の特別公演 2
ということで、服屋で衣装を選ぶことになった。理子姉が服を選んでいる間、俺はリリィさんの人間界観光のお手伝いをしている。
「おおっ、これが下着とかいう物ですか!」
「……リリィさん、少し静かに」
「これをこうつけて……なるほど」
家にあったありあわせの服を着ていたリリィさんだが、なんだか黒っぽい下着に興味津々である。勝手にしておけと言いたいが、そうはいかないんだよね。
「じゃ、じゃあ、買いますか?」
「うん!」
リリィさんがジャンプするとともに、その大きめの胸がぽよん。
愛理姉がさらに凶悪になったような……流石悪魔。
服屋で服を選んだあとは、みんなで魔界に行った。
ライブ会場の様子見という訳で、俺も理子姉もどうなっているのか楽しみである。
「おおっ、結構出来てる」
「私たちの世界と変わらないのね」
どうやら、会場の様子から野外ライブになるらしい。辺りには建物はなく、リリィさん曰くかなりの数の悪魔を収容できるんだとか。
「すごいな、これ」
「魔界自慢のライブ会場だよー。これなら理子さんも大丈夫だね」
人間界で買った服を身にまとったリリィさんは、自信満々でそう言った。いや、そこリリィさんが胸張って言う所じゃないと思うんですが。だけど胸が。
「それじゃあ、私たちも準備しないとね」
「うん」
さて、ボーカルは理子姉だけど……




