ちっちゃい姉 4(終)
美香姉のベッドを借りることにして、俺たちは寝ることになった。
俺が丁度まんなかで、左は愛理姉、右は美香姉だ。
「……すぅ」
右隣の美香姉が、俺の方にぴとっとくっついてきた。
美香姉の右腕が俺を通り越して、愛理姉の二つのお山に。む。
「……美香ちゃん?」
愛理姉が気まずそうな顔をしているが、美香姉は起きる気配が全くなし。
そして美香姉の手がお山の一つをつかむと、むにむにともみ始めた。うーん。
「……」
「……」
「……すぅ」
本人は全く起きる気配がない。
俺は少し困った顔をしながら、美香姉の少し無邪気な姿を見ていた。
左の愛理姉は何だか興奮してきたらしく。俺危ないかも。美香姉助けて。
「……美香ちゃん、そんなに触らないでよぉ」
「……ふん?」
美香姉が目を覚ましたらしい。
寝ぼけているらしく、まだ何をむにむにしているのかわかってないようだ。
「やわらかくて気持ちいい……」
「美香ちゃぁん」
俺の上を通って、愛理姉の胸に顔をうずめてしまった。
美香姉、寝ぼけているのはわかるんだが……ねぇ。俺の前であんまり。
「ちょ、直接触っちゃだめぇぇぇぇ」
俺は右側に寝返りを打ちながら、愛理姉の甘い吐息を聞いていた。
そうしていると、美香姉がやっと起きたようで。
「……お姉ちゃん?」
「み、美香ちゃん……起きた?」
「あれ……ひゃっ」
美香姉があわてているような声が聞こえてきた。かわいいなぁ。
簡単に眠れないと思っていたが、美香姉と愛理姉の会話を聞いているうちに俺は眠りに落ちていった。




