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ちっちゃい姉 3
ほほえましい晩御飯が終わった後、おなかいっぱいになったらしい美香姉は俺にすり寄っていた。何だかとてもねむそうである。
「将……」
「なんだ? 美香姉」
「一緒に……すぅ」
会話の途中であっけなく美香姉撃沈。おやすみなさい。
近くにいる愛理姉が、美香姉を優しくなでなでしてあげていた。俺にも、いや何でも。
「美香姉をベッドに運んでくる」
「一緒に寝たら?」
「……だな」
美香姉を担いで二階に行こうとした時、エプロン姿の愛理姉が後ろから抱き着いた。
「み、美香姉が落ちるぞ」
俺がそういうと、愛理姉は俺の耳元でそっとささやく。
「……将君。たまには私にも構ってね? 寂しいんだよ?」
「お、おう」
やべぇ。愛理姉が、愛理姉がかわいすぎる。
愛理姉も美香姉もかわいいよぉ。一緒に寝たいくらいなんだけど。
「一緒に寝るか?」
「将君……?」
「あ、いや、その……」
「……いいよ!」
心の声が外に出てしまったが、結果オーライだろ。いやしかし恥ずかしい。




