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第27話『エルフ温泉につれてって①』

 「どうしても、強くなりたいんだ」

 俺は、ケインズの説得に全力で挑んでいた。


「強くなるには、チートの実が必要なんだ」

 俺は、アリサから例の本を借りて来ていた。

 ケインズにチートの実の効果を示す為だ。


 説明のページを見てケインズは言った。

「うーん、ハート型かー」

 ハート型そんなに大事じゃ無いから


 結局、ケインズが根負けして渋々OKしてくれた。

 最後に言った俺のセリフ

「勇者になって妹を救いたいんだ」

 というのが効いたらしい。


 ただ、エルフの森に妹も参加するけど……


 ともかく、俺は、最初のハードルを越えたのだった。

 エルフの森への目的は、チートの実、温泉以外にも実は目的があったのだ。

 ミスなんとかという魔法金属を探すことだった。ミスなんとかで剣を作れば軽くて強い武器になるそうなのだ。


 そういえば、来たばかりの頃、ケインズに借りた記憶があったな。

 俺とリンカは、これも楽しみにしていたのだ。


 問題は、グライドをどうするかだな……


 俺達は、お馴染みのカフェ・パンデミックスに集まっていた。

 お馴染みのメンバーだった。


「おい、ヒナ、グライドは、来なかったのか」

「タ、タケルっ、グライドだって⁉︎」

 リンカが驚いて俺の方を向いた。


「ああ、あいつが取り引きを持ちかけて来たんだ。あいつは、俺達に手出しはできないんだ」


「しかし、危険だぞあいつは……」

 グライドの恐ろしさは、リンカが一番わかっている。当然の意見だ。


 まあ、これは想定していたことだけど…


「俺も十分にわかっているよ、だからヒナに魔道具を借りたんだ」

 俺は、ヒナが持って来た輪っか状になった王冠をみんなに見せた。


「タケルっ、これは王冠に見えるが、いったい」

「ああ、王冠だよ、ただし呪いのな」


 早速、メルが王冠をかぶって喜んでいた。

 ちょうどいい、メルで試すか……


「この王冠は、自分で取れないんだ」

 "カラーーン。"

 メルが、持っていたフォークを落とした。


「それじゃあ、余の王冠は、取れないであるか」

 まったく深刻さが、伝わって来ないんだが、メル!


「心配しなくていいよ、メルには、その王冠よく似合っているから」

 メルは、涙目で俺に飛び掛って来た……


「じ、冗談だよ、メル、や、やめろ苦しい」

 メルは、結構強かった……

 仕方ない、許せメル!


「コントラルクっ!」

 俺は、呪文を唱えた。


「きゃああああっ、いたたたたたたっ」

 メルは、足をバタバタさせて痛がっている。


「アントラルクっ!」

 今度は、呪文を解除した。


 メルから王冠を取ると俺は、みんなに説明した。というかもう伝わっていた。


「メル、みんなの為にワザと実験台になってくれてありがとうな」

 これでメルは、怒れないだろう。


「タケルっ、すごい頭痛かったっ」

 メルは、まだ涙目だった。

 俺は、メルの頭をなでなでしてやった。


 なぜか、ヒナとアリサが王冠を取り合っていたので取り上げる事にした。


 まあ、早い話がこの王冠をかぶるという条件でグライドも同行させるという事にしたのだ。


 リンカは、渋々ながらも理解してくれた。


「しかし、グライドは、なぜそこまでしてエルフの森に行きたいのだろう」


「そこに温泉があるからだ。効能は、超回復と美肌効果だ」

 俺は、やっとスタートラインに立った気分だった。呪いの王冠の説明に手間取りすぎたのだ。


「グライドは、どうしてそんなに美肌に……」

 違うだろ!どう考えても!


 温泉には、なんだかんだみんな喜んでいるようだ。グライドは、当日ヒナが連れてくる事になった。


 具体的な話も決めた俺たちのエルフの森に対する期待は、いやおうなしに高まっていったのだった。

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