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『最初の村周辺でレベル99にしてみた』をマジの人生でやってみた。  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中


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3+話 まだまだ『VSスライム』


 3+話 まだまだ『VSスライム』



 30歳を超えても、

 まだセンは、飽きずにスライムを狩り続けた。


 簡単に言えば、センという男は『やりこみ型のゲーマー』だった。


 『最初の村周辺でレベル99にしてみた』

 というユーチューブ的なネタをガチの人生でやってしまうド変態。

 それが、センエースという男。



「閃拳!!」



 今日も、彼の拳がうなりをあげる。

 一心不乱に磨き続けた彼の閃拳は、


 ――気づけば、『この世界に存在するすべての生命』を『一撃で殺せる領域』にまで達していた。



 センは『俺、なにかやっちゃいました?』系の主人公ではないので、

 『俺……たぶん、もう、相当ヤバいよな……』と理解していたが、


 しかし、まだスライム狩りでレベルが上がりそうだったので、

 『ま、いっか。もう少しやろう』の精神で、ひたすらに鍛練を積み続けた。



「閃拳!」



 日に日に精度が上がっていく。

 途中からセンは、


「……」


 閃拳を放つ前に、胸の前で両手を合わせる『祈りのポーズ』をとるようになった。

 説明するまでもない、ハ〇ターハンターの『感謝の正拳突き』のマネである。


「……閃拳……」


 一度、祈りのポーズをとって、母とか食べ物とかに感謝をしたりしなかったりしてから、

 心を込めて、拳を繰り出す。


 それを幾度となく繰り返した。

 ――このルーティンを戦闘用のアリア・ギアスとして積むことは『しなかった』。


 ギリギリの戦闘で、手を合わせる余裕があるとは思えなかったから。

 しかし、『訓練の精度』は上がった。

 『祈りをささげてから閃拳を使う』かわりに『技の熟練度がハイペースで上がる』という鍛錬強化のアリア・ギアス。




「……閃拳……」




 ……パンッッ!!


 『50歳』を超えた時、

 センの拳は、音を置き去りに……



 ……は、しなかった。



 けれど、


「なんか……掴んだ気がする……」


 一つの物事を長く続けていると、

 ある日、ふとした瞬間に、

 『コツ』をつかむことがある。


 語学学習で言うところの『サイレントピリオドの終了』。


 センの拳は『一段階上』に上がった。

 そして、それは『頂点に達した』のではなく、

 『未来が広がった』といった感じ。


 たどり着いた場所は、

 スタート地点に過ぎなかったのだ。

 だから、


「もう少し……続けようか……」


 外に出て世界攻略を始めるとなれば、

 訓練に費やせる時間は減ってしまう。


 『毎日毎日、朝から晩まで愚直に積み続ける事』でしかたどり着けない世界。

 ――その先が見たくなった。

 だから、


「……閃拳……」


 祈る。

 感謝をする。

 そして拳を突き出す。


「閃拳」


 繰り返した。

 繰り返して、

 繰り返して、



 ――繰り返した。



 いつしか、見える景色が変わった。

 『そこ』は、とても広い場所だった。


 センエースは止まらない。



「閃拳」




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