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『最初の村周辺でレベル99にしてみた』をマジの人生でやってみた。  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中


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3話 VSスライム。


 3話 VSスライム。


「我が家に代々伝わる魔法の地図だ。私は役所で働いていたから、必要なかったが、冒険者を目指すお前にとっては『大きな助け』になってくれるだろう」


「へー、あざーす」


「気をつけろよ、セン。無理はするな」


「OKでーす」


 そんなノリで家を飛び出したセン。


 さっそく魔法の地図を確認してみると、


(なにが魔法の地図だ。単なる『西の森の地図』じゃねぇか……)


 その地図には、一か所だけバツ印が書かれてあったが、

 それ以外にはなんの変哲もないただの地図。


(……ま、とりあえず、いってみるか)



 バツ印で示された場所で待っていたのは、

 『大量にスライムが湧く稼ぎポイント』だった。




「こいつぁいい! さんきゅー、ソールさん! あんたの家に生まれてよかった! 『親の過保護で強くなる』ってのはどうかと思うところもなくはないが、利用できるものは何でも利用するのが俺の信条!!」




 センは『神様からチートをもらったり』はしなかったが『レベルを上げる才能』だけはあったらしく、スライムを狩り続けるだけで、レベルはどんどん上がっていった。



 それからというもの、

 一日1000匹、

 毎日、毎日狩り続けて、



 ――『10年』経った頃には、

   『レベル50』になっていた。



 家を飛び出すまでは焦っていたセンだったが、

 家を飛び出してからのセンは、慎重に事を運んでいった。


(まずはレベル上げだ。町の外には、強大な力を持った龍とかもいるらしいからな。やべぇモンスターとも渡り合える力を得るためにも、ここで出来るだけスライムを狩っておく)


 毎日、毎日、

 飽きる事なく、

 センはスライムを倒し続けた。


 周辺には『水場』と『大量の実がなる木』と『雨風をしのげるちょうどいいサイズの洞窟』があったので、町に帰ることもなく、ただひたすらに、毎日、毎日、スライムを狩っては洞窟で寝て、スライムを狩っては洞窟で寝て、を延々に繰り返した。


 もちろん、毎日『同じ倒し方』をしていたわけではない。

 自分なりの技を作ってみたりもした。


「閃拳!!」


 自分の名前をつけた必殺技『閃拳』は、

 ぶっちゃけ、ただの正拳突きだが、

 何万回と繰り返したことにより、その熟練度は、かなり磨き抜かれており、

 なにより、


「いやぁ……恥ずかしいねぇ! まわりに誰もいないってのに、すでに十分、恥ずかしいねぇ。『自分の名前』を『技』につけるって……この痛さは、相当ヤバいねぇ。俺、外に出たら、人前でこの技使うことになるんだよな……うわぁ……想像するだけで引くわぁ……」


 自分の名前をつけて、

 かつ『その名前を叫ばないと使えない』という覚悟が込められた閃拳は、

 何もせずにただ殴る拳の三倍以上の威力があった。


 覚悟のアリア・ギアス。

 それは、この世界のシステムの一つ。

 簡単に言えば、

 ――『~~をする』かわりに『~~という恩恵をえる』――

 というシステム。


 閃拳の場合は、

 『自分の名前がついている恥ずかしい必殺技名を叫ぶ』かわりに『威力が高くなる』。



(アリア・ギアスってシステムは便利だけど、下手に『難しい条件』を積みすぎると、ガチの命のやり合いになった時、身動きが取れなくなってやばいな……俺の閃拳の場合、叫ぶことが条件だから、口をふさがれたら使えなくなるし……最善のアリア・ギアスを追求していかないと……いやぁ……でも、そういうアレコレを考えるのは楽しいねぇ)


 毎日、毎日、

 スライムを狩り続けたセンだったが、

 毎日、毎日、

 脳死で作業を繰り返してきたわけではない(そういう側面がなかったとは言わないが)。


 必死に考えながら、

 自分という個を磨き続けた。


 一日中、誰とも会わず、

 ひたすらに毎日、毎日、スライムを狩るだけの生活。


 普通の人間なら頭がおかしくなるだろうが、

 孤独を愛する彼にとっては、大した問題ではなかった。


 もちろん、寂しいという感情がないわけではないので、

 時折、


(俺の人生、ヤベぇなぁ……大丈夫か? 大丈夫じゃねぇわなぁ、もちろん)


 と不安に思うこともあったが、

 しかし、そんな不安も、一晩寝れば消えてしまった。


「閃拳!」


 そして、今日も、彼はスライムに正拳突きを叩き込む。

 恥ずかしい必殺技名を叫びながら。




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― 新着の感想 ―
ここのセンって何で自分のレベルわかるんですか?自己鑑定って難しかったような…… それとも只のナレーション? 後何でアリア・ギアスのこと知ってるんですかね?
[気になる点] センは大量の実がなる木の実だけで何日も過ごしてたんですか?効率を求めるセンが栄養不足で体調崩したりすることを考えないのは不思議に思いました [一言] 本編のほう更新楽しみにしてます、体…
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