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『最初の村周辺でレベル99にしてみた』をマジの人生でやってみた。  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中


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7話+ ドヤァ。


 7話+ ドヤァ。


 クロッカは生まれた時から壊れていた。

 いわゆる精神的潔癖症で、

 だから、彼女にとって、この世界は耐えきれない汚物だった。


 醜さの塊。

 本当なら、一秒たりとも、こんな世界で生きていたくはなかった。

 だから、何度も消えてなくなりたいと思った。

 死にたいと思った回数は数えきれない。


 しかし、彼女は逃げずに戦った。

 戦って、

 戦って、

 戦って、


 そして、だから、

 ――ついに出会えた。


 おそらくは自分と同じ、精神的潔癖症のはぐれ者。

 高潔さと強さを併せ持つ狂人。

 センエース。

 『龍神族の中でも歴代最高クラスの天才であるクロッカ』に認められた傑物。


 ――クロッカは思う。

 『あの異次元砲の威力を鑑みるに、おそらく、潜在能力は、お兄様に匹敵する』

 まだ荒いが、

 しかし、強大な可能性を秘めた天才であることに間違いはない。



 帝都へと帰る途中の馬車の中で、

 クロッカは、ポツリと、



「私は、お父様とお兄様を殺す。そして、私はこの世界における唯一の支配者となる」



 そのトンデモ発言を耳にして、

 右ナナメ前に座っている執事ラーズは、

 ため息を枕にし、


「大胆な発言ですな……できれば聞かなかったことにしたいのですが。いえ、さすがに、ここで逃げるわけにはいきませんね」


 こほんとセキをはさみ、


「お嬢様、考え直した方がよろしいかと」


 そう提言した。


 そんな心底しんどそうな顔をしているラーズに、

 クロッカは続けて、


「私はすでに、お父様よりも強大な力をもっている。決して不可能ではないわ」


「実行可能か否かの話はしておりませんよ、お嬢様。倫理の話をしているのです」


「そうよ。私は倫理の話をしているの」


「……」


「私は、間違いなく、現存する『龍神族』の『誰』よりも強い」


「はい、お嬢様は確かにお強い。しかし、ご家族全員を『一度に相手取れるほど』ではございません」


「そうね……私以外の全員で徒党を組まれたら、さすがに勝てないわ。お爺様とヒイ御爺様も、老いて一線を退いたとはいえ、魔力の量は膨大……」


 現存する龍神族は、クロッカを入れて5人。

 父と兄と祖父と曾祖父とクロッカの5人。


「……『十七眷属』たちも……全員が敵にまわると非常に厄介ね」


 『十七眷属』

 ――すなわち『龍神族の系譜に連なる17名』は、

 例外なく『超天才ばかり』で、

 かつ『龍神族という親分』から『多大な恩恵を得ている』ため、

 全員が全員、おそろしく強い。


 ちなみに、カソルン将軍も、『十七眷属』の一人。

 センにあっさりと飛ばされたが、しかし、カソルンは、

 決して『ヤツは十七眷属の中で最弱』というポジションではなく、

 むしろ、序列的には三位と、かなり上の方。


 センがケタ違いに強すぎるだけであり、

 カソルンは、この世界で最高位の実力者。



 ――と、そこで、


「セン」


 クロッカに名前を呼ばれ、

 『隣に座って窓の外を見つめていたセン』は、彼女の方に視線を向けた。


「あなたの拳に込められているアリア・ギアスを教えて」


「……」


「2つもワガママを聞いてあげたのだから、そのぐらいは教えてくれてもいいのではなくて?」


「……」


「カソルンを倒したあの拳……『異常なほどの圧力』を感じたわ。歪んでいて、尖っていて、どこか切ない……そんな圧力」


「……」


 『黙っているセン』の顔を見つめながら、

 クロッカは、フっと柔らかく微笑んで、





「その沈黙が答えね。あなた……おそらく、その拳に『寿命』を懸けているわね?」






「……」


「命の圧縮……『その覚悟』は『強大な力』を与えてくれる。天賦の才を持つ者が、命を削ることでしか得られない極端な『諸刃の剣』……それがあなたの拳の秘密。そうでしょ?」


 ドヤ顔でそんなことを言ってくる彼女に対し、

 センは、


(……全然違いますけど……『汎用性の低い諸刃の剣』が嫌いだからこそ、必死こいて磨き上げてきた『汎用性抜群の低コスト技』なんですけど……)


 と思う事しかできなかったとさ。



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― 新着の感想 ―
[一言] めでたしめでたしぃぃ!?!? 終わった…これがセンエースの正当なる過去編…
[良い点] ランキング6位っ!!前よりも低い……… 普通に、日間の三位とか二位とか一位とかの あるある作品よりも、センの転生序盤の物語の方が 面白いと思うんですけどね。 [気になる点] センよ、一閃は…
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