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五十五皿目、 ――そして再会 2



目標は203号室だ。

そう研究員達に伝え、鹿島が先に階段を上る。

音を立てぬよう慎重に、二階廊下へと辿り着く。

そっと、203号室の窓から様子を窺った。


居る。室内に、人の動く物音がした。

研究員を扉の両脇に配し、鹿島がドア横のチャイムを鳴らす。



ピンポーーン。



「はーい?」


間延びした返事の後に、部屋の中から足音が近付いてくる。


「新垣さんにお届け物です」


鹿島は嘘をついた。


「あ、ちょっと待ってください」


ドア越しに、ガチャリと内側から鍵を外す音がする。


ノブが回って扉がほんの少し開いたその瞬間、

鹿島は、僅かにできた隙間へと両手を突っ込んだ。


無理やり扉をこじ開ける。


開いたドアの向こうに、見覚えある男が立っていた。



「どうも、新垣さん。竜を返して貰いに来ましたよ」



驚いた顔の竜泥棒に、そう告げた。




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