女性は、百合作品を生み出す能力が高い……?
男性からの需要が、女性からの需要よりも遥かに高く、男性向けに特化していると考えられる「百合」の漫画は、女性が描いている作品が少なくないようです。
つまり、女性作者は男性向けに特化した作品も生み出せるということです。
どうして、男性が喜びそうな「百合」の作品を、女性が生み出せるのか……?
ひょっとしたら、女性作者は、男性の願望や欲望をストレートに反映しないからなのかもしれません。
シンプルに考えれば、男性が望む描写や展開を中心とすることによって、男性からの需要が高まると考えられます。
そして、男性が望む描写や展開は、男性の方が知っているはずでしょう。
男性が期待しているような描写を大量に盛り込めば、需要が高まっていくと考えるのは自然な発想です。
しかし、人間には相反する感情が存在するのではないでしょうか?
つまり、自分の願望に近い描写について、嬉しい反面、受け入れがたいという感情が生じるのかもしれません。
例えば、百合作品に登場する女性が、充分な理由もないのに、いかにも男が喜びそうなポーズをしていたら?
あり得ないし、不自然でしょう。
このように、男性の願望に応えるための描写を増やせば、嬉しいと感じる男性もいるのでしょうが、同時に違和感を生み出してしまうリスクもあると考えられます。
喜ばせることを目的としているのに、願望を実現しようとする「作者」の存在を感じ取らせてしまい、没入感が損なわれるかもしれません。
女性が描いた百合だからこそ、男の願望で汚れていない。
そんな感覚が、男性読者にもあるのだと思います。




