エピローグ2 周りからの祝福
水瀬と付き合い始めてから数日が経った。
朝、俺と水瀬が一緒に登校する姿を見かけたクラスメイトたちの間で、俺たちが付き合っていることがすっかり噂になっていた。
良哉や泉美さんには既にからかわれているが、今日、クラス全体にそのことが広がってしまったらしい。
昼休み、俺たちが教室に戻ると、クラスメイト達が待ち構えているように集まってきた。
「田中、水瀬さんと付き合ってるって本当かよ!?」
まず最初に、同じクラスの男子が目を輝かせて声をかけてきた。
まるで有名なニュースを聞いたかのように、興奮した表情で俺を見つめている。
「おお、まあ……そうだな。」
俺がそう言うと、教室のあちこちから「マジか!」「やっぱりそうだったんだ!」という声が上がり、一気に騒がしくなった。
まるでお祝いムードというか、ただの好奇心というか、みんなが俺たちの関係に興味津々なのが分かる。
そして放課後。
「光、お前ついにやったな!おめでとう!」
今度は良哉が肩を叩いてきた。
彼は以前から、俺と水瀬のことをそれとなく見守ってくれていたので、彼なりに嬉しいのだろう。
「おめでとう、光くん!」
泉美さんもニコニコと笑顔を浮かべながら、心から祝福してくれた。
俺は顔が熱くなるのを感じながらも、どうにか返事をする。
「ありがとう……でも、そんな大げさなことじゃないだろ。」
「いやいや、大げさだって!お前、水瀬さんみたいな美少女と付き合うんだから、俺ら男子からすれば超羨ましいんだぜ?」
良哉が冗談半分にそう言う。
泉美さんさんいるけど大丈夫なのか?とも思ったが彼女の表情を見ると特に変化がないことから大丈夫らしい。
「でもさ、やっぱりお似合いだよね!」
泉美さんが感慨深そうに言った。
「そうそう、俺もそう思う!」
良哉も同調するように言ってくれる。彼らは俺たちの関係をずっと見守ってくれていたからこそ、本当に祝福してくれているのが伝わってくる。
「それにしても、光。お前、もう恋愛相談キャラじゃなくなったな?」
良哉が、からかい気味に言う。
「いや、別にそんなことはないけどさ。」
俺は苦笑いを浮かべた。確かに、恋愛相談キャラとしてみんなの相談に乗っていたけど、自分が付き合い始めた今、その立場が少し変わったのは事実だ。
「でもさ、これからはもっとお前も自分の恋愛を大事にしろよ。まあ、俺は引き続きお前に相談するかもだけどな!」
良哉が冗談っぽく言う。
泉美さんも軽く笑った。
「まあ、分かったよ。引き続き相談には乗るから、気軽に言ってくれ。でも、今は俺も自分の恋愛にちゃんと向き合うつもりだ。」
俺がそう答えると、良哉と泉美さんは満足そうに笑った。
その後も、クラスメイトたちは俺たちに興味津々でいろいろと質問してきたけど、水瀬も上手く受け答えしていた。
彼女の明るく穏やかな性格が、クラスのみんなにも受け入れられているのが分かる。
そんな姿を見て、俺は少しだけ感謝の気持ちがこみ上げてきた。
友達に祝福されて、水瀬と一緒にいられること。それが、俺にとってすごく大切なものだと改めて感じた。
放課後、教室から出ようとした時、良哉がまた肩を叩いてきた。
「なあ光、改めて言うけどさ、本当におめでとうな。」
「ありがとう。お前も、ずっと見守ってくれてたもんな。」
「まあな!でも、これからは自分の恋愛を楽しめよな。水瀬さん、すごくいい子だし、お前ら本当にお似合いだからさ。」
良哉のその言葉に、俺は心から感謝した。
彼がこうして俺たちを見守り、応援してくれることが、俺にとってどれだけ心強いか。
「ありがとう、良哉。本当に感謝してる。」
「おう、今度は俺もいつでも相談に乗るぜ!」
良哉は笑顔でそう言って、俺たちを送り出した。
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夕方、水瀬と一緒に帰りながら、俺は彼女に話しかけた。
「みんな、俺たちのこと祝福してくれて、嬉しかったな。」
「うん、すごく嬉しかった。光くんの友達、みんな優しいね。」
「そうだな。俺も、感謝してるよ。」
水瀬は穏やかな笑顔を浮かべて、俺の隣を歩いている。この穏やかな時間が、俺たちにとって何よりも大切なものだと感じた。




