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『恋愛相談キャラ』の俺がクラス一の美少女から恋愛相談を受けていたらいつの間にか仲良くなっていた件。  作者: こうと


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第37話 突然の再会は彼女と共に

 休日、本屋でのんびりと時間を過ごしていると、予想外の再会が訪れた。


「おーい、光!」


 遠くから聞き覚えのある元気な声が響いた。振り返ると、そこには中学時代からの友人、南良哉の姿があった。相変わらず爽やかな笑顔を浮かべた彼が、俺の方へと歩いてくる。


「よ、良哉!久しぶりだな。」


 俺が挨拶を返すと、良哉は笑顔で手を挙げて近づいてきたが、彼の隣にはもう一人、見知らぬ女の子がいた。

 彼女は清楚な雰囲気で、少し落ち着いた服装をしているが、その明るい表情とコミュニケーション能力の高さが一瞬で伝わってきた。


「でさ、紹介するよ。こいつ、泉美(いずみ)。俺の彼女だ。」


 良哉が軽い調子で紹介すると、泉美はニコッと笑って手を振ってくれた。


「はじめまして!泉美だよー。よろしくね、光君!」


 いきなり名前呼び?と思ったが、彼女の雰囲気はそれを全く不自然に感じさせない。どうやら、人懐っこくてコミュ力が高いタイプのようだ。


「あ、よろしく……田中光です。」


 俺は少し戸惑いながらも挨拶を返す。こんな状況になるとは予想していなかったが、良哉が彼女を紹介してくれたこと自体は嬉しかった。


「にしても、まさか本屋で会うとはな。光、今日は一人か?」


 良哉が俺の持っていた本をちらっと見て、そんな風に聞いてくる。


「ああ、まぁな。特に予定もないし、本でも買って帰ろうかなって思ってたところだよ。」


 そう答えると、良哉はニヤリと笑って泉美に目配せした。


「ふーん……でもさ、どうせ一人なら俺たちと一緒に遊ぼうぜ。な?」


「えっ……いやいや、二人はデート中だろ?俺が邪魔しちゃ悪いしさ。」


 俺はすぐに断ろうとした。デート中のカップルに割り込むなんて気が引けるし、なにより気まずいに決まっている。だけど、良哉は全く気にする素振りもなく、すぐに笑顔で返してきた。


「気にすんなよ!むしろ、光も一緒にいた方が楽しいだろ?な、泉美?」


「そうそう!私も、良哉君の友達に会うの初めてだから、一緒に過ごせるなら嬉しいよ。どう?」


 泉美もニコニコしながら賛成してくれた。しかも、彼女の方から気軽に話しかけてくるその明るさに、俺は断りづらくなってしまった。


「……いや、でもさ……」


「いいじゃん!光君、せっかく会えたんだし、どっか一緒に行こうよ。私たちだけじゃ、ちょっと飽きるかもだし!」


「おい、泉美それはどういうことだ!」


 泉美が冗談めかして言う。彼女は清楚な見た目とは裏腹に、こうして自分の思ったことをズバズバと言うタイプだ。だけど、その明るさと気さくさに、俺は完全にペースを持っていかれた。


「……じゃあ、少しだけ付き合うよ。」


 結局、断れずに俺は二人のデートに半ば強引に巻き込まれることになった。まさかの3人で遊ぶことになるとは……。


 その後、俺たちは本屋を出て、近くのカフェに向かうことにした。歩きながらも、良哉と泉美の会話がずっと途切れることはなかった。


「光君さ、ほんと良哉君とは長いんでしょ?どんな感じの友達だったの?」


 泉美が俺にそう尋ねてくる。良哉は横で笑いながら、「俺たちは中学から一緒だな」と付け加えた。


「そうだな。中学の時は全然関わりなくって、高校の初めに席が隣だったのがきっかけかな。良哉は……とにかく明るくて、すぐ友達になったよ。」


「へぇ~、やっぱり良哉君って昔からこうだったんだね。」


 泉美は良哉を見つめて笑い、良哉も「そうそう、俺は昔からこんな感じだ」と冗談めかして返した。二人のやりとりを見ていると、なんだか自然に笑顔がこぼれた。二人の相性の良さが伝わってくるし、カップルとしても本当にお似合いだ。


「泉美とはどうやって知り合ったんだ?」


 俺が少し気になってそう聞くと、良哉は恥ずかしそうに頬を掻いた。


「実はさ、ボランティアのイベントでさ、たまたま同じ班になったんだ。それで、いろいろ話すうちに……気が合っちゃってさ。」


「ふーん、気が合った……だけじゃないんだよ~」


 泉美がいたずらっぽく笑いながら良哉を肘で突く。良哉は少し照れた表情を浮かべた。


「お、おい……。ま、まぁな、そういうことだよ。」


「お互いに一目惚れ、みたいな感じ?」


 泉美がニコッと笑いながら話す。良哉はさらに照れくさそうに笑っていたが、俺にはその微笑ましいやりとりが少し眩しく感じた。


 カフェに着き、席に座っても、二人は終始楽しそうに話をしていた。俺は少し気後れしていたけれど、二人が話しかけてくれるので、自然と会話に引き込まれていた。


「ねぇ、光君。好きな人とかいないの?」


 突然、泉美が俺に問いかけてきた。さっきまでの和やかな雰囲気が一瞬で俺の中でピリッとしたものに変わる。まさか、こんなところでその質問が来るとは……。


「えっ……いや、別に……」


 焦って答えようとするが、泉美はニヤニヤしながら俺を見つめてくる。良哉も横で興味津々といった顔をしていた。


「なんだよ光、俺たちには隠すなよ。気になってる子がいるんだろ?」


「えっ……そ、そんなことないよ!」


 否定しようとするものの、二人の視線が鋭くて、全くごまかせそうにない。


「ほんとかな~?だって、光君って他人の恋愛相談に乗るのは得意そうだけど、自分のことって全然話さないでしょ?」


 泉美がそう言うと、良哉も「確かにな」と同意してくる。俺はますます言い逃れができなくなっていた。


「別に……大したことないよ。気になる子がいないわけじゃないけどさ……」


「ほら、やっぱり!気になる子がいるんだな!」


 良哉が嬉しそうに俺をからかう。俺はもう観念するしかないという表情で肩をすくめた。


「もう……お前ら、ホントしつこいな……」


 俺がぼやくと、二人は楽しそうに笑い合った。

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