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幼馴染み


 翌日、目が覚めたオルガはまたぼんやりと部屋を見渡し、自分の部屋ではない事を思い出した。ここはクリスとアルトの家だ。誰かが起きているらしく、何かの音がしていた。こんな時は少し心細くなる。自分はここに居てもいいのだろうか? 知らない人の家に居る事は、何か心の中の安定が無く落ち着かない。

 オルガが天井を見ていると部屋の扉が小さくノックされた。そして少しだけ扉が開く。開いた扉から顔を覗かせたのはクリスだった。


「あぁ……起こしちゃったかな?」


 クリスはオルガと目が合うとニコッと笑った。


「……いいえ、少し前に、目が覚めました」

「そう、よく眠れた? 何か飲む?」

「あ……じゃあ、お水を……」

「わかった。今持ってくるよ。待ってて……」


 出ていくクリスの後ろ姿を追いながら、オルガはホッとしていた。誰かがそばにいてくれて、その人が動けない自分を気にかけている。それだけの事が先程まであった疎外感を薄くしていた。


 オルガは窓に目を向けた。窓の外はいい天気だ。カーテンの布地を通して光が見えている。その煌めく光を眺め、オルガは早く元気に成らなければと決意を新たにした。


 暫く待つとクリスが琺瑯(ほうろう)のコーヒーポットに水を持って来た。そしてユックリと少しづつオルガに水を飲ませ、クリスは口を開いた。


「今日はね。後で僕の幼馴染みが来るかもしれないんだ。君の事は、まだ彼には話していないんだけど、気の良い奴だから気にしないでいいから」


 オルガは口を結んだ。やはり自分は迷惑をかけているのでは無いだろうか。


「あの……私は、家に帰った方が良いと思うのですが……」

「うん……まぁ普通はそうなるよね……」


 クリスは少し考え言葉を選んだ。


「誓って言うけど、君がここに居るのにはちゃんと理由があるんだよ。だから、元気になったらちゃんと話してあげるから、心配しないで……今はまず身体を治そう」


 クリスの声は優しい。オルガの不安は無くなりはしないが、少し軽減されて行く。目頭が熱くなりオルガは慌てて目を閉じた。


「……大丈夫?」


 クリスの優しい声がする。


「はい、大丈夫です」


 オルガは出来るだけしっかりと答えた。この優しい人を泣いて困らせる事はしたくない。


「少し、寝ます……」

「そう? じゃあ朝食のスープが出来たらまた起こすよ。良い?」

「はい」


 クリスが静かに出て行ってからオルガは堪えていた涙が溢れてくるのを止めることができなかった。


(今は身体を治す、それだけに集中するんだ……)


 オルガはユックリと息を吸い自分を落ち着けようともがいていた。




 朝食を終えた後、診療所から医師がやって来た。オルガが目覚めて食事を取るようになって午前中に一度、午後に一度、医師と看護師はやって来る。


 アルトは目が醒めている時にはオルガに常に付いており、オルガが寝てしまうと、つまらなそうにリビングへ戻るのを繰り返していた。


「なぁ、アルト。今日はベッドを取りに行くんだけど……一緒に行くだろ?」

「……行かない。オルガが一人で家にいると寂しいと思うから。僕はオルガと一緒にお留守番する」


 アルトの返事は予想していたものだったがクリスは悩んだ。


「でもね。オルガが寝てしまったら、アルトは一人だろう? 余りその状況を作りたくないんだよね」

「どうして?」

「大人が誰も居ないのがちょっと嫌なんだ……」


 クリスがそう言うとアルトはニコッと笑う。


「じゃあレイチェルを呼んだら? 僕、レイチェルがいてくれたら嬉しいよ」

「……うん、まぁ気持ちは分かるけど」

「レイチェルはきっと引き受けてくれるよ」


 それでもクリスは渋っている。アルトにはその渋る真意はわからない。少し不思議そうにクリスの顔を見てアルトは口を開いた。


「レイチェルに怒られるから? だから嫌なの?」


 途端にクリスは笑い出した。


「そうじゃないよ。前にも言ったけど、レイチェルは仕事だろう? 彼女に時間が出来るとなると夜しかないじゃないか。そうなると、ほら、アルトは寝るだろう? 休みかどうかの確認をしないと昼間レイチェルに頼むのは無理だよ」

「じゃあお休みかどうかの確認したらいいでしょ」

「……うん、まぁそうなんだけどね」


 確かに何かと叱られるのも躊躇する理由の一つだが、それよりもこれからもっと世話になる事が分かっているから、クリスは素直にお願い出来ないのだ。

 レイチェルは初めからオルガを引き取る事を反対していた。こうしてオルガを引き受けて、すぐに助けて欲しいとはなかなか言い出せるものでは無い。プライドと言えるのかもしれないが、それとは別の意地のようなものもあった。事情を知らないレイチェルに色々と説明出来ない弱味もある。


 クリスは大きな溜息をついた。


「博士、僕、ちゃんとオルガの看病出来るよ。だから博士はベッドをとりに行っても良いよ」


 アルトはそう言うがそれを容認する事は出来ない。


 その時、玄関のベルがなった。


「よお! 元気だったか?」

「……エリック!」


 扉の前に立っていたのは幼馴染のエリックだった。クリスマス休暇以来の八ヶ月振りの再会であるが、クリスはエリックの風貌が少し変わったように感じた。いつもは髪をキッチリと短髪に切込み毎朝身支度を整える時に髭は剃っているが、今は髪が少し伸び気味で髭も伸びている。


「どうしたんだよそれ……今日来たんだろう? お前、家には帰ったのか? と言うか何で帰って来たんだ? 卒業試験は?」

「まぁ落ち着けよ。試験は終わったよ。だから来たんだ」

「それなら良いけど……」


 クリスは立て続けに久し振りに会う幼馴染に質問し、エリックはクリスの質問に笑いつつ担いでいたリュックを肩から下ろした。


「俺だって色々と考えて帰って来たんだからさ。で? 何? 家に入れてくれないの?」

「あ……いや、入れよ」


 クリスは大きく扉を開け友を招き入れた。


「あっ! エリック!」


 玄関先のエリックが見えた途端、アルトが奥から嬉しそうに走って来た。エリックは慌ててリュックを床に下ろし、両手を広げると飛び込んできたアルトを抱き抱え同じ目線の位置に持ち上げる。


「重くなったな、アルト」

「本当? 僕、大きくなった? エリックは頭ボサボサだ〜」


 たかが半年ちょっとなのに大きくなるも何も無いだろうとクリスは思ったが苦笑したまま二人を見ていた。


「エリック、また空手しようよ! 僕、空手をやりたい!」

「おぉ! 良いぞ。教えてやるよ」


 エリックは日本の武道の一つの空手を習っている。八ヶ月前、エリックはアルトの前でその空手の演技を披露していたのだ。人見知りの激しかったアルトの気を引くためではあったが、アルトはそれ以降エリックが世界一かっこいい男だと思っている。


「ほら、二人共、取り敢えず中に入れよ」


 クリスはエリックの下ろしたリュックを持つと中に入るように示した。家に入るとエリックとアルトは何や感やと遊び出しその中でアルトが言う。


「あのねぇ、エリック。僕の家に天使が居るんだよ。本当は違うんだけど、でも天使なの」

「へぇ〜そうなのか? どんな天使?」


 アルトは意味深げに笑った。


「今は寝ているから、大きな声は出しちゃいけないんだ」

「どこに寝てるのさ?」

「僕の部屋」

「ちょっと見せてよ」

「駄目。寝てるって言ったでしょ」


 その様子を見ていたクリスがエリックに声を掛けた。


「女の子をね、ちょっと面倒見る事になったんだ」


 途端にエリックは振り向き、ゆっくりと言葉を繋いだ。


「……何の話? アルトの玩具の天使の話じゃないのか?」

「あ〜……違う。子供を面倒見るというリアルな話……」

「……」


 エリックは正面に向き直るとクリスの顔を見た。彼の顔は至って真面目だ。


「お前、結婚したの?」

「いや、相手もいないのにするわけないだろう? 結婚したい相手がいたら、先ずは君とレイチェルに紹介するよ」

「じゃあ、何の話だよ」

「だから……怪我人の女の子の保護者になったんだよ。僕が」

「何のために?」

「助けてやりたいと思ったんだ。まぁ、それだけじゃないんだけど……」


 エリックがあからさまに眉間に皺を寄せる。


「……お前、子育てが趣味なの?」

「違うって! だから、助けてやりたいと思ったんだよ。理解しろよ」

「出来る訳ないだろう。お前幾つだよ。俺と同じ年だろう? それで子育て? 何? その子知り合いなのか?」

「あぁいや、知らない子だけど……」

「……お前馬鹿なの? 勉強し過ぎて馬鹿になっちゃったの?」


 エリックは呆れたように見ている。だから言うのが嫌だったのだとクリスは目の前の顔をはたきたい衝動に駆られた。

 初めはクリス自身も渋ったことだ。彼が今何を考えているのかわかる。だがどうしようもなかったのだとどう説明すればわかってくれる? 人が時間を移動するなどどういえば理解してくれるというのだ? 自分だって科学者の端くれだとしてもその原理をわかっていない。


「博士は良い事をしたんだよ。怪我したのは天使だもん。助けるのは当たり前でしょう? 神様も人の為に良い事をしなさいって言ってるでしょ? エリックは困った人を助けないの?」


 不意にアルトが口を開いた。その問い掛けと無垢な表情にエリックは口籠った。


「いや……アルトの言う事は分かるけどさ。普通に困った人は俺だって助けるけど……」

「じゃあエリックも博士と一緒じゃない。天使が落ちてきたら助けるでしょう?」

「あぁ……まぁ、そうだね……」

「じゃあ、エリックは馬鹿なの?」

「えっ?……」

「だって博士と同じ事するんでしょう? エリックは博士に馬鹿だと言ったでしょう? じゃあ、エリックも馬鹿なの?」

「……」


 途端にエリックは何も言えなくなる。クリスは心の中でアルトを頼もしい援軍に思えていた。子供の純粋な正義感に大人は太刀打ちできなくなることがある。まさに今がそれだ。


「天使の名前はね。オルガっていうの。僕の友達になってくれるの」

「……そう、それは良かったね」


 何もいえないエリックを尻目に、クリスはニヤついてしまうのを悟られないよう立ち上がるとキッチンに立った。


「珈琲でいいだろ?」

「……うん」


 エリックは釈然としない物があるだろうが報告はこれで終わりだ。詳しい話ができないのがもどかしいが、面倒を見ることにしたのだと言う宣言でもある。


「で? 君の方こそ何で今の時期に帰ってきたんだ? なんかあるんだろう?」


 珈琲の豆を挽きながらクリスはエリックの顔色を伺うと、彼は頬杖をつき大きな溜息をついた。


「まぁね……色々とさ、思う所があってね……まぁ、こっちもおいおい話すわ」


 何を悩んでいるのかは分からないがエリックも何かに悩んでいて、そのために帰ってきたのだ。ただこの時期に帰ってくるというのが腑に落ちない。


「あのさ……これからベッドを引き取りに行かなきゃならないんだけど、少し付き合えよ」


 クリスが珈琲をエリックの前に置くと、彼はカップを口元に持っていきながら顔を上げた。


「ベッドって?」

「オルガの部屋を作ったんだ。それで、ベッドを入れる」

「ふう〜ん……」


 エリックは視線を向けたがクリスはあえて無視をした。今必要なのは彼の意見ではなくベッドをここへ持ってくるための男手だ。その何も言わせない空気を感じ取ったのかエリックは首をすくめ珈琲を啜った。


「わかった、手伝うよ」

「ありがとう。じゃあ珈琲を飲んだら連絡をして出かけよう」


 それからクリスはアルトに向き直った。


「ねぇアルト、やっぱり一緒に行こう」

「僕はオルガの傍にいる」

「だから、オルガは起きないだろう? そうなるとアルト一人になる。その状況が問題なんだよ」


 渋るアルトを宥めるのも一苦労だ。


「配達はしてくれないのか?」

「あぁ、丘の上までは無理だってさ。だから取りに行かなきゃならない」

「丘の下までは良いんじゃないの?」

「まぁ……でも連絡を待って降りたら時間的に無駄な待ち時間が出来るだろう? 彼らはそれを嫌がるからね」


 確かに連絡を受けて下へ降りると五分はかかる。エリックがしめたとばかりにニヤついた。


「こういう時は携帯が役に立つんだ」

「携帯ねぇ……」

「買えよ携帯、本当に便利なんだって!」

「嫌だね、僕はそういうものを持つ事で生活が窮屈になる気がするんだよ」


 クリスは頑として携帯電話を受け入れない。手に入りやすくなってからもいくら便利だと説明してもクリスの意見は変わらなかった。


「まぁ、今日でなくても良いなら丘の下までは持って来て貰った方が楽だぞ」

「いや……僕としては今日の方が都合が良い」


 クリスは意味ありげにエリックを見る。


「……お前……俺が居た方がここまで運ぶのに楽ってか?」


 クリスは虫も殺せぬ顔でニコッと笑う。


「まぁ、そうだと嬉しいよね。本当に僕一人じゃ途方に暮れるところだったから」

「全く……俺は相談する事があって帰って来たっていうのに、この人使いの荒さは何なんだ? なぁアルト」

「僕はオルガの部屋が出来るならどっちでも良いよ」


 アルトは二人の意見を聞きながら天使の微笑みを向ける。完全にアルトはオルガの味方で、大人二人のやりとりなど気にしてはいない。エリックは大袈裟に溜息をついた。


「わかったよ。仕方ない、取りに行くよ。行けば良いんだろう?」

「ありがとう。持つべきものは友だね」


 クリスとエリックは出掛ける準備を始めた。アルトにも出かけると声をかけたが、彼は眉間に皺を寄せクリスを見ている。渋る彼の気持ちもわかるが、四歳の子供を動けない病人と置いて家を開けるなど到底無理な話だ。


 その時、玄関のチャイムがなった。玄関を開けると少し機嫌の悪いレイチェルだった。


「……レイチェル」

「エリックはここに居るでしょう? 家にまだ帰ってないっておばさんが言ってたもの」


 レイチェルはクリスを押し除け部屋の中に入ってきた。


「ほら居た! エリック! あなたねぇ、連絡ぐらいしてきなさいよ! 全く、何の為に私は今日休みを取ったと思ってるのよ! 携帯あるんだからそれくらい出来るでしょう?」


 レイチェルはエリックの帰郷に合わせて仕事の休みを入れたのだという。


「クリスの所ばかりに入り浸って! 何なのもう!」

「……ごめん、アルトに会いたくて……」

「何それ、父親でもあるまいに……」

「……だよね」


 要するに、エリックはクリスに相談があり、レイチェルには聞かれたくないと言う事なのだろう。それに関しては追求する必要はない。後で時間を取れば良いだけだ。


「あのさ……レイチェルが来た所でお願いがあるんだけど、小一時間程、アルトと留守番を頼んでも良いかな? 僕達はベッドを取りに行きたいんだ」


 クリスはエリックを睨むレイチェルに声を掛けた。途端にレイチェルは諦めたように頷いた。


「……良いわよ、行って来なさいよ」

「ごめん、すぐに戻ってくるから」


 レイチェルはヒラヒラと手を振り、二人は家を出て行った。


 二人が家を出た後、アルトが落ち着きなくレイチェルを見上げた。


「あのね僕、ちょっとオルガの様子を見てくるよ。もしかすると起きてるかもしれないから」


 レイチェルは笑った。きっとアルトは自分がオルガのお世話をしていると自慢したいのかもしれない。


「起きないかしら?」

「起きたら起きたで、お水を上げるんだよ」

「そう……アルトはオルガの看病が出来るのね」

「……水を上げるのは博士だけどね」


 アルトは素直にレイチェルに笑って見せた。


「じゃあ、ちょっとだけね……」


 アルトとレイチェルは足を忍ばせて扉を少し開けると中を覗き込んだ。

 オルガはまだよく寝ていた。痛み止めの薬は眠気を起こすものが多い。


「寝ているね……」

 

 そっと中に入ってオルガのベッドサイドに立つと、レイチェルはアルトの呟きを聴きながらその少女を初めて見た。

可愛らしい顔つきをした少女は穏やかな表情で寝ている。薄茶色の長い髪は少し荒れ気味だったがこの状況では致し方ない。そう思いながら不意にレイチェルの心に何か不思議な想いが湧き上がった。それは説明するのが難しく、どう言えば良いのかわからない感情だった。


「レイチェル?」


 アルトの声で我に帰ったレイチェルはアルトに目線を向けた。


「寝ているから、あっちで絵本を読もう」


 アルトはリビングを指差した。


「……えぇ、そうね」


 二人はそっと部屋を出て行った。

 

 


 それから暫くしてクリスとエリックが汗をダラダラと垂らしながら、組み立て式の大きなベッドを丘の上まで運んできた。

 クリスとエリックはオルガのために用意した奥の部屋でそのベッドを組み立て、部屋の主が元気になったら使えるように整えた。


「いつでもここを使えるな……」


 整えた部屋を見渡しエリックが声を上げた。クリスは頷いて同じように部屋を見渡した。その部屋の開け放たれたカーテンの向こうに大きなケヤキの木が見えている。部屋を片付けてから気づいたのだが、日当たりは少々悪いが家の中ではこの部屋が一番見晴らしが良かった。


「レイチェルはさっきオルガの顔を見たんだろう? 俺も見て良いかな?」


 エリックがソワソワとアルトの部屋の方を見た。


「やめておきなさい。初対面で女の子の寝顔なんて見るものじゃないわ」

「レイチェルは見たんだろう?」

「女性と男性は違うの」

「……そういうものかな?」

「そういうものよ。片付けが終わったんならお茶を入れるわ」


 レイチェルの声でみんなはリビングに戻った。クリスはアルトの部屋の前で少し止まり扉を見たが、そのままリビングへ向かった。


 オルガのここでの生活の為の準備は終わった。後は彼女の体力の回復と共に起こるであろう出来事に対処して行かなければならない。だがそれにはグラセルとヘイガンの力を貸してもらう必要があるだろう。何はともあれ、準備が整えられた事にクリスはホッとしていた。


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― 新着の感想 ―
[一言] ついにエリックも登場ですね! これでフィオナと対面すれば、何かいろいろと体裁が整った気がする…。 あとはミランダ叔母さんにいつ会うのか! 楽しみに続きを読みますね。
[一言] フィオナに係る人達のそろい踏みですね。 まさかエリックとレイチェルが、フィオナのお父さんとお母さんになるなんてね。 そう言う意味ではフィオナは自宅に帰ったようなものですね。 そして、フィ…
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