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☆いきなり転生☆ さらに~   作者: たかさば


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93/104

めーん!!

河合忠司は、ごく普通の剣道家である。


毎日礼をし、毎日防具の手入れを欠かさない、齢45の剣道家である。


今日も今日とて、剣道部への入部を考えているという新入生に竹刀を握らせたらなんかジメジメしててキモいと言われて地味にげっそりしたあと、行きつけのコンビニで太字の油性マジックペンと電解水スプレーを買って家路についていた―――のだが。



キイィイ!!キ――――イイイイイイイ!!!


ドガ――――――――――――ん!!


ぐわしゃぁああ!!


ぶちゅ。




真っ白な空間。

河合忠司の魂と…、女神が対面している。


「河合忠司さん、あなたは気の毒ですが人生を終えてしまいました。転生してもらいます」

「はあ」


「あなたにはチートをお一つ差し上げます。ステータスをご確認ください。」


────────

河合忠司(45)

レベル38


称号:転生者


保有スキル:めーん!

HP:86

MP:19

────────




「というわけで、いきなり草原…心地のいい風がまた何とも…」


べよん、べよん。


水色の、ぶよぶよした丸い塊が…剣道家の前に現れた!


「おわ!これ、スライムというやつでは?!ちょっと待て、もしや…この二週間前に買ったばかりの新品の竹刀で戦えと?!」


うろたえる、剣道家。


「ちょっと待て…保有スキルを確認しておこう…《めーん!》って、やっぱ戦うのか!!くそう、高いやつなのに!!」


うばほん!


板張りの剣道場が出てきた!

併設されている柔道場は、選手の控え場所として開放されているようだ!


審判員を務めるのは…、竹刀を握っておおよそ100年、強いやつに出会うために現代日本に遠征し範士八段と手合わせまでしたことがある筋金入りの剣道愛好家:鬼神のオ=ニイさんだ!!

副審はようやくルールを覚えたばかりのピクシー姉弟が務める模様!


防具をつけてもらったスライムは、竹刀を構えてウキウキしている!

…触手四本で竹刀を握っていることを注意されて些か不満げな表情をしているが、それに気づくものはいない。


見事な立ち回りでバッタバッタと挑戦者を倒していく剣道家。

危なげなく優勝を治め、豪勢なトロフィーをもらった剣道家に声をかけたのは…オ=ニイさんだ!!


手合わせのお願いおよびともに後進を育てる依頼を受けた剣道家。

丁重に鬼の里に招かれたのち89体の弟子に指導をしつつ己の力に磨きをかけ最強を誇っていた剣道家だったが、ある日隣村で大量に発生した軍隊アリの群れに集られ命を落とした。


残った骨格は剣神として崇められ、毎年命日には剣道家の大好物だったぼたもちを供えられて、武道を極めんとするモンスターたちに拝まれているという。



「う、うーん???なんか夢でも見ていたような??」


剣道家は時間を巻き戻されて、コンビニの入り口前に立っていた。

コンビニの入り口で立ち止まる前に、ちょっとだけ時空がゆがんだのだが…、それに気づく様子はない。


剣道家はコンビニで太字の油性マジックペンと電解水スプレーを買って家路についた。


家の近くの交差点で、車の暴走事故が発生していた。


「ゥおお…もう少し早く通りかかっていたら、総額100万越えの装備ごとオジャンになっていた可能性!!!」


剣道家は、中学校で後進を育てながら自身の技を磨き、いつか範士八段の栄誉を賜ることを夢見て武道の高みを目指し努力を重ねた結果70歳になった年に栄誉を手にする事となり、校長を務めていた頃のつてで小中学校を中心にイベントに積極的に顔を出しながら己と向き合い続け、不老剣の精神で鍛練を怠らず、98歳で市内の剣道大会に出場した翌週、更なる高みを目指して天に上ったという事です。



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― 新着の感想 ―
スライムくんは、バッタバッタとなぎ倒された挑戦者達に含まれてたんでせうか? ザコモブ扱いとはスーパーレアケースでつぬwww
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