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月を染めゆく緋色のベルベット  作者: 藍スミレ
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喧騒

「ん? おいっコイツ気がついたみたいだぜ」


 誰かの声が、ロウの鼓膜をつんざいた。

 どうやらかなり興奮気味のようだ。


「ここ……は…」


 疲労で瞼が鉛のように重い。

 ロウはせめて、脱獄する前に食事を済ませてから、もしくは食べ物を盗んでから逃げるべきだったと、酷く後悔した。


 上体を起こして、はらりと布がめくれる。

 いつの間にか、ロウの体にはローブがかけられていた。


「お前、頭イかれてんじゃねぇのかぁ? なんの備えも無しに、無尽の砂漠に足を踏み入れちまうなんてよぉ!」


 ロウは肩をバシバシと手で叩かれながら、状況を把握しようと必死に考えていた。

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