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やはり
やはり、後先考えずの逃亡は無謀だったのか。
いや、あの時逃げ出さなければ、どの道ロウにロクな未来など残っていなかっただろう。
選択は間違ってなどいないのだ。
ただ、その選択に対して、ロウはあまりにも非力過ぎた。
自分の力のみで生き抜いていく、知識も力も。
ロウは何一つとして、持ち合わせていないに等しい。
「……少し休憩しよう」
川辺に腰を下ろすロウ。
そして、川の水を両手ですくって一息に飲み干した。
疲労と勢いで思わず、喉が鳴る。
やはり、後先考えずの逃亡は無謀だったのか。
いや、あの時逃げ出さなければ、どの道ロウにロクな未来など残っていなかっただろう。
選択は間違ってなどいないのだ。
ただ、その選択に対して、ロウはあまりにも非力過ぎた。
自分の力のみで生き抜いていく、知識も力も。
ロウは何一つとして、持ち合わせていないに等しい。
「……少し休憩しよう」
川辺に腰を下ろすロウ。
そして、川の水を両手ですくって一息に飲み干した。
疲労と勢いで思わず、喉が鳴る。
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