表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月を染めゆく緋色のベルベット  作者: 藍スミレ
77/101

今は

 脱走に気づいた看守達はしつこく声を荒らげて追ってきたが、最終的に近くに流れていた川へ飛び込む事で、ようやく諦めた。


 しかし、思ったよりも川の流れが激しく、生まれてこのかた自分の身長よりも深い水の中を泳いだ事の無いロウにとって、それは大きく災いした。

 ロウは水中で上下のバランスを失い、そのまま気を失ってしまった。


 やがて目が覚めると、そこは見知らぬ土地。

 地面に水気はなく、ヒビ割れ、チリチリと体を灼く太陽の灼熱が辺り一帯を支配していた。


 人影はない。

 どころか、太陽の光を妨げられる植物の緑すら一切見当たらない始末だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ