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月を染めゆく緋色のベルベット  作者: 藍スミレ
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同席へ

 舌打ちして、ガインはヴァルドレッドの向かいの席へ腰を下ろした。


「……こんな老いぼれになんの用でい、大騎士ヴァルドレッド様よぉ」


「ああ? んなもん鍛冶屋に用があるつったら一つしかねぇだろ」


 皮肉を混ぜたガインの問いに、だがヴァルドレッドは微動だにせず、答えた。


 ヴァルドレッド達がガインと出会ったのは、全くの偶然という訳ではない。

 まだ叛逆を起こす前、彼女はガインと仕事上の付き合いで何度も聖剣の製造を依頼していた。

 その中で、交流も兼ねて食事を交えての依頼も何度か経験しており、そこがガインの馴染みの店だという事も既に知っている。


 仕事場で床に降ろした買い出しの中身を見た折、彼女はガインが昼食をまだ取っていない事を悟った。

 元々、仕事に人生を捧げた根っからの職人肌である彼は、ついつい仕事に夢中になって食事を疎かにする事が多かったからだ。




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