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月を染めゆく緋色のベルベット  作者: 藍スミレ
43/101

先に

「……仕方ねぇ、今は何を言っても無駄だろうから、先に買い物だけ済ませちまおう。 道中で狩った獣の皮とか売れば、それなりの金が手に入る筈だ」


 ヴァルドレッドは、ついでにメシにしようと言ってロウの手を引きながら、ガインの仕事場を後にした。


 ○


 ガインは、人々の喧騒と槌の音が飛び交う市場を歩いていた。


 ガインの歩いている市場エリアは、この町で唯一食料を買えるエリアであり、町の住人達の娯楽を提供しているエリアでもある。

 その為、他のエリアに比べて破格に広く常に騒がしい。


 ここのエリアに訪れる者は、仕事がひと段落してその合間に食事をしようとする者、もしくは仕事で募った鬱憤と疲れを、娯楽で癒そうという者が多い。


 だが、ガインは買い物をしにこのエリアまで来た訳ではない。

 かといって、娯楽を堪能しに来た訳でもない。


 言うなれば、散歩というのが一番近いだろう。

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