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その場へ
目的の場所へ着いたのは、ライグスを出てから五日後の朝。
燦々と空から注がれる日照りはジリジリと熱く。
絶えず足を運ぶ彼女達を、容赦なくその炎天下に巻き込んでいる。
「着いたぞ」
ガシャリと、前へ進む足と連動するように鳴いていた鎧の音がピタリ止む。
「や、やっと着いた」
途方もない脱力感がロウの全身を包んだ。
焦がすように暑い炎天下の中、道中での食事や休憩で多少軽くなったとはいえ、いまだ重い荷物の入った皮袋を背負っていたのだから無理もない。
ロウは額に玉のような汗をいくつも浮かばせながら、膝から崩れるようにその場へ座りこんだ。
そして、目前のヴァルドレッドが見据えている景色をその目に映す




