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月を染めゆく緋色のベルベット  作者: 藍スミレ
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鍛冶場へ

 ライグスを出て数日。

 燦々と輝く日の光を全身に浴びながら、ロウとヴァルドレッドは次の目的地へ足を運んでいた。


「ライグスを出てから結構経ちますけど、まだ着かないんですか、その刀鍛冶の場所」


「いんや、もう少しの筈だ」


 歩きながらに、ヴァルドレッドは遠くを見据える。

 一方、ロウはその言葉はもう聞き飽きたと言わんばかりに、溜息を漏らす。


 結局、彼女達はチェックインした宿を半日で出ていく羽目になった。

 敵であるレイスを葬った以上、すぐにその場を離れなければ、すぐに追っ手に見つかってしまうからだ。


 できる事ならもう少し、チェックインした宿の一室でのんびりと過ごしていたかったロウ。

 決してお世辞にも綺麗とは言えない安い宿の一室でも、寝られるベッドと雨風が凌げる壁と天井があれば、文句など出よう筈もない。


 ましてや、歩いてようやく着いた矢先ならなおさらである。


 しかし、最終的には仕方がないと、ブスブスと燻る胸の蟠りを心の奥にしまい込むロウであった。




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