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月を染めゆく緋色のベルベット  作者: 藍スミレ
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一閃

 ヴァルドレッドはすかさず、ガラ空きとなったレイスの懐へ剣を走らせた。


 ガジュッと、凄まじい高熱を帯びたヴァルドレッドの破城の剣(プルート)が、触れたレイスの懐の鎧を一瞬にして溶解させる。

 しかし、レイスは咄嗟に後ろへ一歩退いた為、致命傷を与えるまでには至らなかった。


 再び、二人は距離を置いた。

 レイスは斬られた腹の傷口に手を当てて、痛みに喘いでいる。

 しかし、隙は一切見せない。

 ヴァルドレッドを睨む双眸は、決して死人のそれではなかった。


 だが、彼の得物は既に亡くなっている。

 半端な敵であれば、それでも十分に事足りるだろうが、相手は歴戦の大騎士ヴァルドレッド。

 そのような、半ば鉄屑と化した物では到底敵う筈もない。


「終わりだ」


 終末を告げるベルのように、ヴァルドレッドは宣言する。

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